第91回 6月(水無月)イチョウ

イチョウのヒコバエと葉脈の話

市川市の木がクロマツで、東京都の木はイチョウ。このイチョウの葉っぱマーク、都内を走る清掃車などに描かれているからみんな知っています。イチョウの葉は、末広がりの形の真ん中に切れ込みが入っている。

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イチョウは雌雄異株だから、当然ながらメスの木には雌花が咲いてギンナンがなり、オスの木に咲く小さな雄花は花粉を出し終わった4月末ごろには散ってしまう。スギ花粉は有名だけれど、イチョウの花粉は、それほど遠くまで飛ばないのか分量が少ないのか、関心をもたれないのが不思議ですね。このイチョウ、大木になると根際からたくさんのヒコバエが出てくる。触ってみると普通の葉っぱよりも分厚い感じ。そして切れ込みの形もいろいろなの、気がついて触って見ると面白いのに。

雌株の方はギンナンがなるから、拾うのが専門の人には雄株は必要ない? 人種によってギンナンにかぶれる人の違いがあるらしく、街路樹に植える場合には雌株は避けたい。ギンナンはかぶれるばかりではなく、油っけがあって自動車のスリップ事故の原因にもなるという話もあります。

小さい苗の頃に、この区別をする方法はないものか? 少し前の百科事典には、葉の切れ込みが深く、ズボンをはいている形は男の子で、スカートをはいた感じなのが女の子などの識別が記載され、7割がた当たるという文章が載っていたりしました。

でも一本の木でも、見上げた枝に付く葉と、根際から何本も出てくるヒコバエとでは、葉の形が全然違っています。小さなわき目から出てくる葉は、新生児みたいに可愛いけれどけっこういびつです。

何年か前、イチョウの葉っぱは針葉樹?それとも広葉樹?というクイズを出したことがありました。針葉樹はマツのように細長い葉っぱのグループだけれど、イヌマキのように少し幅がある葉っぱも含まれている。こうした場合、針葉樹の方は葉脈が平行なのに対し、広葉樹の方はサクラやナシのように網状脈だからといって区別する。

イチョウの葉っぱの末広がりを、2倍ぐらいにコピーで拡大して葉脈の分岐点をルーペで調べてみると、ほぼ等間隔になるように葉脈が分かれているのがわかる。これって、イチョウの立場からすると、どんな判断をして二股にするキッカケをするのでしょうか? イラストには、2倍に拡大コピーした葉脈を貼り込んでおきました。葉っぱをタテに裂いてみよう、ヨコに裂けるかな? 確かめたことありますか? 植物の葉脈は、血管の役割と骨の役割と、両方を兼ねているようです。

ところでイチョウは、広葉樹?針葉樹? 殆どの図鑑にはこの区別の記載がありません。あなただったら、どう考える? 1枚の葉っぱから、いろんな不思議がわいてきます。 


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by midori-kai | 2018-06-14 08:41
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


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