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第92回 7月(文月)マテバシイのドングリと 環境フェアのイラスト

大柏川調節池緑地の入り口付近などに、マテバシイが何本も植えられている。今の時期、今春の出来たての赤ちゃんドングリと2年目を迎えたものと、両方が同時に見られるのが楽しい。つまり、マテバシイは、年子状態を毎年続けていることになる。この位置関係がそのまま1年間の成長量となるわけ。
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2年目を迎えたドングリの穂は、先端が大きいものもあれば、元のほうがデカイのもある。万遍なく一斉に太らせるにはかなりの栄養補給を必要とするのだろう。秋になった頃に、その後の育ちぐあいを確かめなくちゃという気になると、足繁くここに通うことになりますね。

葉っぱだけを見ると、タブノキとの区別がつきにくく、よく似ている。でも、冬芽の形が違う、そこから噴出するように出る新芽の姿がまるっきり違う。何から何まで、違うことだらけ。

マテバシイは、大昔から千葉県にあったのだろうか? あなたはどう思います? 昔は「のりひび」にも使われていたらしい。この展示、歴史博物館に紹介されています。

常緑樹だから地表に木洩れ日も届かない。厚い葉が茂ったこの木の下では地際に光が届かずに暗くなり、下草が生えにくい。大雨が降ると、表土を直撃することになり急斜面の崖地では、課題もあるとか。今の時期、緑のドングリはまだ丸い。やがて、どんどん先に伸びて砲弾型になる。マテバの意味は、九州地区の方言に由来するらしいが、意味不明と図鑑には載っている。

船橋の環境フェアでは、話題のヒアリの写真に添えて、塗り絵用のイラストが置かれていた。実物もまだ見たことないし、そもそもアリの仲間を間近に見たことなんてなかった。実物の大きさは、最大で6ミリ程度らしい。イラストの説明には親切にもカナがふってあった。「ゼンシンフクセツ」「フクエイ」などという用語も初めて見た! どの部分がどの程度に赤いか、色鉛筆で塗ってみるとよくわるようになる!

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ついでに、10年前に谷津干潟で頂いたアオサギのイラストも紹介させていただこう。発見者らしき人にその一部始終のお話を聞きました。望遠鏡で見ていたら、アオサギがアカエイをつかまえた! ところがデカ過ぎて、飲みこめない。つかめえられたアカエイだって、命がけ。かなりの時間がたって、やっと飲み込んだという。「どのくらい時間がかかりました?」「アオサギの胃って、どうなっているんです」などと質問。こういう時って、時間なんて記録できないんですよね。

それにしても、アオサギのイラスト、うまく描けています。動物の体の線って、ちょっとした感じで全く似なくなってしまう。逆光線で見るカモのシルエットで、的確に種名をいう人もいらっしゃるのが驚き! 

ヒアリについては情報が少ないので、ちょっとだけ解説しておこう。そもそもの原産地は、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの3国の国境付近のパラナ河の流域。1930年代にブエノスアイレス港から輸出された木材にまぎれこみアラバマ州に侵入したという。日本への侵入は、20175月に、尼崎市のコンテナから見つかったのが始まり。

ヒアリは、一つのコロニーに1個体の女王がいて縄張りを保っているとされていた。中国南部の広州の過密地帯では、数メートルごとにコロニーがあり、地下トンネルでつながっている場合もあるという。雑食性のヒアリは、大豆やトウモロコシなどの農業被害も甚大。また、寒い時期の越冬場所として、電気設備の周辺にかたまり、配線をかじって大規模停電を起こし、この経済的損失はアメリカ合衆国で年間5000億円に相当するという報告もある。

今までのところ、化学薬品メーカーと連携した根絶作戦はことごとく失敗しているのだそうだ。毒性と攻撃的な行動から、侵略性外来種といわれる由縁。日本だけの問題ではないし、静かに収まってくれることを祈るばかり!


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by midori-kai | 2018-07-20 08:48

各市の環境フェアをハシゴ 大柏川調節池緑地を散策   高 野 史 郎

東地方は、6月末に梅雨明けしたらしい。最近は、記録をとり始めて以来という豪雨などの新記録が頻発しているからか、気象台も用心して「・・・と思われる」などの頼りない表現を使う。今年もまた、熱帯夜で寝苦しい夜が続くのだろうか。雨が適度に降ってくれることを、七夕様にお願いしよう。

6月は環境月間とかで、今年もまた数か所の環境フェアをハシゴした。もう30年ぐらい続けている自分の中の恒例行事。その間の移り変りや、地域ごとの取り組み方の違いをつい比較したくなったりする。市民へのアピール方法は? 参加団体の違いや集まってくる人たちの表情などもいろいろ。

21回ふなばし環境フェアは、船橋駅に近い中央公民館から、今年は三番瀬海浜公園にある環境学習館で実施された。当日は朝からの曇り空、そして雨が降り出した。人が大勢来てくれるかどうかと気がかりだった。会場へは、市役所から1時間に1本の無料シャトルバスも運行されていた。

参加団体は、市の環境政策課や危機管理課などのほかに50ほどの環境系市民グループや大学・高校など。若い人たちが熱心に解説してくれるのは、いつもながらご苦労様! 最近はどこでも一方的な文字による解説だけではなく、ゲームや実験、クイズなどの出題も目立っている。地球温暖化や生物多様性のクイズなどに参加したり、アンケートに記入する場所はどこも人だかりがしている。

各市の展示解説などで今年目だったのは、マイクロプラスチック関連が増えたこと、外来種問題ではカミツキガメの展示などが登場していた。環境政策課では、ヒアリのぬり絵を子どもたちにすすめていた。

今回初めて見たのは、アルミ缶クラフト。チョウやクワガタ、折り鶴などの型紙を見ながら作る「切り折り紙」。どこの誰が考え出したのだろうか? 屋外出店のグループや野鳥観察会などは、せっかく準備を重ねたのに、雨天で残念だったことだろう。

館内を一巡してから、三番瀬を眺める海へ出た。潮干狩りのシーズンも終わって人出もなくクロマツやススキ、アシなどが梅雨空の下にひろがっていた。いずれまた、3.11以来の海浜植物のその後を調べに出かけるとしよう。

625日には、市川みどり会の宇佐美会長に誘われて、「美し国づくり大賞」表彰式・シンポジウムにでかけた。会場はいつもの霞ヶ関ビル。設立10周年を記念して今回は水に焦点を絞り、多数の応募の中から選ばれたのは下記の団体。いずれも特定非営利活動法人。

★「命の水をありがとう 水の輪、人の和をつなぐふるさとづくり」 うちぬき21プロジェクト 

愛媛県、標高1982mの石鎚山を背にし、二つの断層に囲まれた地域で、鉄パイプを入れた自噴井戸がある。水道はなく「うちぬき」で生活できる「人の輪の情景」をみんなが大事に育てている。弘法大師が見つけたという「弘法水」を背負ってお返しお礼の登山で山頂まで運んだ。石積みの棚田がある。杉林が竹林になっていく中で、竹取物語の実行委員会を平成23年に作った。一人10本の目標で500人募集した「いのちの森づくり」には、750人が応募してくれた。

「自然と遊び・楽しみ・育む」   里山環境さなざわ(真澤)

群馬県の月夜野町、棚田を保全し荒地をビオトープ化して生物多様性を育む。古代米、そば、まこもだけ、しいたけ、山野草など。「教える」―田植え、稲刈り、動植物を育て栽培する。「交わる」―下流の人たちとも仲良く。子ども達とみんないっしょに。「季節を感じる」― 雪、新緑、ヤマザクラ、実りの秋。太い土管を使っての炭焼きなど。昭和29年のユネスコのみなかみエコパークの活動とも連携して活動を進めている。

受賞者の記念講演から・・・やっている本人たちが楽しんでいないと、人は寄ってこない。都会のまねをしたってだめだ。地域の風景・習慣を大事にしていきたい。面白く楽しめよと、みんなで伝えていこう。人口は減っていくけれど、中味はその分だけ濃くなっていく。などなど。

進行は、この会の理事長でもある進士五十八先生が担当された。長年のキャリア豊富な情報で、有意義で楽しく、極めてスムーズに進められた。

遠路はるばるこの授賞式のために集まられた人たち。かなりの高齢そうなのに皆さん笑顔で元気いっぱい。行政の人とか、会社の役員とか、お坊さんとか、多彩な人たちがこうした活動を支えつなげていることを実感させられた。

4月末からの「市川の緑地を知る体験教室」では、「花と緑の市民大学」の延長線上の市内緑地を、管理を担当するスタッフの方々に案内していただいた。市川市も結構広い。北のはずれや江戸川の向こう側へは最近あまり足を運んでいない。大柏川沿いの調節池緑地へもしばらく見ていないのが気になって、急に出かけてみた。晴れ上がって風が強く、暑い昼下がり。

外周に沿った道には各種の郷土樹種と呼ばれる木本類が植えてあって、それをじっくり眺めたいというのが今回の趣旨だった。古くからの樹林地は、かなり高く成長していて、身近に枝の出方や葉の状態を確かめられなくなってしまっている。ここならまだそれほど高く育っていないから、どんな木が植えてあるのか、確かめてみたいとずっと思っていた。

市川大野駅すぐ近くには、万葉植物園があるが、なんともせまく、かなり刈り込まないとジャングルになってしまいそうなのが痛々しい。

ここ調節池のビジターセンターのすぐ脇には、ネムノキのピンクの花がちょうど見頃だった。ラッキー!という気分になる。マメ科は大所帯だが見かけの花の構造は大違い、ネムノキ科を独立させるか広義のマメ科のほうがいいのか、専門家でも未だに意見が分かれている。花から実へ、じっくり追いかけてみたいと思っていたのがここで確かめられそうだ。

コナラ、クヌギ、イヌシデ、スダジイ、マテバシイ、タニウツギ、タブノキ・・・。東葛地域の基本的な樹種が勢ぞろいしているとはありがたい限りだ。まだ育ち盛りの年頃で、枝下高も低い位置なのがうれしい。

10年ぐらい前は、多様な水草やカヤツリグサ科の植物が次々と現れては消えていった。ここへ来ると、石井信義先生の執念と岡﨑清孝さんの事を思い出す。アシやガマの細い葉が風にそよぐ。「ザワワザワワ」という歌が聞こえてくる。月に1度ぐらいのペースでここに通う気になれば、今まで見過ごして来た数々の新発見が期待されそうな気がしてくる。

市川市中部に残された水と緑の貴重な敷地を、もっと多くの人に伝えていかないともったいない!どういう仕掛けができるのだろうか?



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by midori-kai | 2018-07-20 08:43

第91回 6月(水無月)イチョウ

イチョウのヒコバエと葉脈の話

市川市の木がクロマツで、東京都の木はイチョウ。このイチョウの葉っぱマーク、都内を走る清掃車などに描かれているからみんな知っています。イチョウの葉は、末広がりの形の真ん中に切れ込みが入っている。

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イチョウは雌雄異株だから、当然ながらメスの木には雌花が咲いてギンナンがなり、オスの木に咲く小さな雄花は花粉を出し終わった4月末ごろには散ってしまう。スギ花粉は有名だけれど、イチョウの花粉は、それほど遠くまで飛ばないのか分量が少ないのか、関心をもたれないのが不思議ですね。このイチョウ、大木になると根際からたくさんのヒコバエが出てくる。触ってみると普通の葉っぱよりも分厚い感じ。そして切れ込みの形もいろいろなの、気がついて触って見ると面白いのに。

雌株の方はギンナンがなるから、拾うのが専門の人には雄株は必要ない? 人種によってギンナンにかぶれる人の違いがあるらしく、街路樹に植える場合には雌株は避けたい。ギンナンはかぶれるばかりではなく、油っけがあって自動車のスリップ事故の原因にもなるという話もあります。

小さい苗の頃に、この区別をする方法はないものか? 少し前の百科事典には、葉の切れ込みが深く、ズボンをはいている形は男の子で、スカートをはいた感じなのが女の子などの識別が記載され、7割がた当たるという文章が載っていたりしました。

でも一本の木でも、見上げた枝に付く葉と、根際から何本も出てくるヒコバエとでは、葉の形が全然違っています。小さなわき目から出てくる葉は、新生児みたいに可愛いけれどけっこういびつです。

何年か前、イチョウの葉っぱは針葉樹?それとも広葉樹?というクイズを出したことがありました。針葉樹はマツのように細長い葉っぱのグループだけれど、イヌマキのように少し幅がある葉っぱも含まれている。こうした場合、針葉樹の方は葉脈が平行なのに対し、広葉樹の方はサクラやナシのように網状脈だからといって区別する。

イチョウの葉っぱの末広がりを、2倍ぐらいにコピーで拡大して葉脈の分岐点をルーペで調べてみると、ほぼ等間隔になるように葉脈が分かれているのがわかる。これって、イチョウの立場からすると、どんな判断をして二股にするキッカケをするのでしょうか? イラストには、2倍に拡大コピーした葉脈を貼り込んでおきました。葉っぱをタテに裂いてみよう、ヨコに裂けるかな? 確かめたことありますか? 植物の葉脈は、血管の役割と骨の役割と、両方を兼ねているようです。

ところでイチョウは、広葉樹?針葉樹? 殆どの図鑑にはこの区別の記載がありません。あなただったら、どう考える? 1枚の葉っぱから、いろんな不思議がわいてきます。 


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by midori-kai | 2018-06-14 08:41

アジサイが咲く梅雨の季節に   高 野 史 郎

ちょっと前には、落葉樹の芽吹きの、できたての新緑がきれいでした。スギやスダジイなどの常緑樹の暗い緑をバックにすると、その初々しいみどりが際立って鮮烈です。それが6月にもなると、新緑から深緑へ。そして入梅、アジサイの花が街のあちこちに目立ってきます。市川みどり会が、濱野先生の指導のもとに植えた梨風緑地のアジサイは、順調に育っているのでしょうか? 確かめに行ってみましたか?

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里山再生事業開始2006年~ 12年経ちました。
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3月17日植栽

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暴風でシートが、、
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暴風対策完了!
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これが一番!
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6月5日
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景観10年
風景100年
風土1000年
景観への第一歩の始まりです。
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今年の梅雨は、雨が多いらしい。海水温も高くて台風の発生も多いとかの予報のようです。野菜不足になったり、ナシが高温障害を起こしたり、台風の被害が起こったりしませんように。

この春、いくつかの講座のお手伝いをしたのでその報告をしておきましょう。以前は、講座などが始まる前にどうして引き受けてしまったのだろうと、いつも後悔していました。かなりあがっているのに、それを参加された人たちに感じさせちゃいけないと気にする。自分でも何をしゃべっているのか筋道が分からなくなっちゃう、などということもありました。終わるとガックリと疲れ果てる。ひとり静かに居酒屋で落ち込む!ということがしばしばです。ベテランの俳優さんでも、初日の前には変な夢を見て眠れないこともあるとか。

里見公園にある「花と緑のまちづくり財団」が主催する「市川の緑地を知る体験教室」という講座が420日に始まりました。私が担当したのは2回目の「市川の緑地の現状を知ってもらおう」というテーマです。

市川といってもけっこう広い。その全域をくまなく歩き回っている人はそれほど多くはなさそう。それに、90歳を過ぎてもますますお元気な岩瀬徹先生、そして今は亡き石井信義先生と岡﨑清孝さんなどと、かなり頻繁に歩き回った記憶が貴重な財産になっています。そうした記憶を若い人たちに伝え残して行くのも自分の役割なのか、などと思う年齢に達しているのです。

今回の体験教室のユニークな点は、市内各地で活動している「いちかわ森の交流会」のスタッフが、それぞれの作業している樹林地を案内するという企画でした。最初は里見公園から国府台緑地へ、2回目には大野の森から竹薮だった前畑緑地へ。3回目は堀之内から大町教育の森へ、4回目は柏井町2丁目の緑地へ・・・というように。

柏井は、市民キャンプ場があるところで、花と緑の市民大学が始まった頃の実習林だった地域です。しばらくご無沙汰していた所も含め、こうした機会に苦労して作業を続けてきた人たちから直接話を聞けるなんて、すごくありがたいこと。

願くば、もっと多くの市民の人たちに、こうした作業にかかわっている人たちが支えてきた緑が残されていること、そして、市街化がすすむ市川での緑の効能を、家族みんなで微笑みながら実感して欲しいということです。

5月になってからは、市役所の自然環境課が担当する生物多様性の講座で現代産業科学館へ。中学校の理科の主任の先生たちへの講座がありました。各学校から一人ずつのいわば業務命令での参加です。嫌な予感がする! 小人数でお互いに顔を見ながら意見交換するのならば、具体的な話ができる。でも短時間に、しかも参加した先生方がどういうキャリアの持ち主で、何を期待しているのか、全く見当がつかない。やりづらい予感に悩みがつのる。

小中学校の体育館で、こうした話の依頼があるたびに実のところ暗くなるんです。体育館は音が反響してしゃべりにくい。教壇に上がって座っている大勢の生徒を見下ろし、上から目線で話すなんて、こっちはつらいです。何回か連続しての小人数での話ならば、その後の経過などで意見交換もできるけれど、1回限りでは反応がわかりません。

今回は、一方通行の話を避けて多少とも話し合うチャンスを作ろうと、三択クイズを考えることにしました。①ビオトープって何だ? ②雑草を定義すると? ③外来種とは? ④生物多様性!の四つ。

短い言葉で、しかも面白く、混乱させないで正解も一つ入れておく。考えだしたら、これってすごく難しい。自然界には、一筋縄ではいかないことがたくさんある。大学受験で、出題の先生方が苦労してもなお、間違いが出てくるのもよくわかる、などというのを実感してしまったのでした。あなただったら、雑草の定義、30字ぐらいの短い文章でどうまとめますか?

63日は、晴れ上がって暑い日曜日でした。この日、恒例の環境フェアがニッケコルトンプラザで開催されました。自分にとっては、こういう機会に環境にかかわるいろいろな団体の活動を知るチャンス!そして、ご無沙汰している人たちとめぐり合えて情報交換できる貴重な機会です。

最初に顔を出したのは、ニッケ鎮守の森の横の「おりひめ神社」周辺で行われた、こどもエコクラブのネイチャーゲーム体験、親子連れ合わせて50人ぐらいが参加してくれました。

環境関連の市民グループなどの展示場は、建物の中を通りぬけた東側先端のコルトンホールです。せまいところに県の生物多様性センターや市の自然環境課、農産物普及協議会など17のグループが軒を並べています。

「市川とまと」というパンフレットを、はじめてみました。市川市では、市川のナシの他に、ネギ、ホウレンソウ、ダイコン、キュウリ、エダマメなども作っているというけれど、そんな農地はどこに残されているのかな? 総武線沿いや行徳にそんな場所は見当たらない。とすると、市の北部だろうな。この辺の情報も集めながら、近いうちに現地を歩き回わらねば!

6月上旬、外環も貫通する。道の駅に、市川産の農産物がやがて並ぶのだろう。こうした場所で、市川産の取れたての情報がたくさん発信されるとうれしい。

【イラストの説明】



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by midori-kai | 2018-06-13 07:04

第90回 5月(早苗月)ジャケツイバラ


ジャケツイバラ 漢字で書くと「蛇結茨」。語源は、つる性の茎がねじれてヘビがとぐろを巻くように結ばれた状態になるからだとか。

 今年初めて、市川大野駅に近い万葉植物園で花が咲いたのを見ることができた。ここへは何度も訪れていたのだが、花が咲いているのに出会ったことがなかった。420日頃から咲き始めたようだ。青空をバックに黄色い花序が棚に伸びて、次々と咲いていくのはまさに絶景! 10本のオシベは紅色、葉は2回偶数羽状複葉。

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とにかくトゲのあるコブだらけの茎がスゴイ。太さが4㎝ぐらいある。分布は東北南部から沖縄までで、山野に自生していると図鑑には出ている。もう少し若い木ではどんな状態なのだろう。頻繁に山歩きしている何人かに聞いてみたが、とにかくでかくて、トゲだらけで近寄れないよという返事。

広い意味でのマメ科なのだが、マメ科も種類数が多く世界に60013000種ほどあるという。子房上位でⅠ心室、タネに胚乳がないという共通項でくくられているが、あまりの大所帯なので、チョウ型花冠のソラマメ亜科、オシベが目立つネムノキ亜科、つる植物が多く上側の花弁が花の内側に位置するジャケツイバラ亜科の3つを、それぞれの科に独立させる考えの研究者がふえているようだ。

これを描くのに、万葉植物園へは4回通った! この近くには仲間が見当たらないが、自家受粉でタネが実るのかどうか、これからもまた何回か通うことになりそうだ。市川で見られるのはここだけのように思われる。来年はいつ咲くのだろうかなどと、またもや果てしない気分になってくる。 


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by midori-kai | 2018-05-14 08:02

 鯉のぼりの季節、北国分の道の駅へ行ってみた!  高 野 史 郎

どこへ行っても、この春はいつもより半月早いという。429日の昭和の日、ここ20年ほどは自然保護協会の「障害者といっしょに」というゆっくりしたテンポの自然観察会に参加しているが、もうサクラの花がすべて終わって新緑状態になっていた。5年程前には、ソメイヨシノよりも遅れて開花する里桜のグループ、関山や普賢象、一葉、鬱金、御衣黄などが満開だった年もあったのに。

10年前頃には、ナシの花は4月になってから咲き始めると思っていた。いつの間にか、3月下旬から咲くようになってしまった。この夏は酷暑なのかどうか、雨はちゃんと降ってくれるのか、今から心配になってしまう。

上野の科学博物館には、低温にも強いイネの品種改良の歴史の展示がある。北海道でもおいしい味のイネが栽培されるようになるには、明治前後からの長年の苦労があった。それが今では、高温障害を起こさないイネの品種改良が進められるようになってきている。

里見公園では、519日に市川ローズフェアが開催されるはずなのだが、気の早いバラは4月末から咲きだしている。ローズフェアの頃は、二番花になっている頃だろう。

今年は420日から始まった「市川の緑地を知る体験教室」のお手伝いをちょっとだけしている。今回は、市内各地で里山活動をしている「いちかわ森の交流会」が主催し、花と緑のまちづくり財団とが共催する形で運営されている。6月までに6回の講座があり、毎回市内各地の緑地を歩いてつなげ、管理しているスタッフが案内するというユニークな形で始められた。

自分にとっては、ご無沙汰している市内各地の林の状況を、頻繁に通って作業している人たちから直接お話を聞けるという、まことにありがたい企画というわけである。

1回目は、里見公園から「水と緑の回廊」のコースで、じゅん菜池を経由し、小塚山公園まで歩いた。2回目は、松戸市に近い大野の森で昼食をとり、以前は竹林だった前畑緑地まで歩いた。10年前の林の状態の記憶がよみがえる。天候にも恵まれ、新緑が素晴らしい。こうした企画をもっとひろく、市民全体に広げる方法はないものかと思うことしきり。

それぞれの里山グループは、曜日を決めて月に2回程度集まって作業を続けている。こうした人たちによって市川の樹林地が支えられていることを知らない市民が殆どなのではないだろうか? あまりにももったいない!と今度もまた思った。何か名案はないものか?

しばらく市内北部の巨樹も見ていない。北国分の調節池はその後どうなった? このあたりは30年も前に炭焼きキャンプをやっていた炭の活用もかねて、国分川の水質浄化の実験などもやった場所だし、水辺に茂るガマの穂が、風に運ばれて住宅地の洗濯物についてしまうという苦情が市民から出たところでもあった。道の駅もできたらしい。行って見なければ!

北総線経由で北国分の駅に向かう。高架の鉄道から見下ろす市川北部のまちなみは、広々としていてあちこちに新緑の林が見える。なんとも幸せな気分になれる景観が広がっている。

天然記念物のハリギリがそびえる伊弉諾(イザナギ)神社は、その後どうなった? 近づくにつれて、ハリギリの枝振りがすっかり変わっているのに気がついた。枝先が枯れこんで落下する危険があったのか。社殿を取り囲むように植えられたサカキが、殆ど切られてさっぱりしちゃっている。どんな事情があったのだろう。こうした情報も、できれば解説して市民への関心を深めることにつなげて欲しいもの。

このハリギリが、市の天然記念物に指定されたのが昭和54年(1979年)424日だった。当時の記録では幹周りが2.62mとなっていた。何しろ高さが20mもあるのだから、風当たりも強いことだろう。四方から何本ものワイヤーで支えられている。つい最近、枝の先端がかなり剪定されたようで、すっかり淋しくなってしまっていた。

2003年には、千葉県委託事業で樹木医さんが市川の巨樹についても治療が施されたが、その中にこのハリギリも含まれていた。その報告によれば、高さは20.3m、胸高幹周が340㎝、根元周が570㎝。枝下高が570㎝で、見上げるのには双眼鏡が必要になってくる高さである。当時の枝振りの記録では、東側に5.3m、西側は一番枝が伸びていて9.5mとなっている。今はその半分もない。

治療には、土をやわらかくして根の呼吸を助けるため、空気管10本、施肥2㎏、木炭10リットル、モミガラ30リットルなどをやったようだ。今はもう、こうした情報を知っている人もおそらくは絶滅状態と思うとつらくなる。せめて10年に1回ぐらいは市内全域の緑地をパトロールして調査を継続させるとともに、市民に樹林の必要性をアピールして欲しいのだけれど、誰もそんなこと考えられなくなっている気配を感じている。

この日、北国分駅から歩きだして国分川の鯉のぼり風景を眺め、道の駅にも寄ってから総武線まで、6キロほどをつなげ歩く予定でスタートしたのだが、2年ほど見ないうちにすっかり景色が変わったのに驚かされた。国分用水沿いには、約100本の桜並木が、その先には曽谷小学校沿いに600mの桜並木もある。育ち具合はどうだろう。春木川あたりに住宅地が増えたのもビックリの連続。

東国分中の南側道路には、オーナー制度でサクラの若木が植えられた所もあったが、風当たりの強い場所だからサクラにとっては厳しい環境だ。雨が降らない夏には、カラカラになってしまいそうな小さな「植えマス」も心配だ。まわりはアスファルトで地面は40度を超す暑さになるだろう。風上側のサクラの枝先が、枯れこんでしまわなければいいのだが。

目指す道の駅は、当然ながら広い道路、外環寄りの場所にあった。ずっと気にしていたのは、この道の駅が、どんなふうに市川の情報を発信しているか?だった。多くの道の駅では、地元産の採れたて新鮮野菜や各種お土産品を並べている。手賀沼近くの道の駅では、周辺の野鳥や水質などの自然環境を紹介するスペースがある。

市川の場合、四季それぞれの産物ってナニがある? 地産地消をPRするものってなんだろう? 自動販売機には、ナシの花とナシが表面を飾っていたのがうれしかった。たくさん並んだお土産物のウラの生産地を見ると、鴨川市産のものが多かった。チーバクンのお土産もいろんな種類が山積みされていた。市川産のラベルのものは、なかったような気がする!

道の駅は千葉県下に29箇所あるのだそうだが、もちろん市川では初めてのもの。パンフレットは品切れとのことで、細かい事情は解らない! 駐車場は120台分と広い。トイレは男性用が10、女性用個室が20と多くなっていた。大洲防災公園などでも、女性用トイレは時に行列ができているから、よかった! この棟の天井の梁には、積層木材が使われていた。これらの管理は、国交省がするらしい。 

これから先、外環が開通されて、どんな活用につながっていくのかが楽しみ。



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by midori-kai | 2018-05-14 07:39

木内の展覧会報告、環境パートナーシップで筑波へ  高 野 史 郎

この春の、あわただしいサクラ情報は、ビックリの連続でしたね。気象情報では、記録がある中で一番早いとか暑かったとかの異常続き。ソメイヨシノは、いつ満開になったのか、もう散り始めたのか、解らないほどのめまぐるしさだった。

本八幡駅から近い水木洋子邸のチュウゴクナシの“ヤーリー”が、今年は325日にはもう咲きだしてしまった。

例年ならば、彼女の命日に当たる48日頃に、知り合いの植木屋さんが受粉作業をしてくれているらしいのだが、今年は、4月上旬には、もう散り始めてしまうのではないか? 5枚の花びらの、ふっくらとしたナシの花だった。

大町のナシ街道も、ここしばらくは人工授粉に続き、忙しい季節が始められることだろう。

この3月、しばらくお休みしていた木内ギャラリーでの展覧会を3年ぶりに復活させました。今までは自分の植物イラストを並べると共に、いくつかの市民グループの活動紹介の役割も果たさなくては、と思い続けていたものです。

里山活動している市民グループも、10年たつとそれだけ年を重ねることになる。役所のほうも、昔の事情を知っているベテランの方々は、殆どが退職されてしまっている。自然関係の仕事は、マニュアル通りの事務処理で済むわけにはいかない、気の長いキャリアが必要な領域だ。

県庁の林務課とかかわっていた頃、県内のいろんな場所をよく案内していただいた。「担当者が課長に昇格した頃、予想もしなかった問題が起こる」という話も聞かされていた。

市川市では、親しくしていただいた市川学園の石井信義先生とその教え子の岡崎清孝さんが、まだまだ働き盛りで、もっといい仕事を続けて欲しかったのに、亡くなられてしまったのが惜しまれる。

その辺の事情を、後世に少しでも伝えていくのも自分の役割かと思っていたのが今回の展覧会の、目的の一つでした。

世の中、どんどん便利になって、パソコンで、ケイタイで、瞬時に手っ取り早く情報が得られる時代。でも、やっぱり現場へ、それも何回も足を運んで四季の移り変わりを実感し、その場の空気を肌で感じて欲しいと思い続けている。今回のテーマは「自然環境30年の移り変わり・・・」でした。

真間山幼稚園北側の、名物のコブシの木は、お彼岸の頃に真っ白い花をいっぱいに咲かせて、季節の訪れを知らせてくれていたのに、ついに枯れてしまった。

家の裏側に回り、根元のあたりを覗かせてもらったら、乾燥した幹にはアラゲキクラゲとサルノコシカケが付いていた。いずれ、切り倒されることになってしまうのか。あのスペースでは、その脇に新しい苗木を植えるわけにもいきそうもない。

展覧会の宣伝材料のチラシには、はじめ、わんぱくの森の入り口近くに茂っているクヌギをモデルとして登場させたいと思っていました。

大きなスケッチブックを持って改めてじっくりと眺めると、幹の辺りがひとひねりしている。何やら複雑な事情があったらしい感じ。まだ新芽が開いていない枝先の冬芽の状態を見上げながら、いずれはゆっくり、木炭デッサンで描いてみたいと思っているのだが・・・。

市内でのクヌギの大木は、国府台4丁目の水と緑の回廊にある、ちょっと傾いたクヌギ。記録では、胸高幹周が278㎝、高さが26m。これとほぼ同程度なのが、大町の竹内邸のクヌギだった。

これらの記録は、岡崎さんが中心になって調べたもので、2002年の調査です。それから15年以上が経過しているわけで、その後は全く全体的な調査はされていない。一人ではとても無理だし、市内全域といってもけっこう広いのです。気がかりだけれど、それを調べてまわる余力があるかどうかが、問題なのですが。

市街化が進む市川市で、どこにどんな緑地を残すかのゾーン計画が必要でしょうね。せまい場所では無理だけれど、環境保全とか、地域の景観とかの視点で考えていきたいものです。

JRの鉄橋からも見える国府台の斜面林は、松戸市の矢切の斜面林と、少しずつ構成種を変えながらも連続している。松戸駅近くには浅間神社があって、ここはこの地域の極相林として、天然記念物として指定されているの、ご存知でしょうか?

地球から見て、太陽が赤道の向こう側にいってしまう冬至には、関東地方の正午で光の角度が30度ぐらい。つまり、建物の2倍の日陰ができるということ。市街地には電線が張られている。晩秋には落ち葉が住宅地に舞い落ちる。そんないろいろも考慮しながらのその場所にふさわしい緑の空間を、智慧を出しながら育てて生きたいものです。

3月末には、「環境パートナーシップちば」の研修会で、筑波へ。見学したのは、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構という、長い名前の施設です。略して農研機構。かずさDNA研究所はかなり頻繁に出かけて、よくわからないながらもお勉強しているが、この場所は初めてだったので興味津々だった。

農業試験場の設立は、明治26年(1893年)に始まったが、何度となく組織変更や統合が繰り返され、ここが今の組織になったのは2016年のこと。広大な敷地には各種の遺伝資源管理施設などが点在している。過去の農業の歴史の中で、栽培植物も多くの品種を蓄積してきたが、世の中の需要の変化などで消滅していく遺伝子データーも多くなっているとのこと。評判のいい品種だけに単純化されてしまうと、環境の変化や病気などでいっぺんに絶滅してしまう危険もはらんでいる。

それに備えるために、世界各地に残された野生種の遺伝資源などを収集保存するのも、ここの役割というわけ。植物の種子や栄養体、動物の生殖細胞などが、配布用と長期保存用とに分けられそれぞれに最適な方法で貯蔵されているという。ジーンバンクで保存されている遺伝資源は、研究教育用にWebサイトからオンラインで申し込むことができるのだそうだ。

40万個が保存されているという巨大な棚から、コンピューター制御された指示に従って、猛スピードでカプセルが選び出されチェックされて、出されてくるのは、まさに驚き!

ここでの研究、たとえばお米を食べて花粉症対策を行う次世代型免疫療法の取組み、絶滅した在来種の酒米を保存中の種子から再生させて地元の酒造会社の復活援助、などなど。

この近くには、国立科学博物館の施設として、筑波実験植物園もある。面積は全体で14万平方メートル。常緑広葉樹林区、砂礫地植物区、山地草原区などと区分されていて、約4000種の植物の四季を楽しむことができる。関心のある方、お好きな季節を選んで、是非お出かけを!

 



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by midori-kai | 2018-05-14 06:22

第88回 3月(弥生)アジサイ

ついこの間、ウメがチラホラ咲き出したと思ったら、2月の終わりには、もう満開になり散り始め、サクラの季節に変わっていく。春の季節はめまぐるしい。

冬の間は干からびた茶色の茎ばかりが目立って冴えなかったアジサイも、新芽を伸ばし次々と葉を広げていく。ツボミを持つのはどこから伸びた新芽? 古い枝は次第に枯れこんで、新しい枝に世代交代しながら育っていくのを確かめよう!

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花の命は意外に短い。ハイビスカスの仲間やキスゲなどは、1日花。次々と咲いてくれるから、けっこう長い間、咲き続けているように見えても「花の命は短か過ぎ」といつも思う。

乾燥地帯に咲く植物の中には、たった1回の降雨を最大限に活用して、タネから芽を伸ばして花を咲かせ実を結び、2か月足らずで一生を完結するものもあるのだそうだ。

そのたった1日の開花を待っていて受粉に飛び回る昆虫の暮らしもあるわけで、それにくらべれば、人生ってすごく長いのを実感しますねェ。

「いつの季節にも、感じのいい植物って何ですか?」と、難しい質問の返事に苦労する。これって、見る側の感受性の問題なんだと思うのだけれど。

レストランなどにランの花などが飾ってあると、あれ、造花じゃないのかな、などと触って確かめたりする。最近は本物そっくりの精巧な造花が増えてきた。窓の目隠しに、まがい物のツタみたいな葉っぱが目立つようになったのがわびしい。でもそれが市販されて商売として成立するのは、そうは思わない人の比率が高まっているから売るということなのでしょうね。四季の変化があって、それぞれに違った表情を見せる。それを楽しむような感性が期待されるのに!

この間、冬木立の林を何人かで散歩したことがありました。「冬の林って、いいですねえ」と、いつもはあまり感情表現しない人にいわれて、思わず、その人の横顔を眺めてしまった!

アジサイの花、花が終わった頃から微妙な色合いの緑色っぽい感じに徐々に変化していく。いけばなの花材として花屋さんに並んでいたりします。

冬芽はかなりでかいです。枝先の大きな冬芽がたぶん花芽です。春が近づくにつれて緑の新芽が伸びていく。そんな季節変化を楽しみたいものです。


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by midori-kai | 2018-03-21 20:56

あれから7年の三番瀬、柏井の実習林を久しぶりに 高 野 史 郎

3月というと、あの311の地震を思い出す。あの時、ちょうど市川駅から西に向かい、江戸川土手のカワヅザクラの開花状況を確かめようと車で走っていた。電線が大きく揺れていた。一瞬、ビル風のせいかな、と思った。川沿いのマンションからおばあちゃんがヨタヨタと転ぶように出てきて、「揺れるよう!」と通行止めの棒にしがみついていた。

市役所に戻ったら、ロッカーから書類の山が流れ出して大変だったという。すばやく建物から外へ、非難した人もいたらしい。

それから数日間、気がかりな場所を自転車で走り続けた。市川には急斜面の崖地で、そこに巨木が傾いて生えている場所が多い。たとえば、宮久保の白幡神社から三面大黒天のあたり、奉免町の第六天(神明社)の周辺、柏井町の唱行寺などなど。周辺ぎりぎりまで宅地として開発され、崖の下がすぐに民家になっているところもある。

根の部分の土がえぐられ、幹は枝葉と共に日の当たるほうに大きく傾いていて、辛うじて重力に耐えているところが何か所もある。倒れた巨木が道をふさいで、非難の的になっているのではないか?

翌日からは市川北部、そして行徳方面から砂が噴出したと伝えられる浦安市の海岸の方向へと、走り続けた。浦安市の市制施行は昭和564月だったはず。今は元町・中町・新町と3区分されているが、「青べか物語」以降の埋立地が、市の半分以上を占めているといわれる。

埋立地の造成は、海の沖のほうからパイプで砂まじりの濁水を仕切りの中に流れ込むことから始まる。パイプの先端の吐き出し口を少しずつずらしていくので、乾燥するにしたがっていくつもの小山が出来ていく。その一つ一つが粒の大きさ・重さの違いから新しい土の積み重ねとなり、万遍なく一様に海からの砂が平らにつながって新しい地面を作るのではないらしい。不連続ないくつものかたまりが、途切れた記憶のように、別々に動き出すらしいのだ。

野鳥観察舎のある行徳近郊緑地でも、2m以上もの深い溝があちこちにできた。段々畑のように苦労して水の流れを作っていたのに、土手が崩れてそれから先の修復作業に苦労したという。カワウが暮す池に突き出していた上北岬・下北岬の一方は、道が途切れて離れ島になった。風呂田先生(東邦大学)がそこで潜ったら、身長ほどの深さになっていたとのことだった。

しばらく出かけていなかった市川市東浜先の、三番瀬の砂浜はどうなった? あの場所にも春が来て、ブルドーザーで平らにならされた砂浜にも、海浜植物の新芽が伸び始めてきただろうか? 半年以上も砂浜に下りていなかったので2月末に行ってみた。

二俣新町から南に真っ直ぐ伸びる道路が、船橋市との境界線になっているのだが、潮干狩りで有名になった海浜公園の船橋市側の知名度の高さに対して、市川の知名度は低い。市境の延長線が砂浜にもあるのかどうなのか、イマイチはっきりしない。市川市の領域らしい地域の海浜植物群落のことなど、もうすっかり忘れ去られている。海岸沿いの埋め立てや、第二湾岸道路問題、三番瀬円卓会議があった頃から、もう15年ほどが経つのだ。

海を望む護岸の上から眺める砂浜部分は、イネ科の細い葉の植物たちが亜麻色に広がっていた。ヨシ、ススキなどの群落で、市川側にはガマやオギは見られない。

西側の防潮堤沿いの砂浜部分には海水が流れ込んで、ここにはホソバハマアカザなどが分布していた地域である。それらしい枯葉がわずかに残されていた。北風を防ぐ護岸のすぐ下の陽だまりには、ハマダンコンが結構大きく育っていた。そっと引き抜いてみたら、直根が20cmにも伸びていた。

まだまだ冬景色の中で、クロマツが6本ほど突き出している。一番高いものでは160㎝に育っていた。海岸防風林から飛んできたタネからの芽生えか? ここ5年間の成長の記録でもある。

波打ち際沿いに東に向かって歩く。コウボウシバらしきカヤツリグサ科の緑色が、砂の中から少しだけ見える。潮が引いた後に、大きなミズクラゲが打ち上げられていた。直径が20㎝ほどあり、4つの目玉模様が薄紫色に目だっている。はて、クラゲの婚姻色? クラゲの思春期・繁殖方法はどうなっていたのか、調べてみなくては!

気がかりな柏井町2丁目の市民大学実習林へも出かけて見た。市川市が「まちかど回遊レンタサイクル」を廃止してしまってから、すっかり行動が困難になっている。市川の雑木林は、当然ながら市街地からは離れた場所にある。仕方なく、武蔵野線の船橋法典駅からバスで藤原4丁目方面に向かい、越境してパチンコ屋さん横の細い道から現場に入ることにした。

ここは20年以上も前には、ガールスカウトのメンバーたちと炭焼きキャンプをしていた場所。そして花とみどりの市民大学が開講されてからもう10年ぐらいたつはず。一期生から順次に五期生までが実習林として、ボランティアとして応募した人たちが活動し始めた懐かしい場所である。

この地域もまた、20年以上の移り変りが激しい。小さな水溜りのような池があり、トンボが産卵する場所でもあった。冬の季節、枯れ枝そっくりなホソミオツネントンボが、枝にぶら下がるように止まって越冬する。船橋側にパチンコ屋さんが出来て駐車場が広がり、クヌギ、イヌシデ、コナラなどは根元だけを残してアスファルトに舗装された。雨の日の水の流れを確かめていないのだが、そうした関係もあって、水の流れが大幅に変わったのだろう。

駐車場には、これらの落ち葉が堆積している。駐車する場所だけが枯葉を除去されるから、あちこちに枯葉の山が出来ている。風の日にどうなる? あの落ち葉は土に帰ることもできず、やがて清掃車で焼却場に運ばれることになるのだろう。

市の境らしき所には小さな溝や仕切りがあって、それを越えると急に昔からの雑木林の風景に変わってホッとした気分になった。

説明の看板が立っている。「林の土壌回復のために整備活動をしています」。樹木にとってよい森林環境とするために、林の下にも光がさしこむよう心がけています。ミミズやヤスデなどの生きものがたくさんいるフカフカした土にしていくためです・・・などと書かれていた。

2012年から調査を始めたと書かれているから、もうそれが8年間も続けられているらしいのに気がついた。ご苦労さまなコトです。なんやら、聞いたことのある人たちの名前が記されている。急に気分が明るくなってくる。あまり大勢の人が踏み込んでしまっては困るが、こうした活動をしていることをもっと知ってほしいし、林の中の散策を楽しみにしてくれる人が増えて欲しいと思うことしきり!

順に実習地をまわる。それ以前の、2030年前の風景を思い出す。それぞれの活動グループの性格が現れるのか、看板のアピールの表現方法が違うのも面白い。大風で倒れたオオシマザクラの大木は、かなり枯れこんできたが、枝先は元気そうだから4月になったら改めてお花見にこよう!

畑の奥の五期生の実習林は、船橋法典高のすぐ西隣の場所にある。太いニセアカシヤの幹模様が目についた。下枝は取り払われているから白い花を見るためには、かなり見上げることになるだろう。

この植物、戦後は荒れた林をすばやく緑化してくれる救世主のように宣伝された時代があった。マメ科で葉は蛋白質も多く家畜の飼料になる。幹は燃料に、花はミツバチの蜜源にと。

堀之内の貝塚公園の奥にも、このニセアカシヤがジャングル状態に茂っていたのだが、この時代の名残だったのだろうか? ところが茂りすぎると、砂漠の救世主としてもてはやされたクズと同様に、嫌われる運命をたどることになるらしい。

林の下で、ニワトコが新芽を伸ばし始めていた。その手前の曲がり角、みんなが植えたツバキの苗も大きく立派になって花を咲かせていた。ここにせっかくテーブルや切り株のイスを並べたのだから、楽しんでくれる人が増えて欲しいのに!



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by midori-kai | 2018-03-21 20:55

第87回 2月(草木張月)モウソウチクとマダケのタケノコ

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もうすぐタケノコが出回ってくるだろう。八千代市の里山講座の時にいただいたモウソウチクとマダケのタケノコ。違い解りますよね。皮をむくと食用になる部分が出てくる。節の数はざっと60ぐらいある。

タケの成長が早いのは、それぞれの節の上部に成長帯と呼ばれる分裂組織があり、その全部の節が伸びていくから。1日に120センチほど伸びるといわれる。20メートルの高さになるのに1か月ぐらいしかかからないというから恐ろしい成長ぶり。すぐに、まわりの樹木よりも高く飛び出してしまう。



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by midori-kai | 2018-03-19 05:27
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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