2017年 05月 29日 ( 2 )


第78回5月(皐月)マメナシ、、とマンホ-ルの蓋

市川駅の南口ロータリーと、大洲防災公園にマメナシが植えてあって、4月10日頃が花盛りだったが、気がついている人は少ないのでは?

市川駅前の方は、バスやタクシーがぐるっと回るロータリーの真ん中の緑地帯に植えてある。注意しないと見落としてしまう場所。大洲では西側のバラなどが植えてある場所に。マメナシの高さは、両方とも4mぐらいで幹が真っ直ぐに伸びていて、棚仕立てのナシ園の樹形とは全然違う。

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野生種のナシは、世界に25種ほどあるという。栽培されているナシの先祖とされているのは、ヤマナシといわれているもので、果実の直径はせいぜい2~5cmぐらい。

市内2か所に植えられているこのナシは、どのようないきさつで植えられたものなのだろう? それが栽培ナシの原種とされるヤマナシではなくて、マメナシなのはどうして? 

市役所の担当課にお伺いしてみました。どうやら市長さんが「市川市の名産はナシなのだから、観賞用のナシを見つけて植えなさい」とかで、3年ぐらい前に指示があってのことだったらしい。どこから仕入れ、どのくらいの大きさの苗を植えたのか、イマイチよく判らない。ヤマナシの葉の鋸歯が尖っているのに対し、マメナシの葉は細かい丸い鋸歯。

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説明の看板には、両方とも「クロロとバララ」のイラストが付いていて、市川市市制施行80周年の記念植樹らしい。市制施行は昭和9年だったかな? 

このナシ、自家受粉で実がなるのだろうか? はるか大町のナシ街道から花粉が運ばれてくることはなさそうだし、いずれその後の経過を確かめに行かなくては!

ニホンナシの他に、栽培種のナシとしてはセイヨウナシとチュウゴクナシがある。水木洋子邸にはチュウゴクナシの鴨梨(ヤーリー)が植えてあり。今年は4月9日に人工授粉された。

セイヨウナシは、市川市内のどこかで栽培されているのかな? 船橋のアンデルセン公園には、奥の風車の近くに「ラ・フランス」が何本も植えてある。花の絵を描こうと思って、枝をほしいと申し出たけれど、持ち出しは厳禁ですと断られてしまった!

話題その2は、マンホールの蓋のこと。

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各地のマンホールの写真を撮って、その本も出版されているとかの話は聞いていたが、カード集めのマニアが大勢いるとは、知らなかった! 

4月4日、市川駅北口の観光・物産案内所で、10時からカード2000枚が用意されて配布された。どのくらい人が並ぶのだろうと興味津々! でも、当日に行列を作って受け取った人は700人ぐらいだったらしい。蓋のデザインは、これも「クロロとバララ」が色つきなのだが、この実物がマンホールに使われているのは数個所だけのようだ。

当日は、下水担当のスタッフが何人か来て、下水道についてのアンケートに記入した人に配布したとのこと。案内所の係りの人たちは、新聞に記事が載ったのでイベントがあることを知らされたらしい。

その後にも案内所にはカードを欲しがる人が来て、市川市の下水道普及率などを質問されたりもするが、資料などは何もないのだからとぼやく。

クロマツに熱心な人たちは、こうした機会に「市川市の木・クロマツ」のことに関心を持ってもらう絶好のチャンスなのにと残念がる。

どうも先のことまで考えない、横のつながりがうまく行かない傾向があるんですねえ! このマンホールの実物と説明、どこか人目にたつ所に展示して、広く市民に知らせて関心を深めるようにすればいいのに! 


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by midori-kai | 2017-05-29 07:29

新緑の散歩・あちこち     高 野 史 郎

もう桜前線の話題はすっかり忘却のかなたへ去って、新緑が素晴らしい季節になっている。この春もまた、気温の乱高下がひどかった。

暖かい日が続いた3月には、今年の桜の開花は例年よりも早いのかなと思い、寒い日が続くとかなり遅れそうだと思う。生き物たちが頼りにするのは、日照時間なのか、積算温度なのだろうか?

ここ数年、ナシの開花が早まる傾向があったような気がする。3月20日頃に新高が咲き始める年があって、あちこちを自転車で走りまわって比較したりした。宇佐美さんの話では、こんなに遅い開花は、20年ぶりだったとか。4月10日頃には各品種が次々と開花して、ナシ農家の皆さんは、忙しい思いをしたのではなかろうか?

◆大町会館前のサクラの花

大町会館の前には、昨年の2月18日に植えた桜の2品種、会館入口前の「アマノガワ」と奥の「ボンボリ」を今年は3回見に行って、植えてから1年間の成長ぶりを観察した。

アマノガワは、20本ほどの細い幹が株立ちになっているユニークな品種。地際から葉が茂っていて、花が次々と咲く。開花期間はかなり長い。ラベルの品種名にはErecta(直立した)の文字が見られる。

奥のボンボリは、地上から1.5mほどのところから3本に枝分かれして、見上げるような高さに花が咲く。花はアマノガワよりも早く、4月20日頃には終わった。

花びらの枚数はどちらも14枚前後、高さはどちらも同じで約3.5m。広場の南側にはソメイヨシノが並んでいる。つまりここだけで、3品種のサクラが見られるわけで、それぞれがまったく違う樹形を見せているのが面白い。葉の形も品種によってかなり違う。

これから先の1年間で、どのくらいの成長を見せるのか? 冬芽の位置・芽鱗痕を探して、サクラの四季の変化を追いかけてみよう! 花が咲き終わってからの移り変りも楽しみたいもの。

ナシ街道からは外れるが、少年自然の家へ向かう細い道も楽しい。ツバキはそろそろおしまいになるが、ケヤキやイヌシデのかなりの大木もあり、芽吹いている。ヤマブキ、シロヤマブキ、ホウチャクソウ、サルトリイバラなどが咲いていた。

このコース、石井信義先生に案内していただいた頃を思い出す。サンコウチョウは、いまもこの辺りにいるのだろうか?

◆新緑の新宿御苑

毎年4月29日の祝日は、新宿御苑が無料で一般開放される。自然保護協会のネイチュアフーリング(障害者といっしょの自然観察会)も実施され150人ほどが集まって賑わった。当日は視覚障害の人のグループのお手伝い。もう20年以上の恒例行事となっている。

ここでは、リーダーが解説してしまうことはなるべく避けて、実物を触りながら確かめて、感じ取ってもらう方法を徹底させている。自然は、さまざまな感覚で受信できる情報に満ち溢れている。林の中にモグラの散歩道を見つけた。そっと穴の太さからモグラの行動を考える。

名物になっている大きなヒマラヤスギがある。真ん中の太い幹のところに立つと、日当たりの悪い枝が枯れていることも、新芽が空に向かって伸びていることも判る。イチョウの幹になんと、ヤモリを見つけた! サクラの葉っぱの蜜腺を舌先でなめてみたら、ちょっぴり甘かった。葉っぱをよーくもんで匂いをかぐと、杏仁豆腐の香りがした、などなど。

20年ぐらい前、市川駅から里見公園まで、車イスの人たちの集団を案内したことがある。道路のわずかな段差や、排水のためのわずかな道路上のカーブが、車イスの直進を妨げることも体験してもらった。バリアフリーからユニバーサルデザインへ。お互いに、いつかは自分が、その立場になるのかも知れないのだから。

◆真間川を南下して河口の水門まで

昨年から、ネイチャーゲームのスタッフが、市川市内の水の流れを追いかける連続の観察会をしているのをお手伝いしている。

4月末には、コルトンプラザから真間川に沿って南下し、途中で原木山妙行寺などに寄ってから、原木公園近くの真間川水門に出た。まちなか根本水門の一方に、この水門があることを知っている人って少ないようだ。

まちなかを流れる川が、どこから始まり終点がどこなのか、残念ながら知らない人が多い。なんとなく、遠い山奥の最初の1滴から市街地までつながっていると信じている人もいる。

市川市の川は、殆どが北から南へ流れているが、船橋では北半分は印旛沼水系につながる。鎌ヶ谷市はもっと複雑で、3方向に流れる。その一つが大柏川へ。

原木公園近くの護岸の石垣では、今はここだけにかすかに残っているハマヒルガオを見ることができた。ここにクロマツは、芯を止めて横に枝が広がるようにしているらしい。雌花と雄花を確認する。

ゴールはクリーンスパのすぐ南の「江戸川から何キロ」の国交省の道路元標?を確認した。ここは東京湾の最奥部で、太平洋を見渡す眺めとなる。ここから川沿いに北上すれば、里見公園から矢切の渡しにつながっているわけである。

土手の上で、若奥さんらしき人がニコニコしていたので話をする。「1時間ぐらいでこんなに貝がとれました。すごく楽しかった。今晩はお酒を飲みます。すっごく幸せな気分です!」と。ホンビノスやマテガイがバケツの中に入っていた。

市川の雑木林でも、こういう人がもっと大勢現れてくれるようになればいい!




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by midori-kai | 2017-05-29 07:03
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


by midori-kai
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