第90回 5月(早苗月)ジャケツイバラ


ジャケツイバラ 漢字で書くと「蛇結茨」。語源は、つる性の茎がねじれてヘビがとぐろを巻くように結ばれた状態になるからだとか。

 今年初めて、市川大野駅に近い万葉植物園で花が咲いたのを見ることができた。ここへは何度も訪れていたのだが、花が咲いているのに出会ったことがなかった。420日頃から咲き始めたようだ。青空をバックに黄色い花序が棚に伸びて、次々と咲いていくのはまさに絶景! 10本のオシベは紅色、葉は2回偶数羽状複葉。

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とにかくトゲのあるコブだらけの茎がスゴイ。太さが4㎝ぐらいある。分布は東北南部から沖縄までで、山野に自生していると図鑑には出ている。もう少し若い木ではどんな状態なのだろう。頻繁に山歩きしている何人かに聞いてみたが、とにかくでかくて、トゲだらけで近寄れないよという返事。

広い意味でのマメ科なのだが、マメ科も種類数が多く世界に60013000種ほどあるという。子房上位でⅠ心室、タネに胚乳がないという共通項でくくられているが、あまりの大所帯なので、チョウ型花冠のソラマメ亜科、オシベが目立つネムノキ亜科、つる植物が多く上側の花弁が花の内側に位置するジャケツイバラ亜科の3つを、それぞれの科に独立させる考えの研究者がふえているようだ。

これを描くのに、万葉植物園へは4回通った! この近くには仲間が見当たらないが、自家受粉でタネが実るのかどうか、これからもまた何回か通うことになりそうだ。市川で見られるのはここだけのように思われる。来年はいつ咲くのだろうかなどと、またもや果てしない気分になってくる。 


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by midori-kai | 2018-05-14 08:02
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


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