年の瀬、各地の行事に参加しての締めくくり  高 野 史 郎

早いもので、もう12月になってしまった。月日のたつのは早いものなどとみんながいう。今年の市川の紅葉はどうなのだろう。葉先がちょっと枯れて、モミジの赤の発色も冴えないかもしれないな。

塩害で茶色に枯れた葉っぱのその後の状況を、先月からずっと追いかけている。東浜先の三番瀬へも行ってみた。海を望む護岸下の砂浜に茂る防風林のクロマツがない所では、内側のカイズカイブキがやはり南側が目立って枯れこんでいた。

「茶色の葉がちゃんと落ちないで、枝についたままなのどうして?」と何人にも聞かれた。いつものように秋が少しずつ近づいてきたのならば、葉の栄養分をなるべく体内に戻して葉柄に離層を作り、ヌケガラに近い状態にしてから葉を落としたのだろうが、今年は想定外か、その時間的余裕がなかった。落葉樹たちは、かなりつらい状態でこの冬を越すことになるのだろう。

●宇宙船の食べ物事情

現代産業科学館で10月から開催している「宇宙(そら)の味~宇宙日本食と食品保存技術」を見に行った。JAXAで認証されている宇宙日本食ってどんなもの? 災害時の備蓄食品のことやら、宇宙船での資源循環・リサイクルはどうなっているのだろうと気がかりだったから。

宇宙船のような閉鎖空間で、生命維持の方法はどうなる? これを考えると何とも殺伐とした心境になってしまうのだが、人体をめぐるエネルギーの入力と出力などを調べることになる。1日分の酸素がおよそ800g必要で、二酸化炭素を1000g出す。体内の水収支は・・・?というように。

水も再生利用しなければならない! 液体の排泄物を飲料水に変えるのだ! 半世紀ぐらい前に、こうした基礎研究が進められ開発されていった長い歴史の積み重ね。排泄物からクロレラを培養したらどうなる?でもそのまま食べるのは消化も悪いし気持ちが悪い。クロレラをミジンコに食べさせ、それを魚に・・・というようにぐるぐる回していくと、生態系は止めどなく複雑な回路になってしまう。

宇宙船状態の環境でどんな動物が飼える? 闘争的にならず、雑食性で粗食に耐え、宇宙船酔いしないもの。食用としておいしく良質の蛋白質のもの。ブタよりもウサギのほうが船酔いしない傾向が見られるらしい、などなどの研究もあったようだ。いまこの地球では、食品ロスが問題になっている。災難時の対応などと結び付けて考えると他人事ではない!

ところで、いままで宇宙は無重力と単純に思い込んでいたのだが、飛行する400㎞の高さでは地上の重力の9割程度となるという。つまり無重力なのではなく回転する遠心力とのバランスの結果で、微小重力環境というのだそうだ。宇宙船の中で缶詰を開けても、それが目の前に浮いているのが不思議。こうした環境で、ブタやウサギだったらどんな心境になるのだろう。シダレザクラを持ち込んだら、枝先はどっちに向かう? 

ともあれ、あの狭い宇宙空間の中で、この活動を支える大勢のスタッフを信頼しきっていての乗船となるのだ。宇宙飛行士の金井さんは、稲荷木小学校の卒業生なのだそうだ。

千葉市での植樹に参加

1124日には、イオン環境財団が主催する800名大募集の「千葉市植樹」に参加した。海浜幕張や鎌取駅がバスで参加する人の集合場所で、そこから会場までバスで連れて行ってくれるというからありがたいこと。植える場所は千葉市若葉区の泉自然公園。あそこに植樹する場所なんて残っていた? 

溝腐れで幹が変形したスギを伐採した場所を、野鳥の楽園に再生しようという説明で納得した。千葉市長なども来られて開会の挨拶。イオンのこどもエコクラブ関係者など大勢で賑やかな集まりとなった。植える樹木の種類は、コナラ、イロハカエデ、マユミ、ガマズミ、ウメなどの8種類。ポットで育て40㎝ぐらいに育てたものが用意されていた。

どんな年齢の人が、どこから集まってくるの? 苗の植え付けについて、リーダーはどんな説明をするのだろうと興味しんしん。植える場所には1m間隔ぐらいに石灰で印がつけられ、そこに8種類の苗をランダムに植えていく作業だったのだが、あっという間に終わってしまってかなり欲求不満状態に。

何回も参加したというイオンの人の話では、前回は荒地を耕すことから作業を始めたので大変な苦労をしたのだと。かなりの密植なので、数年後にどうなるのか確かめに行かなければ。

市街化が進む市川では、そんな場所はどこにも残されていないけれど、最近は古木・巨樹が暮しづらい環境になって個体数の減少が続いているのを気にしている。緑のゾーン計画を、次世代の緑をどう育てていくかの視点が必要だろう。

中央博物館で「こども環境会議ちば」

122日には、県立中央博物館などを会場に「こども環境会議ちば」が開催されたので応援に出かける。集まったのは、千葉県のこどもエコクラブで活動するグループの子供たちとサポーターなど60名あまり。各グループの紹介やらこの1年間の活動報告とそれをまとめた壁新聞の展示など。今回の講師は、中央博物館の林浩二先生。

参加した小学生たち、殆どの子が下を向いてメモを見ながら小さな声での発表となってしまうのがいつもながら残念! 大人が忘れてしまっている若々しいセンスでの、明るい発言が期待されるのに。

林先生の講評では、三段跳びを例に挙げて、ホップ:何をしましたか? ステップ:こんなことを感じました! ジャンプ:もっと知りたい、次にはこんなことを調べたい。自分には何ができる? みんなに呼びかけるためにはどんなふうにしたらいい、などとつなげていって欲しいとのお話で、三段跳びの実演までしてくれた。

市川からは、家族ぐるみで活動している「ななちゃんず」が、環境活動をカルタにまとめて発表してくれた(石川菜奈ちゃん一家の温暖化対策取組みが、121日号の広報いちかわに掲載されているので是非見て欲しい!黄色の表紙の広報№1605)。

いま中央博物館では「房総丘陵はすごい」の企画展をやっている。世界最大のトドの顎の骨の化石などが展示されている。1224日まで。

帰り道、青葉の森の紅葉の進み具合を眺め歩いた。青い空をバックに赤や黄色、茶色と多彩なグラデーションが素晴らしい。何人もの日曜散歩の人たちが通り過ぎていく。驚いたのは、その殆ど全部の人が歩きスマホに夢中なのだ! カップルまでが、それぞれ下を向いて歩いていく。どうも、かなりおかしな状況になっているようだ!




by midori-kai | 2018-12-13 20:02
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


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