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第65回 3月(弥生) ペットボトルの埋土から

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《 イラストの説明 》
  これ何に見えますか? 今年のお正月のお描き初め。
  クロマツをタネから育てたペットボトルの跡で、紛れ込んでいた野草の芽生えです。
よく見ると、種類によって、緑の色合いが微妙に違う。
塗り絵みたいに、自分の好みで色を塗っても楽しそう。
この小さなスペースで、枯れ果てる秋まで見守るのは、ちょっと残酷かなあ?!

宇宙船地球号、という言葉がありましたね。
見たことないけれど、ノアの箱舟もこんな状態だったか?
そして、戦禍を逃れて脱出する避難民の船も、こんな状況なのかも。
海の水はまだ冷たい。海水は3倍以上に薄めないと飲めない。
食べ物と、トイレはどうなっている???

    3月になって、ミミナグサの花が咲き始めました。
    もう、春は来ています。春は、もの思いにふける季節であるのかも。
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by midori-kai | 2016-03-12 06:28

今年のソメイヨシノは、いつ咲くの?  高 野 史 郎

 「春は名のみで・・・」もうすぐ春分だというのに、3月はじめの野原は薄茶色のままです。枯れ草色の芝生の中で緑色なのは、スズメノカタビラ、オオバコ、クローバー、そして最近はウラジロチチコグラがたくさん混ざっているところもある。そんな冬景色の中で、ホトケノザが咲きだした。壁沿いの南側は陽だまり。オオイヌノフグリが青い花を咲かせている。
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(ホトケノザ:市川市大町 梨園にて 3.13)
自宅近くの市街地の野草をずっと追いかけて、絵を描きながら記録しているが、不思議なことに気がついた。路傍のいわゆる雑草は、世間からは嫌われている。除草剤をまかれたり、頻繁に刈られたりする。それでも生命力がたくましいものは、再び茎を伸ばす。誰も狂い咲きとはいわないけれど、時ならぬ花を咲かせるのです。あの嫌われ者のセイタカアワダチソウも、草刈された後では、こじんまりと育って初冬に二度目の花を咲かせる。まるで高山のアワダチソウのように可愛い感じ。どうやら野草の世界もまた「旬」がなくなりつつある気配。
ウメは去年の暮れから咲いている。今年のサクラの様子はどうだろう?
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(ソメイヨシノ:市川市大町にて 3.13)
 ご存知のように、ソメイヨシノなどの栽培植物は同じ形質を伝えるため、タネからの有性繁殖ではなく、接木で増やされる。ソメイヨシノは最近のDNA解析でも個体差がなく、日本全国各地のものも同一の遺伝情報を持っているとされている。全国規模で植えられているので比較調査には都合がいい。というわけで南北に長い日本列島の1500kmほどの地域は、このソメイヨシノが日本の春を飾って、お花見ができることになる。
元気に育つ範囲は、日本列島の殆どを占めているが、寒くても暖か過ぎても育たない。開花が乱れる。冬の寒さが5℃ほど段階で冬芽の冬眠状態が破られ、開花準備が進められるという。多様な条件の分析結果を駆使して、気象情報会社が、開花予想を発表することになる。
ソメイヨシノが育ちにくい地域、奄美大島以南ではカンヒザクラが、札幌や根室を除く北海道北部では、オオヤマザクラが桜前線調査にかかわっている。
市川周辺での古い調査記録では、市川学園の石井信義先生が熱心に調べ歩いた貴重な記録が残されている。それによると、2002年には例年よりも10日以上早く、3月16日に開花したとの事。満開は、3月21日だった。
2007年からは自分で、市川全域で各種サクラの開花状況を調べる作業を10年ほど続けた。市川といっても結構広い。自転車で6時間走り続けて、30か所ほどをくまなく回るのに3日はかかる。暖かい日が続くと、朝はツボミだったものが、その日の夕方には咲き始めたりするから困ってしまう。
大柏川沿いでは、毎年のようにJA市川市本店前のソメイヨシノが早く咲く。2013年は3月18日とこの10年間で最も早く、遅い年は2011年の4月1日が咲き始めだった。年によって10日以上の開きがある。大柏川沿いでも、上流に当たる市川大野高等学園周辺では、2日ほどのずれが見られる。サクラの樹齢や微気象など、さまざまな要素が絡んでいるのだろう。
3月末から4月上旬になると、ヤマザクラやオオシマザクラなどが、市川周辺でも一斉に開花を迎える。そして10日ほど遅れて開花するのが、カンザン(関山)やフゲンゾウ(普賢象)などのいわゆる八重桜の仲間となる。
ソメイヨシノなどに先立って咲く早咲き系のサクラでは、古くからの品種のカンザクラ・オオカンザクラ、そしてここ20年ぐらいのうちに華々しくあちこちに植栽の分布を広げているカワヅザクラ。早咲き系のこの両者は、年ごとの開花に1か月近くの開きがある。早い年は2月1日に咲き始めてしまった。2008年と2014年がその記録。遅かったのは、2012年で2月28日だった。
さて、この冬の前半はとても暖かかった。今年のカワヅザクラの開花は、いつ、どこで咲き始めたのか記録されている方がいらっしゃると思うのだが―。
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何年か継続することで、今まで見過ごしていた自然界の不思議に気づき、未来につなげていく基礎資料となるだろう。
咲き始めって、何輪ぐらいが咲いたことを言うの? 並木みたいに並んでいるところでは、毎年早く咲く株と、遅い株があるのかもしれない。葛飾八幡宮のイチョウ並木も、早く黄色になる株のすぐ横で、まだ緑色の葉がたくさん残っている株もあったりする。何年か続けて記録すると、面白い結果が見られそうだ。
ソメイヨシノの開花は、いま市川市の自然環境課が中心になって進めている「生物多様性モニタリング調査」のリストにもあげられているので、地域の自然環境を調べる方法の一つとして、大勢の市民がかかわってくれるとうれしい。

ところで、フィトンチットという言葉、記憶にありますか? 植物の持つ不思議な殺菌作用が調べられ、森林浴の効能が提唱されたのはだいぶ前になる。昔から日本では、柏餅や笹飴のように葉でくるむことによって、季節の香を楽しむとともに、殺菌作用があると信じ込まれてきた。
お赤飯にナンテンの葉っぱを乗せるのは、「難を転じる」という語呂あわせに加えて、殺菌の効能があるかららしい。日本の植物学も、薬草を調べる本草学の流れから始まったといわれている。
森林浴の効果も、科学的に解明されるようになって来た。県の森林課では、だいぶ前に「健康と癒しの森」というのを30選として発表したことがあった。なんと、その中に、大町自然観察園と国府台緑地が含まれているのをご存知だろうか? ちなみに、松戸市では21世紀の森と広場が、船橋市では船橋県民の森がしていされている。
「整備された森では、心身をリラックスさせてくれる効果がたくさんある。 五感を使いながら安心して散歩できる。 動植物を通して他者とのコミュニケーション能力が弾む。 起伏のある散策路で高い運動効果が期待される」などをうたっている。 
春が足早にやってきます! 「山笑う」という季語もある。
耳栓をして、指先の運動ばかりの日常から心身ともに開放して、林の中を散策しましょう! 太陽が赤道を越えて、北半球の真上に近づいて来ているのです。
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by midori-kai | 2016-03-12 06:25
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


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