第83回10月(神無月)セイヨウアサガオ と アケビ

 秋が深まるとともに、野原はちょっと寂しくなるけれど、まだまだ元気に咲き続ける花と、実がなるものとが見られる。10月を迎えて、ナシ農家もほんのちょっとの一段落、青い空・澄んだ空気。実りの秋はたけなわです。

今月はセイヨウアサガオの花と、アケビの実をご紹介しましょう。セイヨウアサガオは、午後になってもしぼまずに、霜が下りるころまで咲き続けてくれるのがうれしい花。

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原産地は熱帯アメリカで、日本に渡来したのは昭和10年ごろ。当時はドイツアサガオとも呼ばれていましたが、ドイツとは関係なかったと思われるのに何故? もっともアメリカアサガオの名前もありました。この仲間には外来種も多く、クズやヤブガラシ同様に林の樹冠を覆い尽くして茂るので、嫌われる存在になっている地域もあるんです。

光化学スモッグの注意報がひんぱんに発令されていた頃、オキシダント濃度が高まった状態で4時間曝されると、葉の表面に黒っぽい斑点ができ、やがて穴が開いてしまう植物がいくつかあった。この実験によく使われていたのがセイヨウアサガオの「スカーレット・オハラ」という赤い花の品種でしたが、今でも環境学習の一環として、この調査を続けている学校はあるのでしょうか? 

イラストに描いたアサガオの苗は、浦安市の環境フェアで購入したもので、空色アサガオ「ヘブンリン・ブルー」と呼ばれる品種だったはずなのに、咲いてみたら白い筋の模様が入るフライング・ソーサーという品種でした。名札の間違いは、鉢の植え替えなどで頻発する事故です。植生調査をやっている時も、大勢のスタッフがかかわって作業すると、思わぬ混乱が起こることもしばしばあるんです。

10年ぐらい前には、真間山弘法寺のそばに小さな花屋さんがあって、お墓に供える花を売っていました。その横に3月末頃から咲き出す白い花のシナミザクラが植えてあった。

花屋のご主人に聞いたところ「サクランボの木を植えようと思って、佐藤錦の名札がついている苗を植えたのに・・・」とのこと。コルトンプラザ横の公園に植えてあるウメは、緑萼梅リョクガクバイ)だったのに、梅の実収穫用の白加賀の名札がついていましたっけ。

このセイヨウアサガオ、緑のカーテンに使えばいいのに、と思っている植物の一つです。ゴーヤはたくさん実がなりすぎて、もう誰も食べてくれないと、ぼやいている人がふえてきた感じ。つる植物にもいろいろあるのですから、季節変化を考えながら、いろいろな組み合わせを考えるのも楽しいのでは、と思っています。

アケビの実は、市川大野駅の北側、武蔵野線のフェンスに沿って、カラスウリやツルウメモドキなどといっしょに茂っていました。こども環境クラブのナシの収穫体験の行事の時のことです。

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まだ緑色の果実で開いていない状態と、開いたばかりで中の実が熟し始めた頃のとを、いっしょに至近距離で見ることができたので大感激!

アケビは、いつもは高い木にからまっているし、つる植物が気ままに茂っているのを見られる場所が少なくなっているからなおさらのことでした。

昔の子どもは、この実を見つけると、すぐに齧った。甘い実を食べながらタネを吹き出す。それが種子散布の役割も果たしていたのかもしれません。花の時期には、どんな昆虫などがやってきたのでしょうか。

入学前の子どもたちが、今回は何人も参加してくれて、みんながはしゃぎまわっていました。ベビーカーを曳いて参加してくれたお母さんもいました。このあたり、5年ほど前は雑木林やナシ園だったのに、きれいに整備されたお墓になってしまって、昔の面影がどんどん消えていくのが残念でなりません。


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by midori-kai | 2017-10-31 07:19
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


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