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第59回 7月(文月) ケヤキ

ケヤキの百面相!
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その昔、ケヤキは竹箒を立てたように、細い梢を無数に伸ばし
雑木林の空の中に、消え入るようにそびえていた。
でも市川みたいに、市街地のケヤキでは、そうはいかない!
冬になるたびに、横枝をばっさりと切られ、
電信柱のように、まる裸にされてしまう。
図鑑で調べたら、ケヤキの側脈の数は8~18対となっていた。
市川・船橋・松戸と、各地の街路樹の哀れな姿を調べ歩いた。
イラストはそのほんの一例。
左端は、ぶつ切りにされた幹の先端から、シダレヤナギのように垂れた枝。
新芽の吹き出し口には、上の左右の図のように、ごっつい葉も出てくる。
真ん中は、国府台の筑波大付属の名物ケヤキからの芽生え。
秋になると、小さな実をつけた枝先が千切れて、風散布される。
葉の手触りも、かなりの違いが見られる。ムクノキみたいに固い葉もある。
あなたも、まちなかのツリーウオッチングを、楽しんでみたらいかが?
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by midori-kai | 2015-07-11 07:07

大町会館に濱野先生を迎えて・・・そのあと・さき   高 野 史 郎

7月4日、大町会館での濱野先生の講演会、大勢の方々に集まっていただき、盛況だったのに安心しました。当日の感想は、たぶんいろんな視点で、たくさんの方々が市川みどり会宛に送ってくれることでしょう! 楽しみです。
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というわけで、私の方からは準備進行の楽屋裏の話や、当日の概要などを紹介させていただきましょう。この計画の準備は4月頃には既に始まっていたのですが、どうしようかと困ったことの一つは、市川市の自然環境の現状紹介をしてほしいと頼まれたこと、もう一つは雨天対応プログラムをどうするかでした。
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市川の自然については、15年~20年ぐらい、かなり頻繁なペースで市内くまなく自転車で走り回っていました。市川もかなり広いんです。
サクラ開花の時期などは、土日を含めて市内全域を走り続けて記録していました。1日に6時間走ると、けっこう疲れ果てます。毎年のずれがあるから、同じ場所を5回ぐらい走り回ることになります。朝はツボミだったサクラが、夕方には一斉に開いてしまうこともある。大柏川沿いのソメイヨシノは、なぜか下流のJA市川本店付近と、以前の北高付近では2日前後の開きがある。市内全域を確かめないうちに、花の季節が終わってしまう年もある。
お正月は、車も少ないし青空がきれい。正月休みの6日間は市内の巨木調査に当てていました。イチョウなどの落葉樹では、枝ぶりから健康状態もよく判る。地面の固さ具合も確かめる。市川市内には、環境省の基準で、胸高幹周が300㎝以上の巨樹が220本ほどあります。
 どこに何の木が生えているか、ある外来種がいつ市川に現れたかは、石井信義先生の几帳面な記録をそのまま引き継いでいます。30年前の記録は、石井先生の調査を参考させていただいています。15年前頃のは、岡崎清孝さんの記録が残されている。ものすごく貴重な市川市の財産です。
 それらの過去の歴史から現在、そしてここから予測される市川市の自然環境の未来像は? 「生物多様性いちかわ戦略」の中期計画が2020年で、長期計画の目標は2050年です。
今年生まれた赤ちゃんが、もうパパ・ママになっている近未来です。人の寿命よりは、植物の寿命の方がはるかに長い。市川に残された少ない緑地で、樹木はどんどん大きくなる。日陰や落ち葉に苦情を言う人も多い。それに対応しているのが、市川みどり会の仕事の一つにもなっています。
人口は日本全体で減っていく。出生率は1.4がやっと。当然空き家も増える。次世代が育っていないのは、人材もクロマツも同じことです。
 そんな話をしたら、暗くなっちゃいますね。はて、どうさらっと、市川の自然環境を説明し、明るい展望をしゃべったらいいのだろうと、ない知恵を絞って悩み疲れてしまった!
 実は今回、市川市のみどりにかかわる現状を、かなりびっちりと書き出しました。10ページにもなってしまった。
①.市街地の多い市川での緑地・樹林地の役割。 ②.学校では説明してくれない林の中の散歩。
③意外に知られていない植物の役割や仕組み。 ④.樹林地の抱える課題いろいろ。
⑤.みんなでいっしょに林の作業をしましょうよ! などなど。
「市川はみどり豊かな素敵なまち!」という人は、残念ながら殆ど市内を歩き回っていないで、勝手な思いつきでしゃべっている人も多い。観念的にそう思い込んでいる人こそ、今回の濱野先生のお話や里山管理作業をしている人たちの話しを聞いてほしいと思っていたのでした。
* 

雨でわんぱくの森での散策予定が流れてしまった午後は、草笛音楽隊の演奏に続いて、参加者の中から勝手に指名し、各地の活躍状況を報告していただいた。担当している樹林地の作業に熱心なわりには、別のところの状況には疎い方もいることが予想されたからです。
地主さんとの関係、行政とのかかわり、樹林地の自然環境と植生、近隣住民との信頼関係? 作業管理方法、作業仲間のチームワークなど、場所によって事情は全部違う。それぞれに自然環境に寄せる深い想いがある。共通項と相違点は何だろうか?
机を並べて前に出て座っていただき、パネルディスカッションの形をとり、発言してくださったのは、向かって右から次の通り。それぞれが極めて貴重なお話だった。
◎松戸で里山活動の佐竹道乃さん、◎八千代市の環境政策室長・谷口路代さん、◎今回の呼びかけ人の一人・わんぱくの森の大峡さん、◎主催者である市川みどり会の宇佐美益則さん、◎三菱UFJ環境財団の芳賀三男さん、◎市川みどり会の藤城倉治さん。(お名前に間違いがあったらごめんなさい)
それぞれの方々の発言内容の大まかは記憶しているものの、それを書き出すと、途方もなく長くなってしまうし、しゃべりだしたらきりがないほどに長年のキャリアがある方々である。
座布団に座って聞き入っていた方々の中から、何人かに補足説明やら質問を出していただいた。願わくば発言したご本人や会場の参加者からの、感想やこれからの展望などを市川みどり会宛に発信し、今後の活動につなげ、盛り上げていただきたい。

いま、どこの行政も、かなりわがままなクレーマーへの対応に苦慮している。大きな声で繰り返されると、心ならずもそれに対処しなければならなくなる。世の中、いいことが7・8割あると、都合の悪い部分も何割かは当然出てくるのは仕方ない。みんなが賛成して、全部いいことなどありえない。
目先のことしか考えられない人が目立ってくるとなると、常識豊かで慎み深い人たちも、積極的に明るい未来への展望と行動を発言していかないといけなくなってくる。
 今回は、超多忙な濱野先生にお出でいただき、3.11以降の被災地からの報告、海岸のヤブツバキ群落についての地元の言い伝え、葉の断面や根系による「アイマツ」の解説、環境教育への指針、「サイレントスプリング」のこと、たくさんの提案をいただいたことに大感謝です。次の機会は、来年か再来年になるのでしょうか?
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 ちょっと残念だったのは、一般市民の参加が少なかったこと? 総武線沿いの中心部は市街地の多い市川だが、けっこう樹林地は残されている。活動団体の情報が市民に広く伝わっていないのは残念なこと。それに、風も水の流れも、トンボも鳥も、市の境界を超えてひろがっている。江戸川沿いの国府台の斜面林は、坂川の流れのところから先は「矢切の斜面林」と名前を変えながらもつながっている。
 今年の梅雨は、しとしと型か? 各地に豪雨が降り被害報告も出されているが、降水量に時間差をつけ水害を防いでくれるのも森林機能のひとつ。樹林地を散歩しながら空を見上げ、よかったよかったと喜ぶ親子づれを、もっと林の中に呼び込みましょう!
 梅雨が明ければ、暑い夏。林の中は、天然のクールスポットでもあるんです。ヒトも赤ちゃん時代は哺乳動物そのもの。自然は優しく・時には猛威を振るう事も。そんな自然体験も実感するのも、育っていくための必要条件なのだろうと思います。
雨で行けなかった《わんぱくの森》
わんぱくの森は、濱野先生の指導により維持管理されています。
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☆2016年6月下旬頃 《森の音楽会》 開催予定 会場:わんぱくの森
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by midori-kai | 2015-07-11 06:55
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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