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第52回 12月(師走) ユリ?

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年末は大掃除の季節であります。
しまいこんで忘れていた、房総名物のウチワが出てきました。
20年前の1995年の8月に富浦町で開かれた、第37回自然公園大会のお土産です。
絵柄は、ユリの花らしい。でも、どうも気になるデザインです。
まあ、図鑑じゃないから、ユリの花とは違っても文句いう筋合いはないのですが、
やっぱり気になります。実物とは、かなり違う形だとは思いませんか?
さて、あなたはこの図柄から、いくつ“?”を見つけられるでしょうか?
ヒントは、ユリの仲間は単子葉植物で、基本数は3あるいはその倍数。萼はない。

もう一つの黄色いユリは、園芸種の八重咲き種です。
アジアティ-ク フォトモガナ
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by midori-kai | 2014-12-07 04:16

 2014年が終わる! どんな1年でしたか?   高野史郎

あなたにとって、この1年はどんな年でしたか? つい先日、オレンジ色のカボチャが商店街に飾られたと思ったら、もうクリスマスのイルミネーションが目立つようになりました。
以前は、温室植物だったはずのシクラメンが、今では晩秋からずっと庭先でも咲いている。耐寒性の強いシクラメン属の交配種から改良されて、タネをまいてから半年で咲くようになったからです。
このシクラメン、「豚のマンジュウ」などという無粋な和名もありましたが、確か牧野富太郎さんが「カガリビバナ」という和名にされた。原産の地方では、野生の豚がこの球根を掘り起こして食べることからの名前でした。
日が短くなって、やがて日の出は6時50分頃になります。動植物は、毎日変化する気温に惑わされることなく、日長時間で季節の訪れを知り、未来予測して行動しています。大地も大気も、温まったり寒くなったりするのに時間がかかり、気温の変化を目安にしては対応が遅くなってしまうから。
 クリスマスの花といわれるポインセチアは、日照時間が12時間15分以下になった時に花芽分化が始まり、赤い苞が目立つようになる。東京目黒の自然教育園では、地表から3㎝下の温度が6℃になった翌日頃にヒキガエルの産卵が始まる、というデーターを長年の蓄積から発表しています。
 季節の移り変わりに、鈍感になってしまっているのは、私たち人間だけなのかもしれません。

今年は12月22日が冬至です。北半球の日本から見て太陽は一番遠くにある。でも明日からはほんの少しずつ日が長くなる。そんな春への期待をこめて、北欧の人たちは冬至のお祭りをした。
降り積もった雪の中からカッコイイ枝振りの木を部屋の中に持ち込み、みんなで春への期待に歌い、喜びを分かち合った。木にぶら下げたのは、越冬食料のチーズやソーセージ、あるいは子どもたちの健やかな成長を願ってのプレゼントだったかもしれません。それがクリスマスツリーの起源だったという説もあります。
11月末から12月早々にかけて、いつものように市内全域を自然調査のパトロール。大町の自然観察園のモミジ山が素敵でした。今年は中旬頃まで公開を延期するとかの話です。霜が下りて、一夜でばったりとならなければの条件付でしょうか。
モミジの種類によって、あるいは日当たりとか風の流れなどの微気象の違いもあるか、赤にも微妙なグラデーションがあって、気分が高まります。そのバックに、まだ緑の葉をつけている常緑樹や、几帳面に整然と直立している杉木立のダークグリーンが引き立てている。
春のサクラを詠んだむかしの和歌に「やなぎ桜をこき混ぜて・・・」都の錦とたとえたように、こうした風景は、市川の豊かな自然の多様性の一つなのでしょう。北のナシ畑に降った雨が少しずつ浸み込んで、大町の自然観察園をうるおす流れとなっているわけです。

ところで、世界気象機構(WMO)は2014年の世界の気候が、観測史上で最も高くなる可能性があると発表しました。
観測を始めてから気温が高かった上位15年のうちの14年分が21世紀になったからというのです。海水温の温度が高くなり続けています。それが局地的な豪雨をもたらす一因とされています。
西日本の太平洋側の降水量は例年の3倍以上とか。その反面で、中国東北部などでは例年の半分以下の降水量で旱魃被害が拡大しているとのことです。なかなか、うまい具合に平均してくれませんね。
何年か前、銀行のエライ人たち、退職組みの会で地球環境などについてお話をする期間に恵まれました。生き物たちの生き残り作戦、というテーマにしたんですが、「暖かければ、葉っぱなんてどんどん伸びるんで、作戦なって大げさだ!」と笑い出す人もいたのにこっちが驚きました。
インドネシアに「森林ウオッチングの旅」で出かけた時、熱帯地方は暑いから、1年に3回もお米がとれると簡単に思わないでくださいね、というお話をしたことがありました。すくすくと葉っぱが茂り続けていては、お米を収穫できない。イネを栽培するというのは、穀物としてのお米を収穫するためで、葉っぱを食べるわけじゃありません。
なんかのキッカケで、栄養成長から生殖成長へと切り替え、イネが花を咲かせて実を結んでもらわないと困るわけです。
お米はご存知のように、粘り気のあるジャポニカと、パサパサしているインディカとがあります。この区分とはちょっと違って、早生で感温性のアウス群などと呼ばれるグループと、晩生で感光性のアマン群と呼ばれるものとがあります。アマン群は、何月に蒔いても日照時間が短くなって穂が出る。
このスイッチの切り替えには、寒さがきっかけになる生きものたちもいます。寒くなければ、みんな喜ぶと思われては困るんです。
何千万種といわれる動植物は、それぞれがこうした影響を受けながらも種それぞれの適応作戦をたてて、いのちを次世代につなげてきたようなのです。地球の温暖化・酷暑化が進めば、生き物たちはみんな大喜び!と思い込んでは困ることの一例です。
増え続けるCO2を吸収する役割を持っているのが植物、ということも改めて知って欲しいと思っています。
「あといくつ寝ると、お正月です」よ! 今までとちょっとだけでも違った1年に、ぜひ!
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by midori-kai | 2014-12-07 03:43
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


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