春はそこまでやってきている・・・?! 高 野 史 郎
長い冬がやっと終わって、待望の春が今年も本当にやってくるのでしょうか? 梅の花はもうあちこちで咲いている。ロウバイのつぼみも膨らんでいる。陽だまりではホトケノザやオオイヌノフグリなどが咲き始めた。ここしばらくは三密を避けての自粛ムードだけれど、“どこかに春が…”を期待して明るくまいりましょうよ!
飛沫感染を避けるためマスクの着用が今や常識に。でも幼稚園などではいろんな副作用が保育士などを悩ませているという。食事はよく噛んでから飲み込むのが当たり前だが、時にトラブルが起こっているらしい。大人の表情を見ながら子どもたちは生活方法を学習するので、マスクをした顔では笑顔や口元が見えないので困るのだそうだ。
「ハーイ、もぐもぐ。よーく嚙んでからゴックンね」の行動は、人間の場合は学習して覚えるものらしい。カルガモやアヒルなどが、親の後を追って一列になって行動するさまは、ほほえましくよく新聞ダネになる。孵化後の一日二日ぐらいは、初めて見た大きいものの後ろを追う行動で「刷り込み」と呼ばれている。(この習性は数日後に消滅しないと、誰にでもついてまわり、危険な状態になってしまう!)
市川市には国府台に聴覚特別支援学校があり、校庭の大きなケヤキの所や近くの緑地などでの活動をお手伝いしていたことがある。難聴の生徒さんもいるから全員に口の動きが見えるように、大きく口を開いてゆっくりお話して下さいとよく注意された。語尾の結論が小さい声になると、意味が伝わらないから、主語と述語を区別してはっきり発音してほしいとも。
福祉施設などでは、高齢者の方に耳が遠い方もいらっしゃる。野外では風向きに注意して、風上方向からゆっくりしゃべるように心がけるように今はしている。介護の場合も、万一転倒したら事件。後ろ側からベルトを持つか、横から腕を支えて事故防止しながら、どう密着を避けるかが難問だ。
子育ての場でのマスクについては、顔の表情が伝わるような透明部分もあるマスクの開発も進められているという話だ。
いつになったらこの厳しい状況が収まるのだろうか? 日本でのオリンピックの開催は可能なのでしょうか? ところで、パラリンピックの競技で、ユニバーサルリレーという種目をご存じ?
男女4人のチームで、4種類の障害者が助け合うリレーなんです。①視覚障害者、②手足などの欠損、③脳性マヒ、④車いす、この4人がチームプレイで走る。伴走者との綿密な協力関係が必要になるものもある。失われたものを愚痴るのではなく、今ある力を最大限に活用しようという精神がいいですよね。
自然の話とちょっと離れてしまったかな? だいぶ暖かくなってきました。日ごとに夜明けが早くなってきた。早朝の雑木林とか川沿いの開けた風景とか、人混みではなくて気持ちが大らかになる場所って、市川にはたくさんあるのをもっと知ってほしいと思っているんですが・・・。どなたかそういうマップを作って、運動不足・ストレス解消と自然への目覚めにつなげてくれるといいのに。