冬の林は けっこう楽しい!
気候不順だった2010年が終わる12月末、クヌギの落ち葉を踏みしめながら、堀之内貝塚をゆっくりと散策しました。
雑木林が明るくなった。林床に光が差し込んで、下草にやっと日が当たるようになった。見上げるイヌシデの梢が、冬空の中に伸びている! ここは「緑の市民大学」の修了生たちが、自発的に整備作業をやっている地域なんです。あちこちに茂っていたシュロと、ジャングル状態に倒れかかってもつれていたニセアカシアを取り除いてくれました。
8月に咲いたキツネノカミソリは、地上から姿を消して冬ごもり。でも、なんとマヤランがまだひっそりと咲いていたんですよ。細くて、緑の葉を持たない不思議なランです。菌根で、栄養は腐植質から吸い上げる。
せいぜい15cmぐらいだから、ほとんどの人は気がつかない。踏みつぶされないように、「達者で新年を迎えておくれ!」という気分になりますね。
むかしは、「逍遥」なんていう言葉がありました。もうほとんど絶滅状態になってしまった、などと思いながらしんみり歩くのも、季節にふさわしくていいものですよ!
この間、豪華客船に乗ったというオバチャマたちが、かしましくしゃべりまくっていました。「大金を出して初めて乗ったもんだから、元を取らなくちゃ損だと思って、食べたり音楽を聴いたり、プールで泳いだりして3日もしたら、もう疲れ果てちゃって、飽きちゃった。船から逃げ出したい気分。外人さんは、どうしてあんなふうに、ベンチで、ゆったりと本を読んでいるのか不思議!」。
落ち葉のふかふか道を、歩いている人はいつもほとんどいません。たまに見かけるのがイヌの散歩。なんとなく気ぜわしい年の瀬とは無縁の、静かなひと時でした。
季節は冬至を過ぎて、立春へ。お日さまがだんだん日本列島に近づいてくるのですよ。斜めにさしこんでいた光が少しずつ上向きに。それを感じて新芽を伸ばす準備をするのは、植物のどの部分なのでしょうか?
森林ウオッチングで韓国へ出かけた時、「立春の水はからだにいい!」とポリタンに入れた水を、コップ売りしていました。
そんなに水を吸い上げるはずないじゃないか、水増しして商売しているんですよ、などというのを聞きつけた人が現場を案内してくれた。なんとダケカンバと思われる木に穴をあけて、チューブが差し込んである。そこから点滴みたいに、水が落ちてくる。森林の専門家たちがびっくり! まだ新芽が出ていない季節だったのに。
説明だけ聞いても、自分で体験しないと信じられない事って、世の中にはあるんでしょうね。
もっと、子どもたちに自然の不思議を体感して貰うような、楽しいプログラムが必要なのでしょう。絶対に、理屈っぽくお説教にならないような雰囲気のを。
林の活用を何種類かに分けて考えたらいかがでしょうか? 木登りもできるような子どもたちの林、お年寄りや車イスでも楽しめる緩やかなスロープのコース、いろんな種類の花が楽しめる林など。
世の中、自分の感度が低下しているのに、注文だけする人が増えているから難しいけれど、目的によって整備の方法も違ってきますね。ハードな施設だけを考えがちですが、明るく楽しいソフトな人材が、これまた絶滅状態なのが日本の現状のようです。「勉強」という字は、気が進まないのに「強いて努める」と、考えてしまうから救いようがなくなってしまう!
林の機能は、温暖化防止や、地下水へのつながりにも関係しますね。とかくタテジワを寄せたがる環境系の人種と、遊びがうまいレクリエーション系の人とが、うまくつながってくれればいいのに。
日本では材木生産のための林の管理を基準に考えるから、雑木林をどうしたらいいのか途方にくれている。地域の人たちが楽しみにしていた藤の花なのに、木に絡んでいるからとツル切りしてしまったり、野草の花を楽しみにしていたのに、几帳面に下草を全部刈り取ってしまったとか。
狭いようでけっこう広い市川です。タテに区切らず、大まかなゾーン計画みたいのを誰かが考えるといいですね。
あ、その前に、市川にどんな林があって、どんなことが今おこっているのかを、知らない人もいるような気配です。あなただったら、どうしたいですか?
雑木林が明るくなった。林床に光が差し込んで、下草にやっと日が当たるようになった。見上げるイヌシデの梢が、冬空の中に伸びている! ここは「緑の市民大学」の修了生たちが、自発的に整備作業をやっている地域なんです。あちこちに茂っていたシュロと、ジャングル状態に倒れかかってもつれていたニセアカシアを取り除いてくれました。
8月に咲いたキツネノカミソリは、地上から姿を消して冬ごもり。でも、なんとマヤランがまだひっそりと咲いていたんですよ。細くて、緑の葉を持たない不思議なランです。菌根で、栄養は腐植質から吸い上げる。
せいぜい15cmぐらいだから、ほとんどの人は気がつかない。踏みつぶされないように、「達者で新年を迎えておくれ!」という気分になりますね。
むかしは、「逍遥」なんていう言葉がありました。もうほとんど絶滅状態になってしまった、などと思いながらしんみり歩くのも、季節にふさわしくていいものですよ!
この間、豪華客船に乗ったというオバチャマたちが、かしましくしゃべりまくっていました。「大金を出して初めて乗ったもんだから、元を取らなくちゃ損だと思って、食べたり音楽を聴いたり、プールで泳いだりして3日もしたら、もう疲れ果てちゃって、飽きちゃった。船から逃げ出したい気分。外人さんは、どうしてあんなふうに、ベンチで、ゆったりと本を読んでいるのか不思議!」。
落ち葉のふかふか道を、歩いている人はいつもほとんどいません。たまに見かけるのがイヌの散歩。なんとなく気ぜわしい年の瀬とは無縁の、静かなひと時でした。
季節は冬至を過ぎて、立春へ。お日さまがだんだん日本列島に近づいてくるのですよ。斜めにさしこんでいた光が少しずつ上向きに。それを感じて新芽を伸ばす準備をするのは、植物のどの部分なのでしょうか?
森林ウオッチングで韓国へ出かけた時、「立春の水はからだにいい!」とポリタンに入れた水を、コップ売りしていました。
そんなに水を吸い上げるはずないじゃないか、水増しして商売しているんですよ、などというのを聞きつけた人が現場を案内してくれた。なんとダケカンバと思われる木に穴をあけて、チューブが差し込んである。そこから点滴みたいに、水が落ちてくる。森林の専門家たちがびっくり! まだ新芽が出ていない季節だったのに。
説明だけ聞いても、自分で体験しないと信じられない事って、世の中にはあるんでしょうね。
もっと、子どもたちに自然の不思議を体感して貰うような、楽しいプログラムが必要なのでしょう。絶対に、理屈っぽくお説教にならないような雰囲気のを。
林の活用を何種類かに分けて考えたらいかがでしょうか? 木登りもできるような子どもたちの林、お年寄りや車イスでも楽しめる緩やかなスロープのコース、いろんな種類の花が楽しめる林など。
世の中、自分の感度が低下しているのに、注文だけする人が増えているから難しいけれど、目的によって整備の方法も違ってきますね。ハードな施設だけを考えがちですが、明るく楽しいソフトな人材が、これまた絶滅状態なのが日本の現状のようです。「勉強」という字は、気が進まないのに「強いて努める」と、考えてしまうから救いようがなくなってしまう!
林の機能は、温暖化防止や、地下水へのつながりにも関係しますね。とかくタテジワを寄せたがる環境系の人種と、遊びがうまいレクリエーション系の人とが、うまくつながってくれればいいのに。
日本では材木生産のための林の管理を基準に考えるから、雑木林をどうしたらいいのか途方にくれている。地域の人たちが楽しみにしていた藤の花なのに、木に絡んでいるからとツル切りしてしまったり、野草の花を楽しみにしていたのに、几帳面に下草を全部刈り取ってしまったとか。
狭いようでけっこう広い市川です。タテに区切らず、大まかなゾーン計画みたいのを誰かが考えるといいですね。
あ、その前に、市川にどんな林があって、どんなことが今おこっているのかを、知らない人もいるような気配です。あなただったら、どうしたいですか?
by midori-kai
| 2011-01-01 01:23