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第55回 3月(弥生) なぜか インドネシア

時には外国の写真もお見せしましょう!
● バリ島付近の、レストランやホテルが並ぶ風景 ヤシの種類を全部当てるのは難しい
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● 籐家具の工場 この材料は全部がジャングル産です
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● ガルーダの像 仏教の想像上の鳥で、カルラは八部衆の一つ。龍を餌にしているのだそうですが、その龍は何を食べているんでしょうか? 日本の天狗さまの原型かもしれません
  ガルーダは、航空会社の名前にも使われています 
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by midori-kai | 2015-03-25 06:55

市川の春です 木内ギャラリーで10回目の展覧会もやりました  高 野 史 郎

毎年のことながら、春の訪れは気まぐれです。暖かい日があったり、マフラーをぐるぐる巻きする日があったり。それでも、セピア色1色の枯れ草の中から、新芽が伸びてくるのが不思議。体内時計とか生物時計とかの仕組みが、小さなタネの中・受精卵に組み込まれていて、何億年もの生命の歴史を伝え続けているのですから、不思議ふしぎです。
フィトクロームとか、アブシシン酸、正体不明の開花ホルモンとか、多種類の植物ホルモンなどの解明が進んでいます。太陽光の中の特定の波長が、生きものたちの生活の節目を変えるきっかけを作ったりもするらしい。
何年か前、大賀ハスが咲いているところで、2時間ほどハスの話をしました。2000年もの暗い闇の土の中で、眠っていた! でも死んじゃったわけではないのだから、ほんとにちょっぴり呼吸を続けていたんでしょうね、などと。 キャッチフレーズは、『2000年の眠りから覚めた!』としたんです。
その表現が間違っていなかったのか、ずっと気にしていました。何人ものエライ先生にお聞きしました。『たぶん、呼吸はしていないのでしょうね』などと、イマイチなんです。動物の眠りでは、たとえ熟睡していても、呼吸していなかったら一大事です。
乳牛の人工授精などの場合、液体窒素の中で優秀な血統の精子が保存される。液体窒素は、なんとマイナス195.8℃で、この中で冷凍保存されるんです。呼吸しているはずありませんね。
それが、何かのきっかけで、動き出し、いのち誕生につながるなんて! 大賀ハスのタネは、息もせずに沈黙を守り続け、動き出してもいい機会が訪れるまで、ひたすらに耐えるのか?

四半世紀前、仕事で頻繁にインドネシアなど東南アジアへ行っていました。熱帯植物のメッカ、ボゴール植物園へは、何回となく見学に行きました。ヤシ科植物は、この地域を中心に、およそ200属2500種があるといわれています。
熱帯雨林の真ん中に道路が建設されたりする。するとその周辺に、実に多様なトゲトゲだらけのトウ(籐)が茂り始める。この状態がいわゆるジャングルで、それまでの植生が破壊されたあとに成立する二次林です。原生林=ジャングルではありません。このツルを枯らして作られるのが、籐家具です。
つる性のヤシ科植物の代表がトウ属で、この仲間だけで200種ほどがある。羽状複葉で葉脈の真ん中が伸び鞭のようにとげをつけている。
光線不足の林床では、30㎝ほどの状態で何年も同じ大きさを保っているのだが、ひとたびチャンスが訪れると……時に200mもの長さに伸びて、侵入不可能な密林になる。怪奇映画の舞台のようで、ゾッとするほどの恐ろしさでした。

今年の春は、例年並みですか?などとよく聞かれます。ウーム。いままでの感じでは、市川地区では例年よりも1週間ぐらい遅いような気がするけれど。
たとえば、市川地区で春早く咲くカンザクラ、6か所ほどでの開花をここ10年ほど調べています。カンザクラにはいろんな系統があって、場所により花の形が違います。その点で、歴史の浅いカワヅザクラは、個体変異が少ないようです。
そのカワヅザクラ、本家の河津町に2月の段階で聞いたところ、例年より少し遅めということでした。河津町の行事としては、2月5日ごろからサクラ祭りが開かれる。半月以上遅れて、2月下旬になってやっと満開になった年もありました。今年の満開は、2月20日頃だったらしい。
市川でのソメイヨシノの開花は、なぜか、大柏川沿いのJA市川前で一番早く咲いています。一番早かった年が3月18日でした。遅い年は3月30日だったかな。ソメイヨシノが咲くのは、昔は小学校の入学式の日でした。
はてはて、今年の咲き始めは、どこで、いつから始まる? 暖かい日には、朝はツボミだったのに、夕方には各地で咲いていたりする。市内全域、自転車で走り回ることを、10年間続けています。サクラの並木などが40地点以上あります。市川だって、広いんです。1日では、市内全域を回りきれません。

昨年秋に40年近く住み慣れた市川から近くへ転出しました。荷物整理をしていたら、膨大な資料の中から、石井信義先生の記録などもたくさん出てきました。
もう30年も前から、石井先生は「いまに大変なことになる」といい続けていらっしゃいました。
文化会館で「全国トンボサミット市川」が開催されたのが確か2001年でした。石井先生の病状はかなり進行していました。
その壇上で「自然が豊かな文化都市だと思っていると、つい安心する。いま残されている緑地の面積は、見かけの豊かさとは裏腹に、次々と破壊されている。残されている斜面林も1%ほどしかない」と警告を発していました。
「自然のことは自然に学べ」をモットーに、市内のお寺や神社など100か所以上、調査樹木も7000本と、驚異的な活動をされていました。それをずっとお手伝いして走り回っていたのが、岡崎清孝さんでした。
進行中の「生物多様性いちかわ戦略」では、他の計画などとも連動させて、長期目標は2050年です。今年生まれた赤ちゃんが、たぶんパパ・ママになって、子どもが育っている未来のことです。葛飾八幡宮の千本公孫樹などは、そんな人の世の移り変わりを、ずっと見続けていたことでしょう。
30年前から今の状態の延長線上に、2050年があるのか? 未来予想のカーブは、いつも想定外で、思わないファクターが複雑に絡んでくるのが環境問題の判りにくさのようです。

3月上旬に木内ギャラリーで開催した展覧会「スケッチで見る市川の植物2015」では、そんな石井先生・岡崎さんの業績のほんの一端も、紹介させていただきました。
展覧会は2006年から10回続けたので、この辺がひと区切りです。相変わらず、市川市内をくまなく走り続けています。かなり疲れ果てています。
少し遠くから、市川の自然を見続けて行きたいと思っています。
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by midori-kai | 2015-03-25 06:50

スケッチで見る市川の植物2015

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by midori-kai | 2015-03-06 08:41
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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