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第71回 10月(神無月)ケヤキ

市川のケヤキ
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市川のケヤキで、なんといっても立派なのは国府台にある聴覚特別支援学校の校庭にあるもの。ゆったりと傘型に広がる。
20年ぐらい前に環境学習参加の子どもたちが枝先の下に手をつないで取り囲んだら、50人分にもなった。当時の記録で、このケヤキ、胸高幹周りが5.3m、木の高さが25mだった。
(写真は20年ほど前、当時の環境管理課から発行された「環境学習のてびき」の表紙。「いちかわこども環境クラブ」は、平成7年度(1995年)にスタートした)。
ケヤキといえば、武蔵野の風景が連想される。竹箒を立てたような、という表現がよくされる。でも市街地が多い市川でのケヤキの風景は、かなり違う。
イラストの左は、市街地の中のケヤキの状態。毎年春先に幹の先端がぶつ切りされ、電信柱のように惨めな姿になる。
困ったケヤキは、この試練に負けじと一斉に新芽を吹き出す。長い枝は2mにも伸びる。枝が固まるのが追いつかないためか、6月ごろまではシダレヤナギのように枝先が垂れ下がる。それが次第に横向きに持ち上がり、秋の頃にはフワッとした感じに上に向いていくのだから不思議!
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イラストの右は、北国分駅前から歴史博物館に向かう「ムサシノケヤキ」の並木。車道の視界を妨げないように、枝は空を目指す。遠めにはポプラ並木のように見える。近寄って葉を確かめると、丸みをおびて、ムクノキのようなザラザラ感がある。イラストの横に添えた写真は、両方とも8月中旬での証拠写真である。
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普通のケヤキは、秋になると実がついた小枝ごと風に飛ばされるのだが、この両方とも今のところ実はなっていない。
濱野周泰先生の解説では、ムサシノケヤキはケヤキから選抜されたもので、いくつかの系統があるとのこと。間もなく落ち葉の季節になる。場所によって、ケヤキもいろいろな表情を見せている。四季の変化を追ってみると、ケヤキの人生にも多様な事情があるのを実感させられる。
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by midori-kai | 2016-10-11 05:19

幕張でエコメッセ、そして市川ケヤキ事情 高野史郎

 今年の夏は暑かった。夏の前半は半月以上も雨が降らず、ナシの高温障害が心配されたが、後半になると統計上での新記録とかの続出。局地的な大雨。9月には、晴れた日が極端に少ないという異常気象の連続だった。
 その暑いさなか、市街地の街路樹状況はどんなものかと、市川周辺の各市の街路樹事情を調べ歩いた。道路が広いところの商店街に、5階建てのマンションの屋根より高く枝を伸ばしているケヤキ並木が茂る場所もある。秋の落ち葉掃除は、おそらくは地元の人の協働作業なのだろう。市川でのそうした対応はどうなっている?
街路樹下の日陰に入ると、風の涼しさが違う。思わず緑の梢を見上げてしまう。幹周りの太さや、根元のあたりの根の張り具合を確かめる。あれだけの葉をつけているのだから、毎日の吸水量は大変なものだろう。光合成に使う水分よりも、蒸散作用で葉から排出される水分の方がずっと多いといわれる。そのための根は、アスファルトの下まで広く伸びているはずである。
街路樹が途切れたところから先の住宅地は、かんかん照りで、アスファルトの照り返しがきびしい。ちょっとモダンな住宅が立ち並ぶが、小さな前庭は駐車場だったりして、真夏の日差しが反射し居間を直撃している。エアコンの排気が、ますます周辺を加熱することになってしまうに違いない。
舗装された道路は、降った雨がそのまま下水のU字溝へ流れ込んで、地下水にはつながらないのだろうなァ。この傾向が、加速されそうな気配なのが残念だ。
京都議定書が発効されたのが確か2005年だった。パリ協定に、日本はこれからどう対応するつもりなのだろう?
河川の流水量は、1時間の降水量が30㎜で堤防の高さなどが設計されていたはず。それが今は50㎜、100㎜の短時間雨量が頻繁に起こる。100㎜というのは10㎝。それが地域全体に短時間に降る。市街地で水が地下にしみこむ面積の比率は、100分の1程度といわれる。田んぼや樹林地がその役割を果たし、大雨の時間差を付けてくれていた。
フワフワの土は隙間が多く、緑のダムの役割を果たしてくれる。北国分の林で、枯れ枝を土の中に差し込んだら、なんと30cmも入り込むところがあってビックリした。土の団粒構造が保たれ、おそらくは空気の隙間が半分近くあるに違いない。こうしたところが多ければ、一時的な大雨にも時間差を付けてくれる。植物の蒸散作用が、クールスポットにもなってくれる。
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時間に余裕があれば、環境関連のイベントなどには相変わらずせっせと参加している。21回目を迎えた「エコメッセ2016 in ちば」は、雨降りの幕張で今年も開催された。
展示のブースは、約100社。大きく区分すると、環境に配慮したものづくり、環境学習の推進、循環型社会への取組み、生物多様性への理解、地球温暖化防止への取組み、などとなるだろうか。
ご常連の企業・大学・自治体の関連部署など、どれも文字での解説ばかりでなく、クイズや工作など、こどもたちが集まってくれるような企画が年々多くなってきているから楽しい。
今年もこの会場で「こども環境会議ちば」が開催され、市川のこども環境クラブのいくつものグループをはじめ、県下の各地からたくさんのグループが参加してくれた。
今回のアイスブレーキングを担当してくれたのは、国際青少年研修協会の関隆嗣(せきたかつぐ)さん。ジャンケンからの多様な展開、仲間作り、野鳥をめぐる楽しいクイズ、どんどんみんなを興奮させて盛り上げていく手腕はさすが。肩あげ・肩さげ・首の運動。グーとパー。鼻耳つまみ。タコとタイ。鳴き声での仲間作り。鳥のくちばしで食事する。鳥を作ろう!などなど。
関さんは何回も練習して、時間配分と手順を確認されたといわれる。こういう盛り上げの方法を、環境系の若い人たちが是非とも体験しながら取り入れてほしいもの、といつも思う。
昼食前には、子供たちのグループに展示会場の見学と取材をしてもらった。それを午後には壁新聞スタイルにまとめ、発表してもらう。限られた時間なのに、こどもたちは相談しながらうまくまとめてくれた。
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里山センターなどの展示では、木の標本や葉っぱを何種類も並べて、クイズにしていた。これなどは11月3日に大洲で開催される「市民まつり」の参考になるだろう。
大部屋では、何万個?と思われるほどのものすごい数の風船で埋め尽くしたのが壮観! この企画制作はNPOの千葉自然学校。「風船から学ぶ自然のしくみ」が子ども連れの親子で賑わっていた。
七色の風船がおりなす不思議な世界。「草原でお花さがし」「空飛ぶ生きものたち」。みんなで風船をくっつけて「巨大な新しい生きものを作ろう」などなど。
別室では、「九都県市再生可能エネルギー活用セミナー」、「千葉県3R推進シンポジウム」なども開催されていた。
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by midori-kai | 2016-10-11 05:08
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


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