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第18回 2月 シコンノボタン

シコンノボタン
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この寒いのに、咲いている花がある。ヤツデの花、ビワの花。虫も飛んできている。
陽だまりの土手には、ホトケノザも。
この複雑な葉脈の植物は、ブラジル原産の「シコンノボタン」
                    漢字で書けば 「紫紺野牡丹」 
昔は、南国や温室でないと咲かなかったはずなのに、なぜか晩秋から冬に咲く。
    日本列島も、のきなみ温暖化しているのか、
        冬の寒さを気にしない性質を獲得したのかな??

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by midori-kai | 2012-02-04 01:50

・・・冬 の 季 節・・・

氷がはる、霜柱が立っている。
ついこの間まで元気そうだった道端の草も凍って枯れた。例年になく寒い冬が今年はやってきているらしい。冬至は去年の末に過ぎているから、太陽は少しずつ日本列島に近づいてきているはずなのだけれど、空気もヒトの心も、温まるのには時間がかかる。
でも、なんとなくコブシのツボミが膨らんできたのに気づく。気まぐれみたいに小さく変動する毎日の温度ではなく、生きものたちは日照時間を未来予測の指標にしているらしいのだ。
日照時間の15分間の違いが1週間も続くと、作戦を変えるのだといわれる。長いながい生きものの歴史の中で、それを感じないいきものたちは、生き残れなかったということの積み重ねなのだろう。

何年か前、千葉公園へ大賀ハスを見に行った。ある大学の同窓会のお手伝いで、ハスの話を30分ばかりした。2000年前の古い地層の中で見つけたハスのタネから、芽を出し花を咲かせた。「2000年の眠りから覚めた・・・」という話をして、予想外の好評だった。
そこで、「眠っているのと、死んでしまったのは大違い。ほんの少しずつだけれど呼吸しているわけです」などといってしまってから、あとになってすっかり考え込んでしまった! 深い闇の中で、ハスのタネは呼吸しないままで永遠の眠りについていた、と考える方がより正しいのではないか?
呼吸といっても、人間がやってる方法とは違った形がいろいろあるはず。たとえば、サカナでは、金魚のようなパクパク型と、外洋性回遊魚などと総括されるマグロとでは全然違う。マグロは口をあけっぱなしで、自働的に口の中に入ってくる海水の流れの中の、溶存酸素を利用している。生きている限り夜中も泳ぎ続けなくちゃならない。人間の考える「睡眠」とは根本的に違うらしいのだ。
ついでにいうと、本能的に泳げないのは、人間と数種類の類人猿だけで、ライオンもゾウも、ヘビもクマも、水泳教室へ行かなくても泳げる。
ケシ粒は、よく小さいもののたとえとして使われる。アンパンの上に載っているツブツブ。その小さなタネに入っている栄養の分量なんか知れたものだけれど、そこから根を出し芽を出し、一人前に育つのだから不思議ふしぎ。ランのタネなどはもっと細かい。菌根菌などと呼ばれるように、菌との共同作業で役割分担しながら生長が進められる。
家畜などでは、人工授精で優秀な血統の遺伝子が殖やされる。零下百何度だったかの液体窒素の中で精液が保存され、解凍して薄めて、新しい生命の誕生となるから不思議。
「そんなことして、シモヤケの子牛にならないんですか??」と聞かれたことがあったけれど、そうした事故はないらしい。この場合も、冷凍遺伝子は、たぶん呼吸していないんでしょうね。解凍した段階で、息を取り戻す、と考えたらいいのでしょうか???
生きている、生き物たちの世界は、想像を絶する不思議なことばっかりなんですねえ。

とにかく、今年も春が近づいてきています。化学変化的には、温度の上昇で反応は進む。多くの生きものにとって、10℃から30℃ぐらいが、おそらくはちょうどいい生活環境といえるでしょう。そういうものだけが、この地球という環境で生き残ったと考えたほうがいいのでしょうか。
人間は寒いと動けないけれど、寒流の中で暮すスケソウダラなどは、5℃ぐらいが適温らしい。信じられない生活方法をとって、いき続けている生きものもいるんですね。
新芽が膨らんでいますよ。この寒さの中で、植物たちは根から大量の水分を吸収し始めたらしい。動物細胞と植物細胞の違いの一つは、植物細胞には「液胞」があること。サクラなどの落葉樹では、晩秋までに来年の予定を殆ど全部済ませて、冬を過ごす。暖かくなるのを早めに感じ取って、細胞分裂の終わった一つ一つの細胞を膨らませて伸びる。葉を広げ、花を咲かせる。
何年か前に、森林の大先生などと韓国へ旅行しました。立春の時だったか。この日に木が吸い上げた水を飲むと、とても長生きするとか。灯油を入れる大きさの赤いポリタンクが積んであって、1杯いくらかで売っている。
そんなに木が水を吸うわけはないからインチキだ!などといってたら、現場に連れて行ってくれた。ダケカンバみたいな木に穴をあけて、細いチューブから水が滴っているのにびっくり。大地はまだ、すごく冷たいはず。なのに、もう植物は春を予感していたんですね。(この話、前にちょっと書いた気がするけれど)。
もうすぐウメが、そしてサクラが咲き始める春です。
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by midori-kai | 2012-02-04 01:43
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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