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第39回 11月 (霜月) イタチハギ&オカワカメ

イタチハギ
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 イタチハギの絵は、手児奈堂に近い真間川の護岸に茂っていた1mほどの木
      水の流れに乗って運ばれて、石の間から芽を出して育ったらしい


オカワカメ  
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 「オカワカメ」は三舟山から持ち帰って、コップに挿していたものの残骸
      どなたか、花の構造を調べて、種名までたどり着いたでしょうか?
         小さな白い花が、次第に茶色に枯れていきました
       ちゃんと茂っていた状態の林で、元気がいいのを見たかったなあ!
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by midori-kai | 2013-10-28 05:44

三舟山から 袖ヶ浦の旧環境緑化センターの見学へ  高 野 史 郎

わんぱくの森の会の「バス研修」が10月15日にあり、君津の三舟山から袖ヶ浦の旧環境緑化センターへ見学に行く機会に恵まれましたので、ご紹介方々報告させていただきます。
袖ヶ浦のほうは、25年ぐらい前?から時々お邪魔する機会がありました。緑化樹ということで、イタチハギを初めて見たのが印象に残っています。
マメ科だからニセアカシア同様に、成長が早くて荒れた土にも育ちやすいのでしょうが、個人的趣味からいうと、「品がない」。好きになれない木です。すみません。埋め立てから40年余り経過して、立派な森になったのに感心することしきり。
午前中に行った君津の三舟山というのは、行ったことがなかった。県内の自然情報にチョー詳しい久保田三栄子さんに電話して、予備知識を貰っていたのが役に立ちました。
天気はきわめて不安定。何だって今年は、10月になってからも台風が来て、各地に被害をもたらすのでしょうか。この日も現地についた昼近くからポツポツ始まり、帰りはもう大変な大雨状態でした。
案内所に着いたところで、森の整備作業をされていたらしい方の軽トラが、つる草を山のように運んできて広げた。「オカワカメ」といって、食べられるらしい。ヤマイモの仲間のオニトコロみたいのも混ざっている。オカワカメっていう言葉、聞いたことありません。たぶんアオツヅラフジなのでしょうが、持ち帰ったどなたか、試食の感想をぜひお聞きしたいもの。現地では、野菜的に頻繁に利用されているのでしょうか?
三舟山は、噂どおりに株立ち状態のマテバシイがすごい、のひとこと。治山の立場からすると、分厚い葉がビッシリと茂って林床が暗く下草が生えないから、大雨が降ると表土が流れる。枝先を切り詰めてもすぐにまた茂る。困ったもんだ、という話しを聞いたことがあります。
ウイルスによる葉緑体の変化とかで、葉に金筋が入るキンモンヒヨドリとも久しぶりのご対面です。観光コースのようにもなっていて、いろんな花木も植栽されているから、四季折々に花を楽しめる場所のようで、すれ違った女性グループも、そんなご常連のようでした。
案内所に戻っての昼食、近くを散歩したら、キブシ、クロモジ、ワレモコウなども。小さな流れには、観賞用に持ち込んだのか、ホテイアオイが水色の花を咲かせていました。北原白秋の詩集に、「ウオーターヒヤシンス」のルビつきで登場しています。
                       *
1時間ほどバスにゆられて、午後は旧緑化センターに。伊藤道雄さんの解説で「緑化適応試験地の今昔」のビデオを見る。サンドポンプで泥水を流し込む、吐き出したところで粒子の違いから層ができる。場所によって土質の違いが出てくるので、液状化が場所ごとに違うという説明で、なるほどと納得。
大雨がひどさをます中、参加者の強い希望?で傘をさしての林の見学へ。常緑樹が多いから、車の音も聞こえない、潮風も遮られる効果はあるのだが、今となってはちょっと暗い林になりすぎたという反省もあるとか。
ギンナンがたくさん落ちていました。雨の中のギンナンを見ると、市川学園・石井信義先生の30年前の原稿を思い出します。行徳のお寺で、嵐の時にギンナンを拾っていたおばあさんに、枯れ枝が直撃して死亡した事故がありました。管理不足か自然災害かと、最高裁まで行った事件でした。自然現象は、時に非情な災害をもたらすこともあるということなのでしょう。
マテバシイの落ち葉のところを掘ってみる。葉が厚いし脂肪分が多いのか、水をはじいて腐りにくい。すぐ下は乾いて水っけが全然ない。タネが落ちても根が伸びにくいから、ますます下草が生えにくい状態となるとのこと。
堆肥作りには、昔からコナラやクヌギなどの落葉樹の落ち葉が利用されていたのも、この道理なのでしょう。有機質肥料として畑に入れた堆肥は、2~3年で分解されるぐらいがちょうどいい、という説明がよくされます。ササの葉や松葉を入れないようにというのも、こうした理由なのでしょうね。
筑波大付属の聴覚障害支援の学校の大ケヤキ、毎年ケヤキの落ち葉で子どもたちが焼き芋を作っていた時代がありました。
年によって、焼き上がりが全然違う。葉の厚さが違うからでしょうか?と質問されたけれど、そんなこと考えたこともなかった。常緑樹と落葉樹の葉の厚さを調べてみたいと思っていながら、まだ試していません。書籍用紙の紙の厚さは、10枚で1㎜ぐらいです。マテバシイの葉の厚さはどのくらいなのでしょうか?
埋立地からの植物遷移を見られる場所としては、行徳の野鳥観察舎で知られる特別保護地域があります。ここも埋め立てからざっと40年が経過しました。内陸性湿地の研究会には岩瀬徹先生などが長年かかわっていて、何冊もの報告書が出されています。
行徳保護区の場合は、袖ヶ浦と違って何も植栽していない。埋土種子からの発芽と、周辺からの風や野鳥によって運ばれた種子から育った植物たち、風と野鳥が作った森です。帰りのバスの中で、この比較をずっと考えていました。
袖ヶ浦では、2012年に生物多様性調査を実施しました。それまでは、樹木調査だけに集中していて、野草や昆虫などの調査はしてこなかったとか。
その結果、樹木181種類(記録上から消滅したものが44種)。草本類が171種、昆虫類360種、クモ50種などが確認されたとのことでした。
お天気のいい日に、いつかまたゆっくり行って林の成り立ちをみようと思っています!
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by midori-kai | 2013-10-28 05:38 | みどりの道を 散歩しましょう!

第38回 10月 (神無月) ウラギク

ウラギク
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薄紫の花が咲くウラギクです。
市川市内で見られるのは、江戸川放水路のヨシ原の中、
野鳥観察舎のある行徳の保護区の中だけかも?
なぜか、毎年、移動して、去年見つけたところには、なかったりします。
晩秋には、タンポポみたいに綿毛を広げて、遠くまで飛んでいく。
だいぶ前、部屋の中までヘンなのが舞い込んできた、と大騒ぎになったこともあったとか。
イラストに描いた株は、かなりたくましい育ちをしています!
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by midori-kai | 2013-10-09 06:57

ナシの収穫・秋の七草も終わって 寒くなってきました

暑かった真夏のことはすっかり忘れて、秋風が身にしみるのを実感する季節になりました。Tシャツをしまって、長袖やセーターに着替える10月です。
そんな人々の暮らしを横目に見ながら?今年も几帳面なヒガンバナが、お彼岸に咲き、10日ほどで散っていきました。ツバメがいつの間にかいなくなった。そして冬鳥がやってきます。
ナシの収穫・出荷と明け方から夜半まで忙しかったのも、10月中旬頃で終わりでしょうか? ナシ農家にとっては、ひと区切りがついて、ほんのちょっとだけ、からだを休められる時期が10月末頃のようです。

ところで、秋の色は何色? 半年前の春には黄色い菜の花や、紫色の花大根(ショカッサイ)が咲いた。秋の七草は、キキョウやオミナエシ、そしてススキで代表されていました。七草には入っていないけれど、ワレモコウが意外に人気で、お墓に供える花束に入っていたりします。
どこかで出荷用に栽培しているのでしょうね。でも野生状態では、なかなか見つからない。ススキもほんとに少なくなった。ススキに代わって、20年ぐらい前から登場してきたのがセイバンモロコシです。この違い、判りますよね。
秋の七草に入っているフジバカマは、里見公園の西側、旧坂川の流れ沿いに咲いているの、ご存知ですね。2002年ごろのスーパー堤防の工事で一時、自然博物館などに緊急避難していたものが植え戻されて復活しました。もう花は終わっているけれど、いい香りがしますから、これからがチャンス。近づいて確かめてみましょう。
古い時代の中国では、お風呂に入れたり、髪の毛を洗うのに使ったりしたそうです。中国名には蘭草とか、香水蘭などの別名もあります。枕に入れると、幸せな夢が見られるとか。中国の原産ですが、奈良時代に日本へ入ってきたといわれています。
中国の伝統的な考え方からすれば、秋の色は「白」です。東西南北の方角を、季節や動物につなげて感じていたようです。春の色は「青」、青春です。そして青龍。春の目覚め、思春期。それに対する秋が白。「白秋」・白虎です。
青春・朱夏(朱雀)・白秋・玄武(玄冬)。あれ? 緑色はないの? どうも、緑色は、青色にまとめられて、色名としては登場しなかったようなのです。信号の進めも「青」です。子どもたちにどうして緑信号っていわないの?と指摘されて、ほんのちょっとだけ、青から青緑に変更されたとかの話もあります。
冬の色は「黒」。四獣としては、ヘビとカメが絡みついた形です。古い神社などの四方に、これが彫刻されているのがありますから、探してみよう!
多くの動物たちにとって、日差しが長くなり気温が上がる春が、恋の季節。子育てが始まる時には、新芽が伸びて、昆虫もふえてくる。子どもたちの離乳食がふえて、大助かり。植物だって、春に花が咲けば、秋には実がなる。収穫の秋です。
でも、動物たちの暮らしにも例外が多くて、恋の季節も多様性に満ちています。ニホンザルもクマも、恋の季節は秋なんです。秋の目覚め、なんていう言葉はありませんけれど。
妊娠期間が長いから、子どもは春に生まれる。そのときに柔らかい葉っぱがないと餌に困ってしまう。冬の餌のない時期に、こうした動物のお母さんは、大きなお腹を抱えて苦労している! ニホンザルでは、硬い木の葉や幹の皮が食料です。いちばん栄養が必要な時期のはずなのに。
クマの場合は、体力の消耗を防ぐために体温を少しだけ下げ、大木の洞穴の中で眠りに入る。だから、その前にたくさん食べておかないといけませんね。お腹の中の子どもは、お母さんが冬眠している間も、春まで成長を続けているのですから。
今年の秋、山のドングリ、ブナの実などは、豊作だったのでしょうか? 
ナシやサクラの来春に咲く花芽の準備は、7月頃に始まっています。受粉が終わったナシの果実が成長するのとダブっているわけですから、毎年たくさんの花を咲かせ、実をならせるのも、やっぱり苦労の連続なんでしょうね。
そんな思いを、秋から冬の季節に感じてほしいもの。真っ赤に染まるモミジの仲間だけでなく、コナラやクヌギのシックな茶色も、素敵ですよ。
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by midori-kai | 2013-10-09 06:52
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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