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第145回12月(師走)ミズヒマワリ

《イラストの説明》 ミズヒマワリ

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 古いイラストファイルを整理していたら、20年も前の外来種のイラストが出てきた。あまりに昔のことなので、その前後の事情は定かでない。里見公園の西側、旧坂川の川沿いに茂って白い花を咲かせていた謎の植物。岡崎清孝さんと確かめた時には、この花にアサギマダラが吸蜜していた。石井信義先生が自然博物館へ持っていったが種名が解らないといわれたようだ。

 数人の先生方にお伺いしたが誰もが見当がつかないとおっしゃる。そのサンプルを持って、県立中央博物館の大場達之先生に同定を人づてにお願いしたが、いまいちすっきりしないで、とりあえず大場先生は「オニタカサブロウ」としておこうということになった。

 その後、豊橋市内の河川に数年間継続成長しているとの論文が、須山知香氏から1995年に発表されていたのがわかった。アメリカ原産の抽水性水草で、アメリカヒヨドリバナ近縁のものだった。

 イラストに登場させたのは、そのサンプル。自分が改めて受け取ったのが2001816日、コップの中での成長具合を観察することにしたのだが、何と3日後の19日には早くも発根し始めた。そして、半月後の830日には、一人前の発根状態になった。

 これらの情報からわかったのだが、熱帯魚の水槽の水草としてかなり前から使われていたらしいのだ。水槽は加温されているのだろう。そこで茂り過ぎたものは、気軽にそこらへんに捨てられる。

 恐ろしい繁殖力だけに、外来種問題に精通していない人が居たとしたら、ウシガエルやアメリカザリガニ同様に、大変なことになってしまう。

 旧坂川の繁殖場所は、胴長を履いた国交省の複数のメンバーによって、2日がかりで完全の除去されたので、今は市川市内の河川からは完全に姿を消した筈だ。在来種を駆逐するほどのものすごい繁殖力なのだ。こうした情報も記録しておかないと、同じようなことが繰り返される危険を常にはらんでいる。



# by midori-kai | 2022-12-06 10:07

 3年ぶり、いちかわ市民まつりも開催   高 野 史 郎

 コロナは、収まるどころか大波小波と押しよせてくる。それでも11月は、各種行事が堰を切ったように次々と開催された。なるべく全部をハシゴしようと思っても追いつかない状態だった。ご存じない方もいらっしゃると思うから、順を追ってお伝えしておこう。

 1031日は市川みどり会の行事。市川大野駅から緩やかな坂を下った場所の梨風東緑地の作業状況の報告。始まりは840分からだったが、早めに出かけて周辺の緑地と立ち並ぶ住宅地とのつながりを久しぶりに眺めることから始めた。

  西向きに続いている斜面林は、緩やかにカーブしているから複雑に電線が張られ、作業する側からは至極面倒な場所になっている。濱野先生があちこちの状況をチェックしながら、間引く株や、茂り過ぎている枝をどこで切断するかを宇佐美会長と相談し、2台の大型クレーン車のスタッフにその方針を伝えている。このメンバーは県下有数の実力集団とのことだ。

  10m以上に伸びるクレーンの先端に取り付けられた籠の動きは、クレーン車の運転台から実にスムーズに指示されて、何回見ても感激してしまう見事なチームプレイである。

  太い枝はいくつかに切断されながら、張めぐされた電線のすき間から下に落とされる。それを市川みどり会会員とわんぱくの森の会、里山整備隊などのボランティア・メンバーが、斜面の土砂崩れを防ぐために平行に柵を作り、落ちた枝を引きずり上げて行くいつもの作業。大峡さんたちが、なれた手つきで次つぎとそれを続ける。こういう作業を10年以上もやってるグループが幾つもあること、多くの市川市民は全く知らないだろうなと、いつも思う。

  113日は、3年ぶりの対面開催になった「47回市川市民まつり」が大洲防災公園で。正面から右奥は各種グループなどのテントが並ぶお祭り広場。以前よりも数を減らしたようで間隔が広くなった。待ちわびた市民の人だかり、行列がものすごい。主催者発表で35000人が集まったというけれど、出入口がいくつもあるあの会場で、どうやってカウントしたのだろう。

 今回は「いちかわ検定」初級20が実施され、その問題は115日号の広報いちかわに掲載されているから、チャレンジされた方も多かったことだろう。

  例えば県のマスコットキャラクター「チーバ君」のイラストで、市川の位置はどこなど、何となく知ってるようで、かなりいい加減なうろ覚えが多いことを気づかされてしまう。

  ナシの問題も出ていた。美濃の国から持ち帰ってナシ栽培を広めたのは、日蓮・川上善六・水木洋子・星野道夫のうちのどれ? この正解は1119日号(№1700)に発表された。引き続き上級編が来年1月に実施されるらしい。

  これが市川の環境について出題するとなると、どんな問題を作るのだろうかと無い知恵を絞ったりしたが難しいんだな。そしてかなりやさしくしても、関心を持つ人の割合は残念ながら、多くはなさそうな気がしてきた。

  117日、市川市の小学校にクロマツの苗を植え続けている市川クロマツ会が、今回は市川学園に近い北方小学校の運動場のネット裏に2本の苗を持ち込み、5年と6年生の子どもたち20人ほどが参加した。卒業してからも先生へのご挨拶とともに、育って行くクロマツの成長ぶりを楽しみにしてくれるといいなあ、と思う。

  そして1126日には、新木場にある木材・合板博物館のセミナーで明治神宮の森の見学。このキャッチフレーズが気に入った!「地域とつながる、世界とつながる、明治神宮の森」、今回はJRの代々木駅寄りの北参道からのスタートである。

  数日前から、濱野先生の調査記録などを幾度となく読み返し、復習した。1970年代からは、目黒の自然教育園へ何百回と通っていたし、降り積もる落ち葉の堆積をどうするかも重要な課題だった。

  小雨がぱらつく中で集まったのは30人余りか。解説役は野鳥の会の大ベテランのスタッフたち。何と、ここをフィールドに50年以上も観察記録を積み重ねているというから、驚いてしまう。、

 しょっぱなから、あ、メジロが鳴いてる。あそこにアオジのメスがいる、つがいだと、その素早いこと、唖然! 鳥インフレンザの話題も全くの初耳だった。餌付けによって白鳥などの飛来地には、カモ類も多種類集まってくる。だから、こうした場所を車で何カ所もハシゴスルのは避けてほしい。その近くに養鶏場があったりしても立ち寄らないでほしいとのことだ。

  かなり太い松の枝をみんなが見上げている、少し干からびているがアオダイショウの抜け殻だった。地上から4mの高い場所まで幹を登って脱皮したのだった。

 あちこちにビニールを巻いたコナラが目についた。ナラ枯れ対策の説明を書いた看板が数カ所にに立っていた。収穫の多かった3時間であった。しばらくは、復習を兼ねてのお勉強が続きそうだ。




# by midori-kai | 2022-12-06 10:04

第144回11月(霜月)イチジク

 (イラストの説明)イチジクの仲間

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 大柏川の調節池緑地からJA市川市本店にかけて、川沿いの欄干に茂っているイチジクみたいな実をじっくり

見た方、どのくらいいらっしゃるか?何とも不思議な植物で、時折訪ねては四季の変化を楽しみにしている。

 正体はクワ科のオオイタビフなどで、立ち上がった葉は厚くしっかりしているのに、欄干などにへばりついている



# by midori-kai | 2022-12-06 10:00

海を眺めに塩浜の海岸へ 高野史郎

もう何年も見に行ってなかった市川塩浜からの海を見に、10月末の日曜日に出かけた。

 堂本知事が就任し101ヘクタールの埋め立て計画を白紙撤回したのが2001年4月だった。その翌年には各

分野の専門家に市民代表を加えての三番瀬円卓会議が頻繁に開催されるようになり、たびたび見学していた立

場だった。

 三番瀬は東京湾の最奥部に位置し、習志野、船橋、市川、浦安と4つの市が関係している。かかわっている

市民グループも20から3〔〕あったから、まとめるのが大変だった記憶力S生々しい!

 市川漁協もある塩浜1丁目の東端までは、行徳駅から20分以上かかるだろうか。海とを仕切る矢板がかなり

腐食して立ち入り禁止になっていた時期もある。石井信義先生がまだ若いクロマツの海岸林のイラストを描かれ

たのは1980年代だったか。そのクロマツたちは、その後どのくらいまで育ったのだろうか?

 京葉線の市川塩浜駅でおりて歩き出す。すぐそぱにホテルがあってワシントンヤシが4本高くそびえているの

がちょっと異国情緒、この場所にどんなお客様が宿泊するのだろう。まわりは流通基地のような建物が多い。外

側部分は大方は潮風に強いクロマツの植栽である。

 それにしてもなんだって空き缶やらパンなどの包み紙などのゴミが多いんだろう。フェンスの隙間にはアレチハ

ナガサや、セイタカアワダチソウがまっ黄色の花ざかり。

 通行人が殆どゼロの地域だから、ゴミを捨てるのはドライバーの人たちとなるのかな?大きなゴミ箱に分別す

るようにしたら、どういう結果になるんだろうかなどと思ったりも。       i

 ここ数年の間に海辺の風景はすっかり変わった。矢板のところはちゃんとコンクリートで固められ、波けしブロッ

クが敷き詰められ、沖側には船溜まりなどもできた気配だ。立ち入り禁止の看板は建っているものの、堤防の先

まで釣り人が多い。

 日曜日でなければ大型の車が走り回り倉庫などへの出入りも多いのだが、今日は釣り人天国だ。どこから来る

のだろうと乗用車のナンバーを一調べたら、市川周辺以外のも多く、足立、袖ケ浦、春日部、湘南、横浜と極めて

多彩なのに驚いた。

 肝心のクロマツはどうなった?植えてから50年近く経過したはずなのに、意外に太くはなくて胸高幹周が最大

130cmだった。海風の影響が強いのだろう、大部分は曲がりくねった感じで陸側に傾いている。ピンクの花が

咲いていると思って林の中に入って確かめたら、園芸種のハナカタバミだった。誰かが植えたのだろうか?

倉庫が多い地域なのに、社宅か何か、マンションのような建物ができ、その前には門松ほどの高さのクロマツが

びっしりと植えられている所もあった。

 護岸工事に伴ってできた2mほどの高さの展望デッキが2ヵ所に。「三番瀬の干潟は渡り鳥の飛来地であり、

たくさんの水鳥が見られます」とウミネコやコアジサシなどの野鳥の写真が10種類ほど紹介されている。

 「市川航路は、さまざまなものを運ぶいろいろの種類の船がみられます」の説明もある。設置したのは千葉県。

ちょっとマが抜けた日本語と思ったりしたけれど、いかが?すぐ下には展望デッキ専用の駐車場もついている。

でもここは市川漁港でもあるのに、漁業のこと、海の幸のことが何にもないのがちょっと寂しいなあと思ったりした

んです。

 この東の先の海には船橋航路があって、毎年のように大晦日の夕日を眺める会に参加していた。お正月休み

には市川東浜先で海浜植物を調べながら入港する貨物船の数をカウントしたりした。なんと元旦から、秒単位で

貨物船が次々と入港して来る!

 時には塩浜から歩いてみましょうよ。市川市の片隅も忘れないで、こんな風景もあるんですよ!

 




# by midori-kai | 2022-12-06 09:54

第143回10月(神無月)クズ

《 イラストの説明・クズ 》

 秋の七草にもクズも入っていて、葛飾の地名の起こりはクズなどが茂っている荒れ地だったとかの話もあるが、本当はどうなのだろう。クズは荒れ地を這い回ってずんずん伸びる。しがみつくものがあれば、電柱や樹木の茂みも覆いつくしてしまう。

 夏の終わりごろに赤紫の花を咲かせる。やがて茶色の毛むくじゃらの枝豆みたいな莢をつける。

大きな葉の裏側は多少白っぽい緑で、風が吹くとゆれる。直射日光が強い時には葉をたてて、葉面積を小さくしたりもする。

 ルーペで見ると葉裏の毛むくじゃらがすごい。熱い砂地を這い回った時などの断熱効果の効能があるんだろうか? 葉脈が葉の先端までしっかりと伸びて、葉の周辺を固めているように見えるのをずっと気にしている。ヒトの血液の循環図では、動脈は赤く静脈は青く表現されているが、葉脈の流れはどっちを向いているのだろう。時には葉脈が十字交差しているのだ。

 やせ地にも育って、砂防効果があるから一時は砂漠緑化のヒーローとして、アメリカでももてはやされた。ところが目立ちすぎると必ず嫌われる。

 日本産のクズが、ヤブガラシのように他の植物の上を踏みにじり、アメリカの在来植物を駆逐する悪者として嫌われる状況に追い込まれてしまったのだ。

第143回10月(神無月)クズ_b0199122_09431474.jpg

 学名の話もちょっとだけしておこう。属名のPueraria はコペンハーゲン大学の植物学者名から。次の種小名のlobata は浅く分かれた葉っぱの状態説明から。(炉端のことじゃありません!)3番目の命名者名ohwi は、日本植物誌などの著作で知られる大井次三郎先生のこと。

 ラテン語の発音は、国によってみんな違うから、異人さんと会話の時には文字に書かないと大混乱する! 

 クズの場合、日本人は古典ラテン語読みで「プエラーリア ロータ」という。アメリカ人は、「ピュアレイリア ロータ」という。モミジの仲間はAcerだが、アメリカ人は「ケル」とはいわずに、「エイサー」などというから困っちゃう! 

 クズの根の実物、見たことありますか? 牛蒡をデコボコにしたような長い根っこです。生薬名では「葛根」、漢方処方の葛根湯(カッコントウ)は、落語にも登場するチョー有名なお薬ですよ。 



# by midori-kai | 2022-10-21 09:47
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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