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2月 第30回 アシタバ

アシタバ
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伊豆七島は、アシタバの産地です。葉っぱを今日とっても、
明日になれば、また元気に生えてくるから「明日葉」。
テンプラにも味噌汁にも、なんにでも登場してきます。

セリ科の植物は、殆どが白い小さな花を唐笠状に並べて咲かせる。
だから昔の図鑑では、「カラカサバナ科」と書いてありました。
セリ科を食草にしているのはキアゲハの仲間の蝶。
パセリ、セロリー、ニンジン、みんな同じセリ科です。
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by midori-kai | 2013-02-16 07:25

 あんこ椿の 伊豆大島へ      高 野 史 郎

10年ぶりで伊豆大島へ行ってきました。街の明かりが夜空に高く・低く点滅する竹芝桟橋からレインボーブリッジの下を抜けて、冬の暗闇の海へ。
伊豆大島は、火山の爆発からの何百年もの植生遷移の歴史を、歩きながら確かめられる絶好の場所です。古いところでは安永溶岩が1778年、その後の昭和溶岩が1950年。
溶岩の流れた後には、やがてシマタヌキラン(カヤツリグサ科)、ハチジョウイタドリ、ススキなどが茂る荒原状態に。そして次第にオオバヤシャブシなどの低木林、さらに落葉樹・常緑樹の混交林、最終的にはスダジイやタブノキで代表される照葉樹林への移り変わりを体感できるんです。
でも、今回は三原山には登らず、南端の波浮の港へ直行し、東側の人里はなれた海岸沿いを散策してきました。
日本列島自体が大きな島々の集まりだけれど、東京湾を抜け出した夜の海の中から、岩山の陸地が突き出して広がる大島を眺めると、地球の不思議を感じないわけにはいきませんね。
波浮の港は、古い漁師町。港沿いの細い裏道に、かつて栄えた旅館の町並みがちょっとだけ残っている。港の先端には、「波浮の港」の歌碑が建っていて、ブロンズ製の鵜の鳥が5羽ほど羽を休めていました。これって、行徳の野鳥観察舎あたりから飛んできた仲間でしょうか? ウミウなのか、カワウなのか、聞いても返事は返ってこない!
パイプを並べたような歌碑の囲いが、そのまま金管楽器になっていて、備えつけのハンマーで叩いたら、♪「磯の鵜の鳥・・・」のメロディーに! 思わずにっこり!
急な石段の坂道を上ったところには、港屋旅館という木造の建物がそのまま往時を偲ぶ記念館のようになっていて、蝋人形で宴会風景などが再現されていました。箱膳の上には、サザエの貝殻が二つ。
「伊豆の踊り子」がここ波浮の港と、つながっていたことも初めて知った! なんとこの映画、田中絹代さんの1933年から、美空ひばりさん、鰐淵晴子さん、吉永小百合ちゃん1963年、内藤洋子ちゃん、そして百恵ちゃん1974年と、6回も映画化されていたのでした。船に乗って別れるシーンがあったのは、伊豆半島からここまで恋人が来たっていうことだったのかな?
                     ☆
2日目は、島を西側から半周以上するようにしてバスで回り、北東側の大島公園の椿園の見学。今年は三原山に雪が降って、例年よりもツバキの開花がずっと遅いとか。でも、温室の中では、中国の原種ツバキなどとも麗しのご対面ができて、最高に幸せでした! 白い花びらの大輪「グランサム椿」そして黄色の花が下向きに葉陰で咲く「金茶花」なども。 
早咲きのオオシマザクラ「寒咲大島」のツボミはかなり膨らんでいましたが、開花にはちょっと早かった! 海につながる芝生の斜面には、2年前ぐらいに前に花が咲いたと思われるリュウゼツランの古株や、ヤシ科植物もいろいろ。去年の夏、大町の観賞植物園で、リュウゼツランが黄色の花を咲かせたの、知っていますよね。もう下葉は茶色になって枯れているのに、そそり立った花茎はまだまだしっかりと硬く、当分は倒れることもなさそうです。
でもでも、いつもながら思うのは、どうしてもっと夢多く、自然の不思議を感じさせてくれるような解説をつけてくれないのでしょうか。植物の解説って、カタカナと横文字の種名を書いた名札や、解説看板がそっけなくて詰まらない! 2~3行ぐらいの簡単なコメントを書ける人って、いないのかなあ! これじゃ、親子の会話にも、恋人同士の会話にも、つながらないじゃありませんか!
ユーカリの仲間の紹介が「カヌルドエンシス」、この名札からは、何のイメージもひろがりませんよね。「サンゴシチュウ」だって、「沖縄で知られるデイコの仲間」って気がつく人、何人いるんだろう。
潮干狩りで知られる船橋海浜公園では、アカエイの危険を知らせる説明看板が、15年間ぐらい、動物図鑑の細かく面倒な解説そっくりの丸写しでした。子どもには読めません! 見る人のたちの立場をどうして考えないのか不思議ですね。だからみんな理科離れしちゃうんですよ!
                      ☆
実はこの旅、1日目は散々な状態で歩き疲れてしまったのでした。夜明け前の6時に船が接岸して、それから午後2時まで、夜明けのコーヒーも、食事するところも見つからないで、ふらふら状態で歩き続けた!
片道4500円なりの二等和室は、固いじゅうたんだった。あまりよく眠れないで何度も目を覚まし、暗い夜の海を見にデッキに上がった。寝不足に空腹。人が殆ど通らない道には、当然ながら喫茶店もコンビニもないことを再認識したというわけです。
でも、「文学の散歩道」として、ここを訪れた歌人達の小さな解説と石碑に、どんなにか救われたことでしょうか。真っ黒い玄武岩の砂浜に、波がくだける。砂に足跡をつけてしまうのがはばかれるような無人の海岸。後ろは絶壁。青い空・青い海。懐かしい海浜植物とのご対面もいろいろ。でも、ここで後ろの岩が崩れてきたら・・・、ここで突然、津波が着たら・・・と思うとゾッとしますね。
あちこちに、ここは標高何mとか、避難場所の説明がありました。波浮の港は、当然ながらゼロメートル地帯なんです。古い町並みの高台には、直径が1mを超すと思われるようなクロマツが茂っていました。市川市の木は「クロマツ」。
でも、今の市川市に胸高直径1mを超す太いクロマツも、樹齢100年を超すクロマツは見当たらないのです。次世代につなぐ若い松もほとんど育っていない。民宿の周りは、高さが7mはあろうかと思われるヤブツバキの防風林で囲まれています。その先端まで上りつめたサルトリイバラの赤い実も見える。
さてさて、市川の自然環境を、どうしたら楽しく歩いてくれるような仕組みを作っていけるんだろうと、島を一周してから考え込んでしまったのでした。
気流の流れをうまく利用しているんでしょう。殆ど羽ばたかないで、トンビが高い空を回っていく、伊豆大島の夕暮れでした。



 
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by midori-kai | 2013-02-16 07:21
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


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