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第9回 5月 ハチジョウナ

三番瀬・東浜の海浜植物はどうなっていく?
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東浜って、どこにあるか知っていますか? 市川市の東南端、三番瀬の砂浜があるところです。 あれっ? 潮干狩りをする船橋の海浜公園のところかな?
そうなんです。二俣新町駅近くから南下する直線道路の、西側部分が市川市の領域となっている。
その先に、ほんの少しだけ、海浜植物が茂っています。
ハマヒルガオ、ホソバハマアカザ、オカヒジキ、などなど。
その場所が、この大震災で砂が流れて平らになってしまった!!
堤防近くにはハマダイコンが紫の花を咲かせていました。でも、ハチジョウナの新芽が伸びてるはずが、すっかりなくなってしまった。
どこかに隠れていたタネや地下茎から、どっこい生きている!と
再生してくれることを期待しています!
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by midori-kai | 2011-05-01 19:17

新緑の5月です かぐわしい季節です

なんだか災害にあった人たちに申し訳なくて、みんな下を向いて、ひっそりと過ごしたしばらくの期間があって、その間にサクラが咲き、風に舞い、散っていきました。
4月はじめから、「桜守」として著名な佐野藤右衛門さんが、読売新聞「時代の証言者」の欄に原稿を連載しているの、ご存知ですか? 
それによると、1955年1月の阪神淡路大震災の時に、1週間ほど前から井戸水が枯れた。あれが地震の前兆だったのだろうとのこと。そして、去年の春には、「ウチの桜が妙に赤い花を咲かせた」。
「こういう時は、なんか起こるで」と話していた。阪神大震災の前の年も、同じようなことがあったそうです。
「植物を扱うわしらの仕事は、自然が相手ですわ。いつも季節や天気、その土地の土壌のことを頭に入れておかないとうまくいきませんのや」。「なんかいうと、非科学的と片付けられてしまうけれど、自然は、人間の都合いいようにばかりはいきませんな。自然の声に耳を傾ける、謙虚な態度が必要と違いまっか」。

今年のソメイヨシノの開花は、去年よりも1週間ぐらい遅かったようです。ここ7年ぐらい、市川市とその周辺を自転車で走り回って、桜の開花状況や、巨樹の状況を見て回っています。
桜は“旬”のものだから大変です。同じ場所を3回ぐらいは見て回らないと経過がわからない。それを30か所、順々に、毎日のように回るとけっこう疲れます。
青空がきれいな時でないと写真うつりが悪い、風が吹いていると接写して種類の特徴を記録できない、などといっているとすぐに何日かがたってしまう。そのうちに・・・などと気を許すともう後の祭り。来年の春までお預けです。わからないことばっかりどんどん増えて、途方もなくなります。
でも、毎年の小さな開花のずれも、いつの間にか差が縮まって、青葉若葉の季節がやって来てくれるのが感激です。市川にだって、けっこうあちこちに散歩道はあるんですよ!

気がかりなこともたくさんあります。狭いところに背が高くなる木を植える。街路樹に、なんだってヒマラヤシーダーを植えるんでしょうか。植えられている地面の幅は1mあるかないか。毎年のように切り詰めて盆栽のようにしないと、交通妨害になることぐらい最初からわかっているのに!
新宿御苑には、実に見事にピラミッド型に育ったヒマラヤシーダーの巨樹があります。その枝張りの内側に何十人も入りこんで、宴会が出来るほど。枝先は、ウエディングドレスのように、地面に這っている。視覚障害の人、車イスの人たちにも近づいて、触ってもらったりする観察会もやっています。
ずっと市川の植物をモデルになってもらって、絵を描いています。季節の移り変わり、来年はどう育っていくか、ずっと追いかけているのですが、継続して絵を描けないところが激増しています。野草が消されていく。木の花が咲かなくなった場所もふえた。ヤマモモも、ユリノキも、花が咲かない。毎年枝を切られてしまうから。
近くの商店街前の植え込みが、とっても熱心に手入れされていて、季節の花が咲いて楽しませてくれています。そこのアジサイが、2年前から年末に地際から刈り込まれるようになった。大きくなりすぎて目ざわりだからです。でも、花芽は夏に出来る。来年の予定を切り落とされて、アジサイは困った! 咲かなくなった理由と、その対策はどうしたらいい?

市川のような市街地で、急斜面の林すれすれに民家が建っているところは、樹木の高さにも高度規制が必要でしょう。太陽のあたらない場所は、冷え冷えとして、健康にもよくないし、冬の暖房費がかさむ。真冬の太陽の角度は30度近くまでになる。木や建物の高さの、2倍の長さで日陰が出来るわけですから。
今でこそ、谷津田が再認識されてきましたが、斜面の林が高いと田んぼへの日当たりが悪い。湧き水は冬温かいけれど、夏は冷たい。(ほんとは年間を通して水温は15℃ぐらいで一定なんだけれど)、お米が余るようになって、最初に放棄されたのが谷津田だったといういきさつもあったのでした。
街の真ん中はしょせん無理なのですから、市川のどっかに、木本来の枝ぶりで伸び伸びと育つ場所があってもいいのにとは思いませんか? 子供たちがみんなで木登りも、成長期には体験してほしいもののひとつです。
緩やかな斜面、林の裾野部分には、ソデ群落・マント群落があって、そこは季節の野草が小さい花を咲かせる場所だったのです。

この大災害で、計画停電が始まった時、ソケットを差し込めば電気はいつでも水道水のように流れてくると思っていたのに、そうではなかった事に気がついた。
そして、地球温暖化防止にはCO2を減らさなくっちゃ! その役割は、林だ!という話が絶滅状態なのは、変ですねえ。
この夏が去年みたいに猛暑だったら、エアコンをどうするかが今年の夏の課題! その半年後には冬がやってくる。
定年退職したオジサマは山へ柴刈りに、荒れた雑木林を手入れして竈でご飯、薪ストーブで暖房というわけにはいきませんね。昔はよかった、などとはいっていられない。さあさあ、どうするどうする?
日本人は、まじめに極端に?走りすぎるみたい? もっとおおらかに、ずっと先のこともつなげて考える習慣を持ったほうが、からだにもずっといいですよ。
新緑の道を歩きながら考えて、次の行動につなげましょう。林の中はクールポイント。アスファルトの市街地は、暑いのですから。 
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by midori-kai | 2011-05-01 19:11
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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