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第160回3月(弥生)【最終回】東浜先の三番瀬海浜植物

市川市の東浜先からの三番瀬の海を見ていない方も多いかもしれない。奥田先生のお話にもあったように東京湾最奥部に広がるこの砂浜の西側部分は、一応は市川市の領域になっているらしい。
  下のマップの囲い部分は、2005年発行の〈いちかわ自然観察ガイドマップ〉の5・南部1の稲荷木~原木~東浜からのコピー。
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  3.11の地震と大津波は、三番瀬にも大きな被害を及ぼした。市原市から流れ出した「ここにゴミを捨てないで」の看板が、東浜先の砂浜に流れ着いていた。
  海に向かって50mほど先まで広がっていたはずの人工砂浜には、隠れていた岩盤や棒杭が露出し、それまであった少年野球のふたつのグラウンドは、跡形もなく姿を消していた。
  この地域、海に向かって東西に二つの突堤が伸び、そこには航路を作るために10m近く深く掘られた海底の土砂で埋め立てられたという経緯がある。その東側部分が陸地の延長線からは船橋市の部分となり、西側は東浜先となって市川市部分となるらしいのだが、本当はよくわからない。
  砂浜部分は企業庁の領分だという話を聞いたことがあるけれど、砂浜は誰のもの? 海はいったい誰の所有物?? 3.11の大津波の後は、突堤近くでは30㎝以上もめりこむ大量の砂の堆積だった。
  被災直後に生物情報を調べたいと連絡があったのは、残念ながら船橋市役所の環境保全課からだった。野鳥に詳しい人たちの報告では、スズガモがなんと5000羽以上、ハマシギ2500羽以上をカウントしたという。野鳥たちにとって、ここは被災時の避難場所だったのかもしれない。
  半年後には、ブルドーザーでならされ、津波の記録は過去のものとして消えてしまった。人工砂浜ながら埋め立てから40年以上が経過し、海浜植物の遷移は進んでいた。
  ガイドマップで紹介した植物たちは、今となっては貴重な記録となった。ふたつのグラウンドの中間部分南側に茂っていたトベラの周辺には、ハマダイコンをはじめ多くの植物が茂って楽しませてくれたのだが、砂浜そっくり海の中に移動してしまったのだ。 残念ながら砂浜にはなんの目印もない。写真上は半ば海の中に移動したトベラの状況。撮影年月日は2011年11月22日。
  なんとか記念碑として残せないものかと思っていたが、どうやら撤去されてしまって跡形もないのが、なんとも残念でならない。災害は忘れた頃に、必ずやって来るのだから。 


 



# by midori-kai | 2024-03-06 10:39

奥田先生の講演会盛況! そして この原稿が最後です!  高 野 史 郎

2月5日に、珍しくも雪が降って少し積もった。15日には、春一番とかで、21℃にも気温が上がった。その後しばらくは気温の乱上下。春はいつもこうなのか? でも動植物たちは、そうした些細な気温に迷わされることなく、日照時間を指標に的確に春の訪れを感じ取っているという。
  道端で雪に埋もれていたノボロギクやヘラ オオバコが数日後には元気を取り戻した。早春から咲いていたロウバイはもう色があせてきた。ホトケノザも元気元気。短めに花茎を伸ばして咲いていたタンポポは、セイヨウかと思って総苞を確かめたら、アイノコだった。ウメの花に続いて、サクラの花芽が膨らんできた。春らんまんがまじかに迫ってきている。
行徳のあいねすと=野鳥観察舎の中村麻衣さんからの情報では、15日にカワヅザクラが咲き始め2月25日現在で満開とのこと。今年の梨の状況はどうなのだろう? 花粉の状況はいつになく厳しい。去年みたいに真夏の酷暑と乾燥で、また新高などがヤケド状態にならなければいいのだが。

  原稿の3月の予定では、日本の植物学の始まりとしての本草学の歴史に触れようかと思っていた。今まで一度も本草学の歴史について話題にしてこなかったことが悔やまれるのだ。3年ほど続いたコロナ禍に翻弄されて、人々の自然への関心が信じられないほどに停滞し、無造作に木が切られるのが何ともつらい。
  どんなに科学が発達しようと、ニンゲンは未だに緑の植物のように有機物は作れないんだし、血液さえも輸血に頼らなければ人を救えない。すべての動物の食糧を支え続けてきたのは、《生産者》としての植物であることを身にしみて感じてほしい。
  泰平が続いた江戸時代、多くの本草学者が生まれ育った。小野蘭山の「本草綱目啓蒙」は、かのシーボルトを日本のリンネかと感嘆の声を上げさせたという。諸外国が国家的な支援があっての自然探求だったのに、日本は鎖国状態のさなかで、私財を投じての研究が続けられてきたことを、もっと多くの人に知ってほしいと願う。

  2月の12日、生態学の大先輩、奥田重俊先生を招いて全日警ホールで「市川市の植物と植生、野外植物とのつき合い方」のテーマで貴重な講演をお聞きすることができた。何ともありがたい企画で、奥田先生はどうやらキリ子さんこと小黒久美子さんの恩師であったらしい。
  日本では見慣れない木を見つけると、「これ何という木?」の質問が出てくる。種名にこだわるのだが、スマホで種名だけはすぐにわかる時代になったものの、そこからさらに深入りして現場で詳細な情報をメモったり、図鑑で調べることにはつながらない傾向が見られる。なんとも残念でもったいない。
  できれば図書館などで、もっと深く自力で確かめる習慣を身につけ、自分で植生の断面図を描いたりしながら、林全体の成り立ちを確かめる作業を積み重ねてほしいのだが。
  この講演の記録は、森の交流会の人たちによって既に報告されているし、目黒の自然教育園とのかかわりなどに触れると、恐ろしく長いものになってしまう。ここでは先生のお話に関連して、いくつかの過去の事例を紹介させていただくのにとどめようと思う。
  講演が終わってから、「久しぶりの授業みたいなもので、ちょっと戸惑ったよ」というのが奥田先生の感想だったが、これをキッカケに地元の林を新しい視点で眺め歩き、広く市民にアピ―リし続けてほしい。

  記憶は半世紀も前の大阪万博の頃にさかのぼるのだが、国際生態学会かの活動の一環で、ヨーロッパから何と50人ほどの植生の専門家が来日し、南から北への日本列島縦断植生調査の視察旅行が実施されたことがあった。委員長は沼田眞先生(千葉大)、実行委員長は横浜国大の宮脇昭先生という豪華な顔ぶれである。
  後援は読売新聞社で、随行した記録が築地書館からも出されているが、当時の日本列島は高度成長期の真っ只中、公害問題も起こっていた時期とも重なる。おそらくはドイツ語と英語と日本語が入り交り、記者の方々も聞きなれない専門用語に相当苦労したらしい。
  地中海周辺の硬葉樹林は、冬に多雨の気候条件で、コルクガシやオリーブ、ゲッケイジュなどで代表される。それだけに十和田湖周辺の奥入瀬渓谷には、全く知らない植物たちの景観に、途方にくれたという記録も残されている。この時期に、当時の環境庁が「みどりの国勢調査」を発表している。尾瀬沼を丸ごと水力発電も兼ねた巨大ダムにしようという動きもあった。
  宮脇昭先生の身近な業績としては、浦安市の「小さな実・ドングリから森を作ろう」がお勧めの場所となる。ご 存じのように浦安市は3.11の被災で砂の液状化による吹き出しで大変な被害を受けた。 そこで震災で出たガレキや噴き出した砂を使い、海側に「浦安絆の森」をつくり、まちを守る活動を2011年から開始したわけです。
  この全体計画を進めたのが宮脇先生で、場所は高洲海浜公園の先端区域。新浦安駅からバスで行くことができるからぜひ。新聞記事によれば「市民ら600人で苗木6400本を植樹」とある。現場には当時の写真や説明の看板もあるから、ぜひぜひ!
  2011年12月の植樹祭で植栽された樹種は以下の通り。
   高木: タブノキ、スダジイ、アラカシ、オオシマザクラ、アカガシ、ウラジロガシなど。
   中木: ヤブツバキ、ヤマモモ、カクレミノ、サンゴジュ、モチノキ、ユズリハ、ヤブニッケイなど。
     その他に、トベラ、マルバシャリンバイなどの低木、7種類、約140本。
                                  *
  市川みどり会のこの原稿の始まりは、2010年の8月にさかのぼる。市川みどり会の長年にわたる大きな課題は、所帯主が亡くなられたときに、相続税問題に必ず突き当たること。
  先祖伝来、長年にわたって守り続けてきた樹林地も税務署にとっては何の意味も持たないから、ウワモノは全部伐採され、更地にした状態で課税評価の対象になるらしい。
  こうした事情も広く多くの市民に知ってほしい! とにかくわかりやすく楽しい原稿、樹林地のことやら自然のこと 、なんでもいいから緑の大切さをアピールしてほしいというのが、宇佐美会長からの注文だった。
  市川大野駅近くの薄暗い飲み屋さんに集まったのは、わんぱくの森の始まりからずっとかかわっていた松戸の深野靖明さん(彼が2002年から始まった松戸の里山講座の1期生だったか?)、パソコン事情に詳しいデザイナーの吉岡薫さんを加えて計4人。
  こうして「たかのさんの市川散歩」が始まったのだった。最初の原稿は2010年9月で「みどりの道を散歩しましょうよ」だった。15年近く続けたことになりました。長期にわたりご愛読? 本当にありがとうございました。これが最終回となります!

※みどり会事務局より追記
高野先生による展示会及び散策会のお知らせを添付させていただきます。
奥田先生の講演会盛況! そして この原稿が最後です!  高 野 史 郎_b0199122_10344388.jpg



# by midori-kai | 2024-03-06 10:39

第159回2月(如月)ご神木

ご神木って、気にしてみたことあります? 近い所では葛飾八幡宮の千本公孫樹、しめ縄が張ってあるのがご神木ですよね。
  改めて辞書を引いてみました。
  「神社の境内にあって、その神社の縁故あるものとして特に祀られる樹木、これ自体をご神体とすることもある」のだそうです。だからお寺には関係ないらしい。鎮守の森はあっても、教会の森というのは聞いたことないですよね。でも、日本の習慣では、山全体がご神体という考えもあったのではないんでしょうか?
  改めてあちこち元気なご神木を探して、市川市内を歩きまわって見ました。中山の法華経寺には、道の向こう側にある「泣きイチョウ」が太い幹をしめ縄で飾られている(写真右上)。八幡に近い所では、永井荷風さんが散歩帰りにカツどんをたべたという大黒家近くに、白幡天神社があります。
   松しげる生け垣つゞき花かをる菅野はげにもうつくしき里 と荷風さんの歌碑が立てられている。そのすぐ右側にかつてご神木だったクロマツの切り株が、かなり乾燥して小さくなっているけれど残されています。
  大人が二抱えもする立派なご神木と伝えられている。それが昭和50年の春の台風で倒壊してしまった。樹高は25mもあったといわれる。市川で樹高20mを超す高木は、そんなに多くはありません。その元気な時の写真はないものかと何回か白幡天神社を訪ね、探していただいたのが左上の写真です。堂々たる姿です。残念ながら、正確な樹高とか、年輪数とか幹周りの寸法とかの記録は残されていないようです。


  樹齢100年の巨樹は、当然ながら100年間も生き続けていたこと、樹木というのは地球上で最大最高齢の生き物なんですよ。今は年輪ばかりでなく放射線炭素量などで年代測定することができる。屋久島の大王スギは約3000年、縄文杉は2170年。世界での樹木の長寿記録では、アメリカのゴヨウマツが4844年とされています。ちなみに哺乳類ではナガスクジラの記録が116歳です。
  神社であれお寺さんであれ、古くからのその地に育ってきた樹木を大事にしてほしいんですね。それが最近は何のためらいもなくバッサリ切られてしまう。
  右下の写真は、法華経寺の参道の終点近く、ザクロ模様がついた赤い橋のすぐ右のケヤキ。2002年に発行された巨樹の報告書では、胸高幹周が460㎝、樹高20mと記録されているのですが、数年前に強剪定されてしまった。かなりのご老体ですから枝葉を落とされるともう再生する気力も残っていない。しばらくすると、樹皮が剥がれ、その後に切断されてしまった。見るのもつらいです。写真右下が切断前の哀れな末路!
  この地球で、有機物を作り出せるのは植物だけ。異常気象が続くこの地球で、増え続ける二酸化炭素を吸い込んでくれるのも植物のものすごい魔力なんですから!



# by midori-kai | 2024-02-01 00:01

身の回りの緑を大切にしましょうよ  高 野 史 郎

暮れの冬至を境に昼間が長くなっていく。だけど丸く大きな地球は、全体が温まるのに時間がかかるんですね。小寒・大寒と続き、ようやく春を迎える。
  1月中旬ごろからウメが咲きだした。道端の野草はどうだろう? 秋に除草剤を撒かれた所にも、ハコベが茂り始めた。その昔、ハコベはヒヨコグサなどと呼ばれ、ヒヨコやウサギの餌だった。もうどこもこうした小動物を飼う人が居なくなりましたね。昔はあちこちからニワトリの声が聞こえてきたのに。市街地で聞こえるのはカラスと時折のヒヨドリの声か。
  道端の野草に目を配ると、ノボロギクがそろそろ終わり、ホトケノザが結構元気。それに外来種のオニアザミやヘラオオバコがロゼットで葉っぱを広げているのが目につくようになった。太陽を受けるのには広げた葉っぱが有利だが、地表の寒さは身に応えるだろうな。それにしても、あの細く柔らかい草の根がコンクリのわずかなすき間の中に根を伸ばし、乏しい水分を吸い上げるんだからすごいですねエ。
  サクラの花芽もほんのわずかに膨らみ始めた。ところがです。駐車場隣の桜並木が年末にバッサリと横枝を切断され、全体が45度ぐらいに傾いた樹形になったのに驚いた。枝の広がりが駐車場側に伸びて、そこにちらかる葉が嫌われたんでしょうね。制空権は誰のもの? 境界線すれすれに植樹すれば、枝先は隣の敷地にまで伸びますね。その分まで考慮して内側に植樹するほど市街地には地所の余裕がないんですね。見ていて何とも痛ましい。
  建物のすぐ前に、30㎝ほどのスペースに植物の植え場所をくっつけてあるのをよく見かける、そこはおそらく下にコンクリートの残骸などを入れて、その上にチョットだけ土を載せたような状態多いんですね。排水孔みたいのはついているのかな? 作った人はここに植えられる植物の枝ぶりだとか、根がどこまで広がるかなど考えもしない。伸びすぎた枝は、切れない鋸でギコギコと残酷にも切断される。
  この新芽はどっから出るのかな? どのくらいの大きさに育ってほしいな、などと考えもしない人が激増している気配です。
  ある大企業の研修会に呼ばれたことがありました。経営問題ばかりでなく、時には今話題の地球環境のこともという担当者の狙いだったらしい。テーマは「植物の生き残り作戦」としたんですが、しょっぱなからアタマにきてしまった。
  会社の親分みたいな方がいうんです。「植物なんて暖かければどんどん勝手に育つんで、作戦などありゃしない」と。有名大学の法科出身という人たちの関心は、この程度なのかとウンザリ!
  ある団地では、こんな話題が後半に出てきました。「今はこんなに科学が進んでいるんだから、悪い虫だけ殺して、赤ちゃんの着るものには全く無害な薬を教えてくれませんか?」と。いいことが6割ぐらいあれば、そのデメリットだってついて回るのが自然なのに。
  サクラの花がいいのは、花が咲く1週間だけね。すぐに毛虫が出てきてぞっとする。その他の季節は枯れていてくれれば大助かりなのに、というお話もありますよ。
  牛丼屋さんへ行ったことありますか? そこで食事する人たちの行動調査をずっと続けています。殆どが座るなりケイタイの続きに夢中です。食べる時も、そっちを見っぱなしで食べ物の味なんかそっちのけ。時にはこのお米どこ産かなとか、日本の食料自給率はなどと考えたりしてほしいのに。こうした人が結構お酒の銘柄なんかには蘊蓄を傾けるから不思議ですねエ。

  田んぼづくりに熱心な人から聞いた農家の人の話。「お天気っていうのは毎年変わるんだ。去年のことが通用するとは限らない。でもニンゲンひとりが経験できるのは、せいぜい50回ぐらいなもんなんですよ、と。
  また別の人から、イギリスへ環境問題を調べに行って場末の飲み屋さんに入った。そこのお兄ちゃんとの問答。何しに来たんだ? そしたらその賄いのお兄ちゃんがナショナルトラストのメンバーだった。「自分の国の自然を大事にするのはあたりまえのことじゃないか」といわれたという。
  日本では、こういう意識が欠落し始めたのは、いつから何でしょうか?



# by midori-kai | 2024-02-01 00:00

第158回1月(睦月)切り株からのクロマツの再生?



市川駅からすぐ近くに地蔵山墓地がある。江戸時代の始めに市川新田を開拓した人として知られる田中正成さんが、この私有地を共に開拓した人がなくなると、この地に埋葬することを勧めたといわれる。このあたりは、今は市川砂洲とよばれで3000年前の波打ち際だったという。

  ここはクロマツの群生地で、海からの強い風を受けてクロマツはみんな北側に傾いている。クロマツのタネは松ぼっくりの鱗片の間にできるのだから、一つの松ぼっくりにいくつタネができる? 1本の木にはいくつなる?

この林全体では? 何度となく目を皿のようにして墓地の隅々を探すのだが、いつもきれいに掃除されていることもあって、タネからのクロマツの芽生えが見つからないのだ。

  環境省が決めた巨木調査の基準では、測定場所を地際から130㎝とし、胸高幹周が3m以上のものを原則として巨樹と定義している。

  市川市の木としているクロマツだが、この基準をクリアーするクロマツがいくら探しても見つからなかった。やっと探し当てたのがこの地蔵山墓地の1本だった。15年ぐらい前のこと。

  それからしばらくたって、10年ほど前の2月に大雪が降った。2度目の雪は、水っぽくべたついた雪だった。地元の人が倒壊を心配して腰の高さほどの位置で切り倒してしまった。これで市川市から「クロマツの巨樹」はなくなった。その切り株は、いま外側から少しずつ腐敗が進み次第に細くなっていく。

第158回1月(睦月)切り株からのクロマツの再生?_b0199122_18430984.jpg


  何とここで、切り口の細かい割れ目に落下したタネからの芽生えが見つけたのだ! 尾瀬の山道で倒木更新の実例はいくつも見ているが、切株更新という言葉はなさそう。このクロマツの芽生えは、どこまで切り株の中へ根を伸ばし続け、生き続けられるのだろうか。

  切り株の上からは、もやしのようにか細いキキョウソウが2本、葉っぱが見えないほどの小ささで緑を保っている。おそらくこの冬を乗り切ることは不可能だろうが、ずっと見守っている。

  イラスト左は、20177月にこの墓地で生えていたキキョウソウの全体。花は5弁で大きさは13㎜だった。近縁のヒナキキョウソウは、ずっと小ぶりだ。




# by midori-kai | 2024-01-02 20:04
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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