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第85回12月(師走)「きのこワンダーランド」

《イラストの説明》

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千葉県立中央博物館では、12月27日まで「きのこワンダーランド」の展覧会を開催しています。入場料は一般が500円、ただし65歳以上の人は証拠の品を持参すれば無料です。

常設の展示をまだ一度もご覧になっていない方は、1日がかりで是非! 博物館のその先には、生態園もあります。さらにその横には、青葉の森の公園が広がっているという盛りだくさんの地域です。

それにちなんで、だいぶ前に信州へ出かけた時の、キノコのイラストを登場させました。

山へ行ってキノコに出会うと、必ず聞かれるのが「このキノコ、食べられる? それとも毒ですか?」そして子どもたちは、すぐに足で蹴っ飛ばして壊してしまうのが残念無念!

キノコの名前を聞かれたって、よく名前を知らないものが大部分です。食べられるかどうかの区別だけでなくて、生態系の中でのキノコ類の位置づけ、短く楽しい話を身につけたいものだと思い続けています。この世に、キノコ類がなかったら、ゴミの山で大変なことになるんですよ。

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山へ行ってキノコを採ったら、必ず長年そこに暮らしていて、毎年キノコを食べ、しかも今も元気なお年寄りに、選び出して貰いましょうね!

日本列島には、何千種ものキノコが生えています。成長と共に姿かたちが変化して間もなく崩壊する。その下には「シロ」と呼ばれる菌糸の塊がある。

何十年か前には、キノコが植物の一分野とされていましたが、大違いです。もっと、キノコのいろいろを、楽しく調べることにしましょうよ。

キノコの名前は、全国区ではなく、地方区の選挙みたいといった人がいました。地域ごとに呼び名が違い、お料理方法にも地域の文化があるのだそうです。育つ環境によって、形も味も違うらしい。

キノコの世界は、不思議にみちあふれています。



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by midori-kai | 2017-12-21 08:35

2017年が終わる、そしてすぐに新しい年ですよ!  高 野 史 郎


今年の冬の訪れは、例年よりも早い感じですね。ずっと前から、お正月休みの恒例で、市川とその周辺もふくめての市内全域を、幾日もかけて自転車パトロールしていたことがありました。車も少ないし、とにかく青空がきれい。和服姿の神社参りの人たちもいて、すがすがしい気分になりますから。

10年ぐらい前だったか、真間山弘法寺あたりで、まだ真っ赤になったモミジが残っていて、その横の新年飾りとが同居していた風景がありましたっけ。こんな年は、今までに1回だけでした。この時期、川向こうの行徳の神社には、落葉したイチョウの巨樹がたくさん見られます。

二俣新町の南、市川東浜先の三番瀬では、元旦というのにタンカーの出入りが頻繁なのに驚いたことがありました。1分間に1隻以上の割合で、南極探検の「しらせ」が係留してある桟橋近くに、次々と入ってくる。新年休みと無関係に、仕事している人たちも大勢いるのでした。

市川市内で紅葉の名所といえば、誰でもが大町の自然観察園のお山を連想するでしょうね、木道が続いている観察路沿いの、雑木林の多彩なグラデーションにも目を留めて欲しい。

どこかへ、紅葉見物にでかけましたか? 里見公園の北側先端も、本数は少ないけれどモミジがあります。松戸の20世紀の森では、小さな流れ沿いにモミジが茂っている。西日を受けての紅葉の輝きとともに、逆光を受けての幹からの枝分かれの形と、葉脈が血管のように全部見えるのですよ! 房総半島では養老渓谷がすごい、晩秋の景観もたくさんあるのが千葉県なんです。

冬は、雑木林の葉が落ちて、樹林地が明るくなり、未来の風景が目前に広がるような気分になります。日本列島の四季の素晴らしさ、そんなこの国の冬を実感しましょうよ!

1123日、久しぶりに千葉駅の先、県立中央博物館へ行ってきました。ここは何となく、自分にとって、里帰りみたいな気分に浸れる場所なのです。ちょうど文化庁の支援事業として、「きのこワンダーランド」が開催中でしたから。沼田眞先生が苦労された生態園も、しばらく見学に行っていなかった。そろそろ30年にもなるこの房総の林風景の再現も、当時とはずいぶん遷移が進んでいたのを懐かしい気分も含めて、小雨の中を散策したのでした。

博物館の展示会場で、2000年前後には自然保護協会のスタッフと、どう解説したらいいかの勉強会もやったことがあった。環境教育研究科の小川かほる先生の計画で、「ワクワク体験・地球をめぐる水」の展覧会では、夏休みの2か月間、展示解説や水の動きの実験装置など、毎日通っていました。それから三番瀬問題の演習とか、5年間ほどの間に、貴重な体験をたくさんさせてもらった場所だったのです。

博物館周辺の雑木林が、素敵な紅葉なのも胸がときめきました。生態園では、子どもたちも含めての俳句作りなどもやったらしい結果が、現物の樹木の下などに看板で作られていました。

その中のいくつか、「カメムシの双子赤ちゃんにかにか笑顔」「樹木にも老々介護の時代来る」「僕の名は若い葉っぱは白ダモん」などなど。

「これ、なんていう名前なの?」といういつもの質問パターンだけではなく、こういう楽しみ方を大人にも体感して欲しいと思ったのでした。

講堂での講演会「マツタケ栽培最前線」は、3人の専門家の研究成果発表でした。森林総研のマツタケ研究、近畿大学の人工栽培の進行状況、京都での里山再生活動との関連活動。菌糸の伸びる顕微鏡写真などを交えてのかなり高度な解説で、シンが疲れました。試験管やフラスコ内のマツタケ菌糸の行動が、酵素の化学記号やキノコ類の学名と共に登場するのです。まだまだこの先は長い道のりだな、を実感した3時間のお話でした。

24日は、「わんぱくの森 バス研修、先進事例の柏市をたずねる」に参加させてもらいました。最初の目的地は、柏市のこんぶくろ池自然博物公園。ここでの活動は、2011年に日本自然保護協会から第10回の沼田眞賞を受賞されています。このすぐ手前には「さわやかちば県民プラザ」があって、ここに千葉県の環境学習センターもあった関係で、こんぶくろ池にも頻繁に通っていたのでした。

久しぶりに現地を訪れ、まるで浦島太郎状態。20年前とまわりの環境がすっかり変わってしまって、記憶とつなげるのが大変でした。当時はまわりがゴミ捨て場状態の所もあった。今は管理事務所もできた。運営のための管理部門もしっかりされてきたようです。

組織づくりでは、①湧水と湿生環境の保全再生、②樹林地における貴重種を含む生態系の保全と植生管理、③市民活動・環境教育などへの活用、などが順次進められているようです。ご苦労様なことです。

いずれゆっくりと、時間をかけて現地の春の芽吹きの頃に訪れたいと思ったのでした。

早足でユリノキの並木道を急ぎ、次に訪問したのは沼南公民館だった「ひまわりプラザ」先の大島田里山クラブの森でした。一方の耳で活動されている方々のお話を聞きながら、手短かに林の階層構造と全体の見取り図をメモしました。

高木層は、スギ、シラカシ、モウソウチク、イヌシデ。中間の5mから10mぐらいの高さには、ヒノキやイヌシデ。低木層には、ヤツデ、ヒサカキ、アオキ、ヤマブキ、カクレミノなど。ヒイラギやコウヤボウキも少しあった。草本としてはシュンランやジャノヒゲなど。

高い木では、23mはありそうな感じ。市川の柏井地区、みどりの市民大学の実習林では、伐採したもの測ったことがありましたが、最高で18mだったと記憶しています。

低木層の植物が少ないのは、ここの管理方針なのか、もともと少なかったのか? 結果として、市川の里山の状況とは、かなり違った林になっている印象を受けたけれど、参加された皆さんの感想はどうだったのかな?

高く茂っているケヤキが、ちょっと高まっている土手みたいな場所にそびえていました。その土手みたいな高さに沿って、ケヤキの根が横になんと10mも伸びて見えているのにビックリ。太さが直径で10㎝以上もある。チラッと株元の向こう側を覗いてみたら、奥の方にも太い根がとぐろを巻いていた! あのあたり、地盤がよっぽど固いのか? その昔、土塁か何かの構造物があったのだろうかと気がかり。

幹線道路からの目隠し、ヤダケなどの茂みをどう残すか、等など、短時間だったけれど、たくさんの貴重なお話を聞くことができました。

次に移動したのは、手賀沼里山倶楽部の森。ここは、舟戸古墳群の一角で、6・7世紀頃の前方後円墳が大小20もあった場所なのだそうです。柏市や千葉県では希少になったラン類なども多数残っている。なぜか、年ごとに発生する場所が変わっていくとか。面積は約2ha、民有地なので会員が同伴の場合のみ立ち入りが可能なのだそうです。

落ち葉を掃除堆積したところからは、カブトムシが出てくる。イベントの時などには子ども達に蛹をプレゼント。虫は苦手というお母さんには、カブトムシになってから渡す引換券も用意しているそうです。入り口あたりに置いてあったトラックのジュラルミン箱型の荷台は、道具の収納庫に活用されていました。整然と片付けてあるのにもびっくりしました。

ここでの仲間同士の合言葉は、「地球・・?・・パチンコ?」。そのココロはキュウケイ。作業の合間には、みんなでコーヒーを楽しみながらの「休憩」。意見交換と合意形成のために、さりげない雑談の時間を、とても大切にしているとの事でした。

続いて、大津川をきれいにする会の里山活動紹介。手賀沼にそそぐ約8㎞の大津川の浄化に取り組んでいる方々の集まりです。いつも活動しているのは、女性も含めすべて70歳以上で12名前後。最も多い時には、60名が参加されていたとのこと。柏市には、「カシニワ情報バンク登録」という制度があるらしいです。

ここのすごいのは、機関誌の「せせらぎ」を創設以来毎月1日に発行し、一度も欠かしたことがないとか。恐ろしい努力の継続です。

平成29年度の目標には、①利用活動を拡大し、里山全体に親近感を。多世代にわたる人々のみどりの活動を通じて、森、川、田畑を一体とした里山の自然を目指す。②利用が可能な地域の環境・歴史文化資源の保全活動と利用手段の提供。日本的な情緒ある行事の実施。③多世代交流型コミュニティ、みんな集まれ柳の木、といった地域の活動団体と積極的な連携を図り、側面支援。

こうしたたくさんの思いを、おそらくは大変な負担をあまり感じないで確実に実行していることは、驚きです!

今回のバス研修、行く先々に足を運んでスケジュールを調節し、つながりをつけるのが大変だったでしょうね。下見したのは、大峡さん・松戸の深野さんだったのかな。ご苦労さん&ありがとうございました。もっと細かい資料などは、参加された方々が持っているはずです。



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by midori-kai | 2017-12-21 08:24
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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