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第21回 5月 イチョウ

イチョウ

春はイチョウも 花盛り。でも殆どの人は、振り向いてもくれない。
葛飾八幡様の 千本イチョウは雄株です。4月末ごろには枝先に雄花がびっしり。
花粉を飛ばしたあとは落ちて、地面を敷き詰める。「雄花の命は短くて・・・」
秋にギンナンをつける雌株は、どこで確かめられるかな?

 イチョウは、中生代の生き残り植物です。
 「精子発見」のイチョウは、小石川植物園にありますよ。
 何とこれが、雌株なんです?
 イチョウの雌花には 小さな小さな海があって
    男の子が泳いで育つんです???   わかってくれたかなあ

# by midori-kai | 2012-05-10 05:14 | Trackback

     サクラが終わると いっぺんに新緑の季節に!  高野史郎

この冬は寒すぎました。カンザクラなどのサクラの開花は、のきなみ1か月遅れた。今までは無事に越冬していた観葉植物などの枯れこんだのを、あちこちで見かけました。
観葉植物の多くは亜熱帯産のもの。最低でも10℃ぐらいは欲しいものが多いのです。人間のほうは、電力不足が心配なのに、エアコンの効いた室内でぬくぬく暮らしているから、自然環境の厳しいのに気がつかない。生まれ故郷の環境とは大違いなのに、外へ置きっ放しで鉢植えの植物が枯れちゃっても、痛みを感じない。市川だって、真冬の夜風は冷たく「シバレル」ノデスヨ。
「生きもの」というと動物しか、それも四足の哺乳類しか連想しない人が増えているけれど、サカナだって、昆虫だって生きものだ、動物だ。植物だって「生きもの」のうちなんだぞ!
4月半ば頃から、急に暖かい日が続いたりして、道端の野草たちが次々と咲きだしました。暖かい太陽の恵みと、天からの貰い水。信じられないぐらいのスピードで、早春から花の4月へ、そして新緑の季節へとドラマチックに季節は進んでいきます。

各地で、いろんなグループがイベントをする。そうした行事に結構こまめに参加しています。そんないくつかをご紹介しながら、季節の移り変わりを実感していただきましょう。
4月14日、市川市の木「クロマツ」をもっとじっくり勉強しながら、ずっと先のみどり豊かなまちづくりを考えましょうよと、café ichikawa のお手伝いで九十九里の白子町などへバス研修。松枯れで海岸防風林が消滅しかかっている。そんな状況に、千葉銀行やUFJ環境財団などがボランティア集団に声をかけたりして、松枯れに強い抵抗性松苗の植林が続けられています。
この日、何と1日中雨でした。九十九里の海岸は、よこなぐりの雨。参加したオバチャマたちにも、海の厳しさをじっくり体感して欲しかったのに、すぐに引返しちゃった!! 柵の中には、砂にうずもれながら若い松が育ちつつあるんですよ。後で聞いたら、すぐ近くの場所で、大雨の中でも予定した通りに植樹したボランティアグループもあったのだそうです。
このグループ、「クロマツのある風景 いちかわ」のテーマで、八幡市民談話室やタワーウエスト45階などでの回遊展を順次開催していきます。「懐かしの三本松」の写真なども展示されますからぜひ。

4月28日、里山シンポジウム主催事業の「里山の魅力発見」。久しぶりに小湊鉄道に乗りました。今どき、ジーゼルカーなんですよ。「歩いて探そう中房総の小さな旅」。菜の花は終わりがかっていたけれど、あちこちにのどか・うららかな景色の広がり。久しぶりに、ドキドキと、トキメキました!
田んぼには水が満たされ、田植えも始まっていました。市川からはもう消えてしまった風景に、ちょっと羨ましい気分でもありました。この催し、土曜日に6回連続で企画されていたのですがご存知でない方も多かったのでは?

4月29日、東京の新宿御苑で「2012みどりフェスタ」。日本自然保護協会主催の、障害者といっしょに自然観察を楽しもう「ネイチュアフィーリング」に参加。
車イスの人、聴覚障害の方、白い杖を持った視覚障害の人なども含め、120人ぐらいが青空に恵まれた自然を楽しみました。2時間の殆どを地面に這いつくばって、ひたすらダンゴ虫と遊んでいた子どもたちもいました。とかく大先生が先頭に立って、知っていることを得意になってしゃべり続ける観察会がいまだに多い中で、ここはまったくの別世界です。
新宿御苑は、手で触れる高さまで下枝が広がっているヒマラヤスギや、プラタナスなどもある。視覚障害の人が「木の全部、林全体の感じを確かめたいんだけれど、誰か教えてくれない?」と質問する。手にとって新芽が広がっていく枝先から幹のほうへ案内する。「あ~あ、ここから先は枝がずっと高くなって、触れないぐらい上になっちゃった」「新芽は産毛がびっしりなのに、去年の枝は凸凹なんだあ」などと。みんなの笑顔が輝いている。

どこへ行っても、ご常連の顔ぶれがある。その反面で、どこで何をやっているのか情報が行き当たらないし、伝わらない人たちも多い。市民グループの多くが高齢化していて、次世代につなぐ人たちが絶滅状態のところもある。一方で、こどもエコクラブなどの活動も市川では盛んなんです。
そのあたりが、うまくつながっていくといいですね。麗しいみどりの季節は、次第に色濃く新緑から「深緑の風景」へと変わって行きます。




# by midori-kai | 2012-05-10 05:11 | Trackback

第20回 4月 ホウライシダ&ギンゴイデス

ホウライシダ&ギンゴイデス

イチョウは、漢名もたくさんあります。銀杏、公孫樹、鴨脚子。
英名では、なんて呼ばれているのか ご存知?
ホウライシダの仲間の、園芸屋さんでの呼び名は属名のまま“アジアンタム”
この英名が maidon hair fern  ビーナスの髪のように風にそよぐシダ?
それに葉の形がそっくりなので
イチョウを“Maidenhair tree”というロマンチィックなのもありますよ!
イチョウ型の葉をした化石は、2億年前ぐらいのもので、三畳紀~白亜紀。
日本でも石川県などから出土しています。今のイチョウにそっくりなギンゴイデス。
高さは30mぐらいと考えられています。

# by midori-kai | 2012-04-03 17:07 | Trackback

鶴岡八幡宮の大イチョウを 見に行ってきました! 

 3月10日の 市川みどり会「里山再生講座」は雨のため室内講座に変更、濱野先生の後半の講座では、強風で倒れた鎌倉の大イチョウ再生への取り組みのお話を、有難く拝聴させていただきました。
その現場を見に行かないことには、締めくくりがすっきりしません。もう10年以上も鎌倉へ行ってないんです。何が何でも、現場を見に行かなければ!

年度末の3月31日は、ものすごい強風、それを覚悟で房総半島の南端へ。外房の海は景気がいいから大好き。大学へ入って初めての合宿が太海でした。まだSLの時代です。
岩にくだける白波がものすごい。海辺の道は危険で歩けない。仁右衛門島が白波にかすんで見える。午前中に風速17mを記録したとか。
何だかいや~な予感がして、午後は早めに帰路についたのが正解でしたが・・・。電車は止まっていて30分以上も鴨川で待つことにはなってしまった。いいこともたくさんありました。懐かしい海浜植物にたくさん出会えた。それに、ソメイヨシノとオオシマザクラが咲きだしていたんです。
遅かったこと今年の春も、ようやくやってきた感じ。

その翌日の4月1日の日曜日、晴れあがって、青空がうれしい。心が弾む。方向音痴が久しぶりに横須賀線に乗った。さて、目指す鶴岡八幡宮は、北鎌倉で下りるのか、鎌倉駅だったっけ?から始まる鎌倉ハイキングのスタートです。
鎌倉駅で下車、駅前の案内図を見ながら八幡宮の場所を探す。左手に赤い鳥居が見える。そっちの方向へ人が動いているから間違いはなかろう。でもしょっぱなから、ものすごい渋滞の人ごみなのにびっくり! 残念ながら市川の大門通りの比ではない。ソフトクリームや何とかせんべいのところには行列ができている。わき道へ折れて、そこからまっすぐ八幡サマへ向かうことにしました。並木のソメイヨシノが、2~3輪咲きだしていました。
ありました、ありました。階段を少し上ったところに切り株の位置、ちょっと土盛りしてあって、真ん中部分に穴が開いているのがわかる。階段のすぐ横に、こんな近くに大イチョウがあったのですね。濱野先生が「階段は壊れなかったのか、人のケガはなかったのか?」と最初に宮司さんに聞かれた理由を実感しました。
根っこが元気に横に延びていたのなら、階段の下まで当然入り込んでいたほどに、イチョウが聳えていたわけです。
そして、そのすぐ左側、何mかの間隔で、倒れて掘り起こされた幹の下半身部分?はどっかりと植えつけられていました。説明看板を眺める人の身長から考えると、残された幹の高さは4mほどか? 横から見ると 幹の直径の2倍ぐらいの高さで、上が切断されたことになります。
幹のまわりから、細い枝が何本も出ていました。これらは倒れる前からの枝か、切断された後の枝なのか? 去年はたぶんここから葉が出たんでしょうね。先生の話しでは、満足な根はほんの何本かしかなかったとか。
植物のタネからの発芽も、ついつい地上部分のほうばかり気をとられるけれど、その前に発根していないと吸水できない。挿し木の場合だって、切断されたことによって、それまで眠っていた芽と根が、天と地に向かって新しく動き出すんですから、生命力のものすごさは驚異的です! 
この大イチョウの場合、幹に蓄えられた何百年もの生長量のかたまりが、新しい発根と地上部への萌芽と、どう配分されて、再生への活動が始まるのだろうと考え込んだのでした。
間もなく若葉が育ち始める季節になる。5月ごろの、人出の少ない時にじっくり見に来なくちゃと思い込んだ次第です。

ところで、です。3月に濱野先生の話しを聞いた方、そして、先月号のこの記事を見ていない方もいらっしゃることでしょう。倒れる前の大イチョウの根際の株立ち状態を、ぜひイメージして欲しい。
太い幹が1本だけではなく、まわりからヒコバエが何本も出ていたらしい。殆どの根が腐っていたから、階段を壊すこともなかった。
1.倒れたのは、まわりの細い幹を含めてそっくり全部だったのか、 それとも・・・
2.真ん中の太い幹だけが倒れて、まわりで伸びていた細い幹には元気な根がたくさんあったから残されて、現場で倒れずに踏みとどまった?? さあ、どう思います?
現実には、元の場所と、その隣の引越し先と、2か所に別れてイチョウがあったわけで、看板にもそのような説明が書いてありました・・・。帰宅してスケッチを見ながら、改めて考え込んでしまいました。何としても葉が伸びた頃、もう1回は行かなくちゃダメですね。
自分の記憶や、現場の確認方法が万全かどうかを確かめる気にもなっていて、あえて簡単なスケッチだけで、写真を撮らなかったのです。柵の中に入って、寸法を測ったりなでてみたりはできませんでしたし。
濱野先生は「移動した根株は20tだった。斜めの位置から持ち上げて移動するのには、35tのクレーン車を現場に入れないとできない。左右からの通路の階段や、真ん中の太鼓橋をどう通過できるか考え込んだ」というお話でしたね。
そのあたりのお話を頭の中で反芻しながら、あなたもぜひ、現場でこのミステリーを再構築して解き明かしてください! 「あなたの見守るまなざしが、この大イチョウの再生の励みにつながる」。
その報告を、ぜひこのページに!!


# by midori-kai | 2012-04-03 16:59 | Trackback

第19回 3月 濱野先生の講義メモ    高 野 史 郎

室内講座:講義風景

「第1回里山再生講座」として3月10日に梨風東緑地で実施するはずだった実践型講座は、残念ながら雨のために中止となり、動植物園のレクチャールームで講義の形で実施されました。参加されたのは、市川みどり会のメンバー、そして里山倶楽部会員等約50名でした。
濱野周泰先生の講義内容は、午前中が「斜面林の管理」。昼食をはさんで午後1時からは、「造園家の目から見た震災の現状」そして後半は「大イチョウその後-鎌倉八幡宮の大銀杏再生から」でした。
メモを取っていない人も多かったようなので、午前中の里山講座は、なるべくそのまま復元しました。抜けている部分、お聞きした感想などを書き込んでいただけるとありがたいです。
午後の講座は、簡潔に要約させていただきました。

# by midori-kai | 2012-03-20 23:31 | Trackback

《 里山再生 》

講座予定会場(雨天の為、中止)

今は人と木との土地の取り合いになっている。緑の文化度は人間性の現れ。
「生産緑地」は国土交通省の管轄で、かつて、緑地はいつでも宅地化できる場所という考えが基本にあった。3年前に前文の中身が変わり、緑を守ろうという視点も加わった。
緑地にとっての大敵は、近隣住民である。緑地を取得して住んでる人が緑の敵というのは本来おかしいが、近頃は、「樹木=落ち葉と日陰」という図式になってしまう傾向がある。
かつて土地を取得するということは、ステータスであった。欧米には「緑豊かな環境を買う」という認識がある。ドイツでは、道路近くと緑地のそばでは、値段に3倍ぐらいの差がある。道路沿いが安い!

山小屋を手に入れた。半分は湿地でミズバショウが見事に咲いていた。評価額の半分ぐらいで入手することができた。

ヤブツバキは暖温帯の表徴種だが、その下の場所にはかつて津波が来たこともあったのだろう。「ツバキの下には住むな」の言い伝えがある。
「北側に窓を作ろう!」日当たりがいいからと、南側に大きな窓を作ることが多いが、それでは前に広がる樹木の影の部分を逆光線で見ることになってしまう。夏は暑い。北側に大きな窓を作れば、樹林の南側、日が当たる面に植物の表情を見ることができる。

生産の機能から環境形成機能へ
昔は落ち葉を集め、笹を刈ってサツマイモの温床を作り発酵熱で苗を育てていた。石油などは使わないふつうの暮らしがあった。低く掘って落ち葉を積み、そこにミツバをまくと、1月には出荷できた。

国土が森に覆われる、房総半島はその典型。
地球の自転の関係から、大陸の東側は雨が降りやすい。日本は裸地を放って置けば森になる。「後は野となれ、山となれ」は降水量が多い日本だから成り立つこと。時間をかければ森になる。
人生よりも森のほうが長い。森林は孫の代になってやっと収入に結びつく。子どもの時代には収入がない。70年ぐらい経ってやっと収入となる。人の時間よりも樹木の時間は長い。時間軸の違い。

それに対して西側は冬雨気候。ヨーロッパでは、気温が高くなる時に乾燥するから、植物は手をかけないと育たない。
日本で、イングリッシュガーデンを作ると、雑草抜きが大変な作業となってしまう。昔はボーダー花壇といっていた。
関東では、標高800~1000mの箱根などでないと、宿根草の多いイングリッシュガーデンは作りにくい。大陸東岸の夏雨気候帯の植生 ヤマザクラやオオヤマザクラの花 「辻が花」はそのイメージで作られた。

落葉樹林から常緑樹へ  クヌギの再生
除伐して光が入り、明るくなると下草が生えてくる。生物多様性の確保。

山の集水域 酸性雨や倒木などの場所が、補植するなどして修復されないと、地下水がどんどん下がり、水の枯渇につながる。
松の間伐 枝葉が茂ると、ザイセンチュウにも強くなる。

良好な環境を作るための、作業の看板を作る 地域の人たちにもその思いを伝える
参加者の考え方を統一する・・・価値観の共有  思い思いにすると作業も虎刈りになる。
目的が曖昧になる。

対象地の確認  現存植生と将来像の設定 
 小グループで意見をまとめる・・・情報交換  方法が少しずつ固まっていく。
作業目標  役割  安全確認
レッカー車・高所作業車  人の力よりも大きいことを常に意識する  危険が大きい!

刈り取った竹の処理  積んで1年たってからみんなで踏みつける  
斜面と平行において落ち葉をためる
カントリーヘッジとして積まれた間伐材   ICUではまきとして喜ばれた  
景観の要素にもなるカントリーヘッジ

リクリエーション空間としての樹林整備  散策路を作る
防腐剤を使わないと3ねんぐらいですぐ土に戻る
針葉樹の林はリクリエーションに使いにくい 広葉樹を少し加える

主成分分析   木の本数 樹種数 枝下高 相対照度(2%) 1400から1800本・h

気候的極相を認識する   茂り過ぎないようにコントロール
ヒサカキ イヌツゲ トウネズミモチ ・・・鳥が食べて運ぶ
ツバキは時にカラスがいたずらして運ぶ

植物が消えた足尾銅山跡  まだPH3.8~4というところもある
地表に落ちたものは、地形による違いが大きい 放射能も同じ理由で地域差が大きい

植物の水を吸い上げる三つの力   根圧 蒸散 凝集
途中で加圧ポンプの役割を果たすのが、幹の途中に茂る枝や葉
貴重植物の見せ方
調査・観察をしていますよ ということを知らせるために横にメジャーを立てたりする
アマチュアはそれで遠慮する(植物で商売をしている人たちは、儲かることなら何でもしてしまう!)
木道の設置 40㎝以上に高い位置に木道を作ると下へ降りにくくなる傾向がある
目下、キンラン・ギンランの6年前のタネが発芽するかどうか、試験中

※濱野先生とも話したのですが、キンラン、ギンランの発芽率を上げるのは非常に難しいのです。現在の研究報告を記します。
『今井先生と、キンラン ギンラン の培養について話したことがあり
ましたが、とても難しいと言っていたことを 覚えています。
たしか、理由として キンラン ギンラン の類は、生育するにあたって、
共生するラン菌に
依存する割合が、とても高いのだとか。だから無菌培養では、ほとんど発芽困
難なんだそうです。ちょっと、記憶が曖昧ですが。
キンランについては、ごく最近になって、共生している菌が、一般的なラン
菌である腐生菌ではなく、樹木の根に外菌根を形成し、共生している菌であることがわかってきたそうですね。学校の周りの谷津でも、ササバギンラン キンラン が 自生しているらし
いので、今井先生も、今度見に行こうとしていました。種子を見ると何となくわかると
も言っていましたが。(残念ながら、私にはまだわかりません。)
中央学院高校  元木 恵』
私と濱野先生との共通の友人である今井先生の教え子からの報告です。今井は昨年、この世を去りました。(ここのみ加筆/宇佐美)

クヌギは「甲虫の昼食会」  オオムラサキ カブトムシ ノコギリクワガタ カナブン
スズメバチは、通り過ぎるのを待つ 現場から遠ざかる
不健全木も大切に  コゲラ アオゲラ

里山は 自然と共生するための知恵だし  他の生き物と対等の立場で
生きものが地球上で生活できるかどうか、今後の人類の活動にかかっている。
今の暮らしを持続させるためには、地球が4つ必要といわれている。
時間を4倍に引き延ばすしかないのかも。


# by midori-kai | 2012-03-20 23:24 | Trackback

《 震災の現状 》


・陸前高田市には震災から55日後に入った。何の音もしない不思議な静けさ。サイレントスプリング!
・杭根のあるアイアカマツは強かった。被災地で残ったのはアイマツ。
・現地では30年ほど前から植生調査などをしていたが、植物の塩害や再生能力など、それまでの常識とは違った結果を知ることもできた。
・塩害でヤブツバキが枯れた。今まではかなり強いといわれていたのに。
・反対に、ケヤキは全部浸かった所で夏に新芽が出てきた。ハマナスも砂にうずまったのに強かった。
・オニグルミは復活してきた。マダケも5か月経って再生した。イネ科は全般に強い傾向がある感じ。
・ソメイヨシノが予想よりも強かった。片親のオオシマザクラの影響かも。

・1本松は、2か月後に再生計画が出てきた。(すぐに排水工事などをすれば、助けられたかもしれないが震災直後はそれどころではなかった。船頭さんが多くて方針を決めにくかった事情もある。

# by midori-kai | 2012-03-20 23:16 | Trackback

《 鎌倉の大銀杏 》


手術後の幹の切断面

・大きい木は、豊かな自然の象徴 神が宿るといわれて大事にされてきた。
・大きい木のためには、大きい空間が必要、水分の供給が大事。不足すれば先端から枯れる。根が伸びるに従い枝の先端までの距離が遠くなる。
・草と木の生長の違い。草は何回も生長を繰り返す。木は積み重なって育つ。木は横にも育つ。
・屋久島も杉が育っているのは東側。西は風が強い。
・大イチョウが倒れたのは、2010年3月10日の午前4時40分。倒れる40分前から音がしたという。
・倒壊時には風速13~14m、最大風速が18mだった。
・イチョウは倒れたけれど、階段も人的被害もなかった。根が殆ど腐っていた。昔のままの姿で再生することは不可能。
・神社側は、なるべく大きな状態で幹を残して欲しいという希望だったが、無理。
・結局3mほどに幹を切断し、処理をして植えなおした。35tのクレーン車を通すのに苦労した。
・若葉は日照に弱いので、寒冷紗で囲って保護している。



5時からは東松戸駅直下の飲み屋さんに場所を移し、懇親会が賑やか開催されました。濱野先生ほか40人ぐらいが参加されたようでした。来年こそは、晴れて野外の講座となりますように!

# by midori-kai | 2012-03-20 23:13 | Trackback

高野さんが、市川市民芸術奨励賞を受賞されました!

2012年3月3日授賞式風景:高野史郎

記念講演:「市川の自然を後世につなぐ」と題して講演されました。

『11月末ころ、電話でお知らせがありました。
「ショウレイショウ」と聞いて、一度考え込みました。
こちらはとっくに、高齢、老齢です。
頂いたテ-マがとても重いです。
格調高く、お話しないといけないのですが、短い時間なのでイラストや写真で話題提供。
市川の自然の風景をお見せしながら話をすることにしましょう。』と記念講演が始まりました。

# by midori-kai | 2012-03-17 08:00 | Trackback

受賞インタビュ- 

(公益財団法人 市川市文化振興財団より)


# by midori-kai | 2012-03-17 07:54 | Trackback

高野さんは、この人ですよ!若いでしょ!!

高野史郎

(P-PHOTO.COMより)
千葉県の環境学習アドバイザーとして、自然に関する学習会や見学会の講師として、あちこちで大活躍。自転車で観察して回り、草花のスケッチを続けています。

千葉大学園芸学部出身、昭和9年生まれ。市川市在住。広告代理店勤務や広告デザイン・編集の仕事に従事する傍ら、市川の豊かな自然に興味を持ち、長年にわたり江戸川の自然を守る市民グル-プで活動。1981年、千葉県自然観察指導員協議会を設立。デザイナ-としての経験を活かし、自然に関する写真展やイラスト展も継続的に開催しています。前千葉県自然観察指導員協議会会長。現在、(財団法人)日本自然保護協会自然観察指導員、市川市自然環境政策専門員。(公益財団法人 市川市文化振興財団より抜粋)

# by midori-kai | 2012-03-17 07:36 | Trackback

第18回 2月 シコンノボタン

シコンノボタン

この寒いのに、咲いている花がある。ヤツデの花、ビワの花。虫も飛んできている。
陽だまりの土手には、ホトケノザも。
この複雑な葉脈の植物は、ブラジル原産の「シコンノボタン」
                    漢字で書けば 「紫紺野牡丹」 
昔は、南国や温室でないと咲かなかったはずなのに、なぜか晩秋から冬に咲く。
    日本列島も、のきなみ温暖化しているのか、
        冬の寒さを気にしない性質を獲得したのかな??

# by midori-kai | 2012-02-04 01:50 | Trackback

・・・冬 の 季 節・・・

氷がはる、霜柱が立っている。
ついこの間まで元気そうだった道端の草も凍って枯れた。例年になく寒い冬が今年はやってきているらしい。冬至は去年の末に過ぎているから、太陽は少しずつ日本列島に近づいてきているはずなのだけれど、空気もヒトの心も、温まるのには時間がかかる。
でも、なんとなくコブシのツボミが膨らんできたのに気づく。気まぐれみたいに小さく変動する毎日の温度ではなく、生きものたちは日照時間を未来予測の指標にしているらしいのだ。
日照時間の15分間の違いが1週間も続くと、作戦を変えるのだといわれる。長いながい生きものの歴史の中で、それを感じないいきものたちは、生き残れなかったということの積み重ねなのだろう。

何年か前、千葉公園へ大賀ハスを見に行った。ある大学の同窓会のお手伝いで、ハスの話を30分ばかりした。2000年前の古い地層の中で見つけたハスのタネから、芽を出し花を咲かせた。「2000年の眠りから覚めた・・・」という話をして、予想外の好評だった。
そこで、「眠っているのと、死んでしまったのは大違い。ほんの少しずつだけれど呼吸しているわけです」などといってしまってから、あとになってすっかり考え込んでしまった! 深い闇の中で、ハスのタネは呼吸しないままで永遠の眠りについていた、と考える方がより正しいのではないか?
呼吸といっても、人間がやってる方法とは違った形がいろいろあるはず。たとえば、サカナでは、金魚のようなパクパク型と、外洋性回遊魚などと総括されるマグロとでは全然違う。マグロは口をあけっぱなしで、自働的に口の中に入ってくる海水の流れの中の、溶存酸素を利用している。生きている限り夜中も泳ぎ続けなくちゃならない。人間の考える「睡眠」とは根本的に違うらしいのだ。
ついでにいうと、本能的に泳げないのは、人間と数種類の類人猿だけで、ライオンもゾウも、ヘビもクマも、水泳教室へ行かなくても泳げる。
ケシ粒は、よく小さいもののたとえとして使われる。アンパンの上に載っているツブツブ。その小さなタネに入っている栄養の分量なんか知れたものだけれど、そこから根を出し芽を出し、一人前に育つのだから不思議ふしぎ。ランのタネなどはもっと細かい。菌根菌などと呼ばれるように、菌との共同作業で役割分担しながら生長が進められる。
家畜などでは、人工授精で優秀な血統の遺伝子が殖やされる。零下百何度だったかの液体窒素の中で精液が保存され、解凍して薄めて、新しい生命の誕生となるから不思議。
「そんなことして、シモヤケの子牛にならないんですか??」と聞かれたことがあったけれど、そうした事故はないらしい。この場合も、冷凍遺伝子は、たぶん呼吸していないんでしょうね。解凍した段階で、息を取り戻す、と考えたらいいのでしょうか???
生きている、生き物たちの世界は、想像を絶する不思議なことばっかりなんですねえ。

とにかく、今年も春が近づいてきています。化学変化的には、温度の上昇で反応は進む。多くの生きものにとって、10℃から30℃ぐらいが、おそらくはちょうどいい生活環境といえるでしょう。そういうものだけが、この地球という環境で生き残ったと考えたほうがいいのでしょうか。
人間は寒いと動けないけれど、寒流の中で暮すスケソウダラなどは、5℃ぐらいが適温らしい。信じられない生活方法をとって、いき続けている生きものもいるんですね。
新芽が膨らんでいますよ。この寒さの中で、植物たちは根から大量の水分を吸収し始めたらしい。動物細胞と植物細胞の違いの一つは、植物細胞には「液胞」があること。サクラなどの落葉樹では、晩秋までに来年の予定を殆ど全部済ませて、冬を過ごす。暖かくなるのを早めに感じ取って、細胞分裂の終わった一つ一つの細胞を膨らませて伸びる。葉を広げ、花を咲かせる。
何年か前に、森林の大先生などと韓国へ旅行しました。立春の時だったか。この日に木が吸い上げた水を飲むと、とても長生きするとか。灯油を入れる大きさの赤いポリタンクが積んであって、1杯いくらかで売っている。
そんなに木が水を吸うわけはないからインチキだ!などといってたら、現場に連れて行ってくれた。ダケカンバみたいな木に穴をあけて、細いチューブから水が滴っているのにびっくり。大地はまだ、すごく冷たいはず。なのに、もう植物は春を予感していたんですね。(この話、前にちょっと書いた気がするけれど)。
もうすぐウメが、そしてサクラが咲き始める春です。



# by midori-kai | 2012-02-04 01:43 | Trackback

第17回 2012年 正月 獅子柚子

シシユズ


年末の「冬至ユズ湯」にと、角右エ門梨園の宇佐美さんから頂いた、デカイ柚子です!
獅子柚子とか大柚子と呼ばれ、フツウのユズよりも、ブンタンに近い仲間とか。
直径が15㎝もある!
中まで実がぎっしり! と思いきや、白い部分が、ぶ厚かった。
 
どんぶらこ、柚子が浮かぶお湯に入って、極楽・ごくらく!
 つらかったこと、飛んでけ・とんでけ。 2012年の夜明けだよ~ん!



# by midori-kai | 2012-01-07 01:50 | Trackback

年の始まり・・・♪ 門松た~てて  お祝いしたいですね!~高 野 史 郎

例年ならば、早くから銀行や大会社の前には立派な門松が立って、新しい年の始まりを早々とお祝いしたのですが・・・。多難だった2011年が過ぎていきました。
クリスマスの時期になっても、お正月の気分は、街の景色には見えない。スーパーだけには早くから鏡餅をたくさん並べて、買い手を待っていましたが、はて、売れ行きはどうだったか――。
さて、お正月ってなんでしたっけ? キリスト教文化圏では、クリスマスの延長線上に新年がやって来て、“新春”のムードはあまりないらしい。
その辺の情報が、ここに、掲載されるようになるとうれしいな!
門松には太いモウソウチクが後ろに控えている。その太い竹には、斜めに尖っているものと、ぶっつり切ったものと2種類ある。これって、昔は深い意味があったらしい。
斜めのは、はるか天まで竹が伸びて、その先は無限に伸びて見えないほど遠くのかなたまで続いて行くようす! 真横に切断されているのは、天高く雲が広がっていてその先までは見えないけれど…の表現とか。これ、読んで頂いているあなた! そんなこと、しみじみと感じたことありましたか? 感じてほしいのです。そこから、夢が途方もなく無限に、広がって行くんですから。
もうウン十年も前、疎開というのがあって、小学生が戦災の被害から逃れるため、田舎へ集団移動した時代がありました。田んぼ道を歩きながら、そこで、こんな話をしていたことを思い出しました。
「宇宙は無限だっていうけど、おかしいよな。どっかに区切りがあるはずだよな」
「そうなんだよ、ずっと先まではたくさんの星がある宇宙だけれど、そこから先は、鉄筋コンクリートかなんかでがっちり固まってて、そこからは、ず~っと先まで、闇が続くと思うな!」
                      *
どうして松竹梅と、3点セットが決められたんでしょうか? 何人かの事情に詳しそうな大先生にお伺いしたけれど、イマイチすっきりとしません。樹木の種類は、何千種もある中で。
マツは常盤木(ときわぎ)で、永久不変のシンボル! それじゃ、杉だって、椎の木だって。神様が下りてくるのを待つ?   ウメは冬の寒い中で凛として咲く! 
マンサクも早春から咲く。豊年満作を祝うとか、イの一番に早くから「まんず咲く」からマンサク。いろいろある中で、この3種類が選ばれた理由があったはずですね。
いけばな諸流派の本家を自認する池坊では、格式高い形から茶の間的なスタイルまで、生け方を、真・行・草の3つに大きく分けています。それを更にいくつにも分けて、これらには秘伝に含まれているものもある。
松竹梅三種生けのスタイルが20種類ぐらいある。そのうちの、「真の真」に相当する形には、若松を真っ直ぐに立てる形としています。苔のついた老木ではなくて、若松を中心に据えたことに、深い意味合いを感じるのですが、いかが。
                      *
「市川市の木」は黒松です。ついでにいうと、市の花がバラ、市の鳥がウグイス、市の虫はスズムシ、だったと思います。
黒松は、市川砂州と呼ばれる砂地の上に並んで茂っていて、総武線の車窓からもよく見える。東京から江戸川の鉄橋を渡った時、最初に目に飛び込んでくるのが江戸川沿いの国府台の斜面林、そして、街なかに続く黒松の並木です。
この松の勉強会を続けていこうよ!ということで、12月に黒松の観察会が市川駅から歩いて回りました。地蔵山墓地・自然幼稚園、春日神社、胡録神社、諏訪神社そして平田緑地と回ったのでした。
この集まり、環境市民会議第Ⅵ期の方々と、市川のまちづくりを考え続けているCafé Ichikawa の有志たちの提案から始められたものです。市民会議の提案の中にも、「黒松が茂る市川」があるのですが、残念ながら外部にまで発信されて、広く市民権を得てはいないようです。
春になったら、みんなでマツが茂っている市川を回って、自分たちが暮している地元の自然環境をあらためて考えようよ、というプランも進行中らしい――。
マスコミで伝えられている岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」も、多難な環境の中で生き残った。海水に浸り、根はかなり痛んでいるようす。しかし、住友林業や森林総合研究所の努力で、タネから18本、枝からの接木で3本の苗が育ちつつあるとのことです。実際に植えるまでには、3年から8年ぐらいはかかりそうだとのことですが、すくすくと育つのを見守りたいですね。
液状化で大変な被害にあった浦安市では、「宮脇方式」で堤防の補強と植林を始めたとか。そんな話題も含めて、新しい年に期待をつなげていきたいものです。       



# by midori-kai | 2012-01-07 01:45 | Trackback

第16回 12月 ユリノキ

ユリノキ

 ユリノキの落ち葉だって、素敵だよ!
昔むかし イベットジロウさんなどが歌った「枯れ葉」は、
何色の 何の葉っぱだったんだろう?
部分部分で色が違う。葉脈だけに、ほんのわずかに 緑が残っているものと
    外側から 少しずつ 乾燥して巻き込んでいく 茶色の葉っぱと。

でも、 あなたは いつでも みどり色!

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補足:黄色の大きな葉は2011年11月27日、船橋行田公園にて採取。
   赤茶の葉は11月30日、市川市メディアパークにて。
   その間の芽吹きは6月5日、こざと公園にて。
   下段は2010年7月15日、小石川植物園の大木の果実とその細部。
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# by midori-kai | 2011-12-06 19:06 | Trackback

12月といえば クリスマス!!

多少とも年配の方ならば、ひと昔前のクリスマスを覚えていらっしゃることでしょう! 
あの街中が浮かれた熱気は、いったいどこへ行った?! 1
1月にはもう、街に♪ジングルベルや ♪ホワイトクリスマスが流れていた! 
実に10種類以上ものクリスマスキャロルのレコードが発売されていた。
イブになると、いいお父ちゃんが、白いとんがり帽子を恥ずかしげもなくかぶって、ケーキを持って、いそいそと我が家に向かったのです。
                    ☆
クリスマスカラーは、ご存知の赤と緑。それに白い雪。でもこれって、北欧のイメージですよね。はるか南半球では、太陽が真上に来ている。12月は真夏の真っ盛り。雪は降らない、トナカイもいない。青空のブルークリスマス! (アタシは行ったことないから、両方とも、夢見るばかり!)
そして、クリスマスを象徴する花といえば・・・ポインセチア、そして赤い実のついたヒイラギ。昔は、クリスマスカードっていうものがありましたねえ! 今は、葉書も便箋も持っていない人・使ったことがない人が激増しているから、外国にお友達がいる人ぐらいしか、カードなんて用がなくなりました。そのカードには、赤い実のヒイラギがよく使われていました。これがセイヨウヒイラギで、葉は互生で、赤い実がなる。モチノキ科。
それに対して、日本に生えているヒイラギは、葉っぱの形は同じようでも、葉のつき方が対生、黒い実がなって、分類ではモクセイ科。いわば他人のそら似で、花の構造も違い、全然関係がないんです。11月頃、小さな白い花が咲いて、いい香り。気がついた人、いらっしゃるかな?
そこで、お花のお師匠さんたちは困った。南天か、サンキライ(サルトリイバラ)の赤い実を日本産のヒイラギにくくりつけて、「どういうわけか、日本のヒイラギは赤い実にならないんですねえ!」などと、説明したものです。
いま、お花屋さんに出回っている冬の花といえば、ポインセチアとシクラメンの鉢植えでしょうか。両方とも、耐寒性の強い品種が出回って、外に置いてもすぐに枯れることはなくなりましたが、やっぱり寒さにはこたえるはず。改良された園芸植物でも、遠い祖先の原産地の気候を、いつまでも記憶しているものだから、その辺のご配慮をぜひ。
またまた古い話になりますが、戦争中は敵国語などといって、カタカナを使っちゃいけない変な時代がありました。ポインセチアは、猩猩木――ショウジョウボク。猩猩とは、オランウータンのこと。赤い顔やお尻のことではなく、赤茶色の体毛からの命名らしいです。
そして、シクラメンの和名は? 英名はSow-bread 訳して「豚の饅頭」。これじゃつまらないと、牧野富太郎さんは、優雅に「カガリビバナ」と命名しました。
これってイメージぴったし、素敵ですよね!
辞書を調べることが苦にならない方は、漢和辞典や英語の辞書などで、別の国では何と呼ばれているんだろう、とつなげて考えてみること、お勧めします。お年寄りには、「漢字ではどう書くんです?」とよく聞かれる。日本でフツウに思い込まれている漢字名が、実は日本産の「国字」で、中国の人にはまったく判ってもらえない、などということもあったりするのです。
                    ☆
すっかり寒くなりました。冬です。日暮れが早くなりました。お彼岸の頃、太陽は真上にあった。昼と夜の長さがおんなじ。間もなく冬至です。今年は12月22日。日の出が6時47分、日の入りが16時32分。昼間の長さを計算すると、9時間45分。人の影も、細く長く倒れます。日陰は寒い。
でも植物にとって、日が短くなって花の準備をするものもあります。昔のコスモス、昔の菊、そしてここ数年、あちこちで見られるようになった「皇帝ダリア」がきっとそうでしょう。
昔の・・・といったのは、そんな自然の成り行きを改良した園芸植物もけっこう多い。今は昼間の長さと関係なく、30㎝ぐらいに大きくなれば花を咲かせるコスモスが、主流になりました。昼間の長さを電灯をつけることで延ばし、花芽分化を遅らせてお正月の出荷まで待たせておいたのが、電気を煌々と照らしていた「電照栽培」でした。世の中ずいぶんと変わったものですねえ。
                     ☆
12月25日はクリスマス。冬至の日に近い。まだまだ冬の最中だけれども、明日からは日が伸びる!ほんの少しずつ、春が近づいて来るんだと冬至のお祭りを、北欧の人たちは大昔からやっていたらしい。
「雪の中じゃあ、神様だって寒かんべえ。神様の住んでいそうなでっけえ木さ、はあ、ウチのなかさ持ってきて、春を迎えるお祭りさ、みんなでするべえ、そうすんべえ。ソーセージかなんか、ぶら下げるベか?」これがクリスマスツリーの始まりだ、というお話もありますよ!!
もういくつ寝ると お正月! その前が忘年会。いろんな災難もあった2011年が終わります。
「望年会」をみんなで!  いいこと、たくさんありますように!!

# by midori-kai | 2011-12-06 19:02 | みどりの道を 散歩しましょう! | Trackback

第15回 11月 中国梨

チュウゴクナシ

中国大陸原産で、西洋梨よりは暖かい気候が好き。この和名も難しい。「支那」という漢字は、国が分かれるという意味になって、使用禁止らしい。パソコンにも出てこない。
昔は「シナナシ」といっていたのに。
これは、八幡5丁目の水木洋子邸に植えられているもの。花の季節と実がなった時と、来年みんなで見に行きましょうよ。
他のどこに植えられているか、ご存知の方、いらっしゃいませんか?
ニホンナシと同じような白い花が4月上旬頃に咲き、農家の人が授粉してくれている。ハクビシンに食べられる被害が出て、それ以来、ネットを張っているとか。
西洋梨同様に、追熟しないと硬くて食べられない。

# by midori-kai | 2011-11-22 10:28 | Trackback

日本列島に秋が来た! 高野史郎

今年の秋の紅葉は、あまりきれいになりそうもない予感がしています。秋の台風で、かなり葉が痛んでいますから。
市川での紅葉の名所はどこ? 大町の自然観察園の山の散歩道。里見公園の一番奥にもあります。例年、12月頃から少しずつ色づいて来て楽しませてくれる。
5年ぐらい前、紅葉が遅くて、真間山弘法寺あたりで紅葉が全部散らないうちに、お正月が来てしまったことがあった。新年の飾りの横に、赤いモミジが並んでいました。さてさて、今年の紅葉は、どんな感じでしょうか?
紅葉がきれいになる条件。日当たりがよく、夏の間から光合成が順調に進んでいた。夜は冷え込んで昼夜の温度差がある。でも寒すぎて、霜が下りたらいっぺんにオジャン! 紅葉の“旬”も微妙です。
房総半島全体でいえば、養老渓谷がすばらしい。こんな景色が千葉にもあったんだと感激しますよ! 近いところでは、松戸の21世紀の森と広場。せせらぎが流れる芝生広場。後ろは直立した杉の木立。天高く広がる青い空、西日を受けて逆光線で透かし見るモミジは絶品!!
針葉樹の杉は、地球の引力を忠実に感じ取って直立不動に茂っている。その前のモミジは、光の当たる方向に、しなだれかかるみたいに傾いて艶やか。広葉樹との枝振りの違いにも気づいてほしい。杉や檜だったら、あっちのほうが日当たりいいよ、などとそっちの方向へなびいたりは決してしない!
赤い葉っぱも一様ではなく、部分部分で違っているのは、日当たり方の違いや、色素変化の作業順序も手はずがあって、全部いっしょにとは行かないからなのでしょう。どこから赤くなって、どの部分に緑の葉が残っている? 別の株でも同じ傾向が見られるか?
ところで、この秋、台風で葉が痛んだ。南からの塩分を含んだ風のせいか、特に南側の葉が被害を受けた。風で切り傷だらけ。身につまされる。潮風で「青菜に塩」の脱水状態・原形質分離・・・を起こしたのでしょう。
あちこちのサクラやナシが、秋なのに花が咲きました。狂い咲き。温かい日があったので、そそっかしくも春の訪れと勘違いしたんだ、などと、非科学的に早とちりしないでほしい。物事には順序があるんです。無駄にエネルギー消費するほど、自然界は甘くない。生き残れない。
落葉樹では、夏ごろから来年の準備を進めている。枝先のどの部分にどのくらい花を咲かせようか?葉が落ちるということは、これから予想される長い冬を見越しながら、生産活動に区切りをつけるということ。準備万端、整えなくちゃぁ、冬の季節を越えて春を迎えられないじゃありませんか。
来年活動する予定の花や葉っぱが、秋から動き出したら困っちゃう。そのため、葉っぱではアプシシン酸などという開花抑制の物質を出して、冬芽の完成を待つあいだ、時間稼ぎをしている。ところが、葉っぱが落ちてしまうと、その歯止めが利かなくなってしまう、という理由のようです。
                     *
赤い葉っぱだから紅葉。イチョウの黄色い葉っぱは、黄葉? この漢字の読み、「キバ」じゃ変だし、コウヨウですか、オウヨウですか? 話し言葉として、どっちがイメージにぴったりですか? 
コナラの茶色の葉っぱも、シックでいいですねえ。「茶葉」という日本語がないのは、里山の茶色の風景をめでる習慣がなかったからなのでしょう。都会人には縁が無かった? 農家の人は仕事が忙しくて、そんな風流の時間が持てなかったのかも。言葉がないということは、その文化が育たなかったということ。ずっと考え込んでいます。
晩秋の大町の茶色の景観、グラデーション。自然観察園を楽しんでほしい。市営霊園のあたりも、市川では珍しい、晩秋の山並み的風景が広がっていますよ。



# by midori-kai | 2011-11-22 10:20 | 植物 | Trackback

第14回 10月 日本梨

ニホンナシ

狭いところに放り出されたナシは、上を向かって伸びる!
実の大きさは、5センチぐらいと小さい。 誰も拾ってくれない。
散歩道のすぐ横なのに、誰も気づいてくれない。

それでも、4月に花が咲いた。花が咲いたから、実がなった。
          虫だけが気づいて、蜜をなめにやって来たらしい・・・・・。

# by midori-kai | 2011-10-27 03:19 | Trackback

放っておいたら“梨の木”はどうなるの?からの気がかり

我が家の近くに、放りっぱなしにされたナシの木があります。正確にいうと、大柏川のすぐ横(左岸)浜道交差点近く、武蔵野線のガード下みたいな狭い場所です。
実はずっと前から気にしていて、つい最近終わったばかりの「スケッチで見る市川の植物2011秋」にも、そのイラストと落ちていたナシを陳列しました。直径・高さともに55mmぐらいのナシです。幸水みたいな感じの赤ナシです。
いろんな質問を受けました。「へえ~、放っておくと、ナシもこんな小さいの?」などなど。ちゃんと調べないといけない心境になって、あらためて現場へ。
                      *
15×5mぐらいのグランド横の狭い場所に、39本もありました。(10本ぐらいかな?と思っていたのに意外に多かった! “なんとなくそんな感じ”などという表現が如何に不確かなことか!!)。
高さは6mぐらいに伸びている。胸高幹周は70㎝ほどの太さのものも。1m間隔ぐらいに密植されているので、樹形は庭先のカリンみたいに突っ立っている。
むかしむかし、♪どこの誰だか知らないけれど・・・♪ なんていう月光仮面かなんかの歌がありましたねえ、そんな状況です。近所のナシ農家が、切って枯らしてしまうのには忍びなく、空き地に里子に出したのかな???
じっと見ているうちに、いろんな疑問が一気に噴き出してきちゃいました。「ナシは市川のブランド商品です」などといっていながら、消費者と生産者の立場は、まったくつながっていないんですよね。市川のナシの始まりについては、八幡の市民会館前に川上善六さんの石碑が立っている。今から250年も前のことらしい。江戸名所図会の、高下駄を履いているおばさんのイラストが有名です。
                      *
市川で作られているナシの品種は? 幸水に始まり、豊水、新高と続く。大町のナシ屋さんの店先には、「あきづき」「かおり」の看板も目につくようになりました。
全国規模で見ると栽培面積は、1位が幸水で約5500ha、2位が豊水で約3700ha、3位が二十世紀で1800ha(これは市川では殆どゼロかな?)、4位が新高で1300ha。ここまでで栽培面積の90%を占めている。ついでにいうと、「あきづき」は7位で200ha、「かおり」は栽培面積26位で5ha。
市川の気候風土で、この何品種かが選ばれた理由は何だろう? そして市川での品種別栽培面積は? 消費者の評判と好き嫌い・好感度は??
1978年(昭和53年)に、新品種育成者の権利保護を目的に種苗法が改正されたのだったと記憶しています。それ以降に発表された数は、80品種ぐらいあるはず。何十もの交配から何百何千?ものタネがまかれ、何年間も試験栽培されて選ばれたエリートたちです・・・。
ちなみに古いところでは、「長十郎」は1895年(明治28年)川崎での偶発実生から。「二十世紀」も1898年(明治31年)の松戸での偶発実生からです。この頃までは、交配親選抜からの育成が、あまりなかった時代だったようですね。
幸水は、1941年に当時の農林省園芸試験場で「菊水×早生幸蔵」の交配から選抜され、1959年に発表された。豊水は「幸水×イ-30」で1965年の発表です。400gと大きくなるが、やや酸味があり蜜が出やすい欠点も。
ところで・ところで、ナシ畑の面積が無限に拡大されるはずはありません。それどころか押し寄せる都市化の波、そして相続税問題が絡んでいる。ナシも10年・15年経ったころから、加齢の悩みを抱える。毎年枝が伸びる、隣の枝先とぶつかる。
来年の花芽のもとができるのが6月末頃か? その頃は今年のナシが育ち盛り。子育てしながらの妊婦さん状態の苦労が、毎年続いているわけです。経営上は、“隔年結果”は当然望ましくないし、日当たりのいい空き地が余分に広がっているはずもありません。常に若返りを考えないと人間社会同様に、少子高齢化が進む!
生産性が悪くなった老木は、申し訳ないけれど引退願ってそこに新品種の若木を植える? 同じ場所に植えても連作障害などはないのでしょうか? 古い枝はばっさり切って、そこに新品種の枝を接木して、若返りましょうか?
近くのスーパーでは、白井市産のナシを毎年扱っています。市川駅前のダイエーでも、市川産のナシは売ってなかった。毎年、お得意さんへの発送でいっぱい。スーパーへ出す余裕はない、というお話ですがちょっと残念ですね。
そろそろ、ナシの販売が終わってナシ農家はほんのちょっとだけの骨休み。すぐに。お礼肥、来年の枝振りを考えながらの整枝・剪定・・・と作業は続いていきます・・・・・。
間もなく落葉して、冬の季節。ナシ畑の下にお邪魔して、枝振りをじっくり眺めさせていただきましょう。今年のナシはどの枝になった? 来年はどこで花を咲かせようか・・・? 5年先・10年先の予定は、などと。




# by midori-kai | 2011-10-27 03:17 | Trackback

第13回 9月 マテバシイ


# by midori-kai | 2011-10-10 05:50 | Trackback

道行く人を 眺めながら ぶらぶらと

すぐ近くの市で「ぶらぶら散歩塾」というシニア向けの連続講座が、この秋も計画されました。なんと、予定していた募集人数の何倍もの人が集まったのです。散歩コースは毎回変わるので、前回参加している人が、また。でも、リピーターはお断りしている盛況です。
市川でやっている歴史解説的な講座も、毎回大勢が参加されている。薀蓄を傾けたお話を、ぞろぞろと歩きながら、楽しんでいるんですね。大多数の方々は、メモを取るわけでもなく、ただひたすらに、静かに、ついていくだけです。環境講座などだったら、こんなに人は集まりません。「この違いって、な~んでだ!」
環境とか、自然とかって、熱心な人も大勢いらっしゃるけれど、なんとなく難しい話題って、思い込まれて敬遠されているんでしょうか? レクリエーション系の人と違って、タテジワを寄せていて、楽しくない人が多いのかなあ。
そんなことを思いながら、とにかくいくつかのコースを下見したんです。自宅近くの大柏川の川沿いの道を早朝、何回か散歩しながら、道行く人を、ひそかに観察することに。
「ぶらぶら散歩」している人っているのかな?

このコース、イヌをつれてる人は以外に少ない。真正面を見据えて、足早にウオーキングする人にもこのコースは使いにくいのかもしれません。
ご夫婦で、ひとりで、ゆっくりしたテンポで、あるいは少し早めに。健康管理のために、毎日の習慣にしているようです。半分ぐらいの人が、挨拶する。
共通項は、ほとんどの人が周りの風景を眺めたりはしない。川の流れに見入ったり、道沿いの野草の花に目をとめたりはしないのに気づいて、がっかり!
昔は、季節の野草が咲いたりしていたのに、最近は外来種ばっかりじゃないの!ということさも気づいてはくれない感じ。ウーム!

柏井の、緑の市民大学の実習林で、このヒューマンウオッチングを何回かしてみました。こちらとしては、下草を踏まれないように、刈り払った枝を粉砕したチップをまいて、道の両側には太い枝を並べたりしています。ずいぶん感じが違ったでしょう! 林の中の散歩道が、ずっと楽しくなったでしょう!をアピールしているのに!! 




# by midori-kai | 2011-10-10 05:29 | Trackback

第12回 8月 タカサゴユリ

ヤマユリの花が終わって、8月から9月ごろテッポウユリみたいな花が、あちこちで咲くようになった。テッポウユリとの決定的な違いは、葉が細くて上向きにたくさんついていること。沖縄の原産。
タネからだと花が咲くまで何年もかかって球根が大きくなる他のユリと違って、これはタネから半年で咲いてしまうという早熟なユリ。
風で飛んだタネが植え込みの中や、道路沿いに落ちでたくましく育つ。これって、外来種というべきか、花壇からの逃げ出し、と考えるか悩ましい存在です。

# by midori-kai | 2011-08-05 07:01 | Trackback

長い緑の散歩道



とっくに梅雨はあけて、ぎらぎら輝く夏のはずなのに、大雨が降ったり、涼しい朝があったり。世の中変ですね。今年の梨の出来はどうなんでしょうか?
ちょっと遠い所でやった夏の行事二つの紹介から、市川の緑を考えることにしましょう。林の中は涼しいのですよ!

関東地方の水源は、利根川が大きく関係しています。そこで、中学1年生150人を集めての2泊3日の合宿が、10年ほど続いています。「奥利根水源の森」でのフィールドワークです。この学校の創立者は市川とも関係があって、広い広い校庭には200種類?もの木が植えられている。学校行事として、5月の樹木観察会から、秋の学園祭とつなげています。
8台のバスに分乗して、子供たちはやってきた! 整列するのに、ちょっと時間がかかるのがじれったい。班別に分かれてから、細い林道の坂道をくねくねと200mほどバスで上ってから、ゆっくりと山道を下るコースとなります。まわりは、深い山と谷です。
バスがゆっくりと上る。谷のあちこちに、いくつもの川が流れているようす。まわりはダケカンバからブナ林にかわる。見上げる空は真っ青! ここで大歓声を上げたいところなのに、子供たちは仲間同士で話している。何も感じないのかなあ??? 身を乗り出して、周りを眺めて、“ウワーすげえ、こんな景色、初めて見た!”などと感激してほしいのに。
校庭の木々とは比べようもない太い木、樹齢何百年かのブナです。その下は背丈ほどのササが茂る。セミが羽化したばっかりだった。珍しいレンガ色のヒキガエルが現れた。モデルになってもらって、記念写真撮ったり、お腹の肋骨の具合や指の本数を確認してもらったり。
このあたり、積雪がすごい。長い冬の間は、ササも細い木々も、雪にうずもれる。何か月も日光浴できない。春になって雪が溶け始めると、さらさら雪も固まって大集団となり、まとまってずるずると斜面をずり落ちる。まっすぐに立っていたはずの幹がしなる、曲げられる。これが毎年繰り返される。
春先の登山だったら、集団なだれ事故です! こんな暮らし「あんただったらどうする?」
出発場所近くに戻った1時間半後、川のところで15分間休憩。勝手に水遊びをしてもらいました。靴を脱いで「ひゃー、冷たい!」と騒ぎ出すのは女の子たちが先。男の子は用心深いのですね。おずおずと後に続きます。
これらの体験は、9月の学園祭で班別の発表されるはず。個別な草木の、退屈な解説になってほしくないものだ、と毎年思っているのですが・・・。

7月末、子供たちのエコキャンプの下見で、「清和県民の森」へ何年ぶりかで出かけました。木更津から急行バスに乗って鴨川寄りの山奥。せいぜい標高300mの房総半島なのに、千葉は緑が深いのです。なんとなくニタニタと微笑みながら??県民の森の尾根伝いのコースを、メモしながらの一人歩き。
左右はほんとに深い谷です。わき見などをしたら、そのまま転落事故です。這い上がってくることなんてできるんだろうか? こんな地形の凸凹を、どのくらいの年月をかけて、どんなふうに作り上げたものなんでしょうか?
ヘビが出た! 突然だったので、はしたなくも声を出して一瞬たじろぐ。相手だって突然でびっくりしたんでしょう。体長60㎝ぐらいのヤマカガシかな? するすると下半身だけを見せて、やぶの中へ消えてしまった。体の模様や特徴を即座に記録するのは難しい。ここでは、何が主食なんだろう?
コケが茂っているところには、サワガニがいた。ピンクっぽい薄い茶色。海から遠いところで一生を暮らす、カニ仲間では異色の存在。
ここでは、コースの主な曲がり角に、現在地が記された地図や、解説ポイントが立てられている。赤外線で探知する自動カメラで撮影した、動物写真が並べてあったところも。イノシシやタヌキ、野生化した「ノネコ」や外来種で問題になっているアライグマなどもあった。

さてさて、市川の緑です。こんなにひろく変化に富んだ、長い緑の散歩道は、市川のどこにもありません。1万分の1の地形図では、わずか1cmの幅が緑の部分です。
じゅんさい池のまわりや、国府台からの「水と緑の回廊」は、毎日のイヌの散歩に利用される。何やらケイタイでの情報発信に夢中で、イネを引きずって歩いている人もいる。日々の自然の移り変わりを敏感に感じている気配には遠い人もいそう。
熱海みたいに何万本もウメを植えれば人が来る!などと絵空事を提案する人もいますが、「花の命は短くて・・・」です。花のあとさきのメンテナンスは、大変な苦労もあるんですよ。
もっときめ細かい、市川らしい自然の楽しみ方をそれぞれが考えてほしいもの。そのためのお膳だてを、人ごとではなく、あなたが考えてほしいのです!

# by midori-kai | 2011-08-05 06:53 | Trackback

第11回 7月 キツネノカミソリ

キツネノカミソリ
7月末頃から、堀之内貝塚で咲き始めるのがキツネノカミソリ。朱色の花びらは、ヒガンバナのようには反転しないで、すんなりと涼しげです。
春からの葉が枯れた後で、突然茎を伸ばす。花の後には実がなって、黒いタネがこぼれる。どうしてこの植物が「キツネなの?」
語源というもの、命名者がいつの時代の誰だかわからないことが多い。後の世の人は困り果てます!

# by midori-kai | 2011-07-31 08:36 | Trackback

林の中で涼しくなろう!

電力不足が懸念される今年の夏、昨年同様に暑かったらどうしよう!
 そんな話題の中で6月末に
“クールポイントを探そう”のテーマで、バスツアーが開催されました。
主催は、市川市地球温暖化対策推進協議会。“豊かで便利な生活を求めるあまり、大量の温室効果ガスが排出され・・・この豊かな自然を後の世まで残し、子供たちの未来を見据えて・・・”という趣旨です。
市内の涼しそうな場所が5か所選び出され、南から北へと大型バスが走りました。はじめは野鳥観察舎のある近郊緑地、そして柏井の少年キャンプ場、大町の自然観察園で昼食、教育の森、堀之内貝塚というコースでした。
ほんとはきれいな青空、そして暑い日。林の中へ入ると木漏れ日がキラキラ。思わず“ウワー 涼しい! 緑の林の中ってこんなにいい気分なんだァ”を実感してほしかったのに、残念ながら曇り空、時に小雨もぱらつくという、お天気でした。
今年は緑のカーテン、ゴーヤなどを窓際に植えて、直射日光をさえぎろう、という運動が各地で盛んです。かつては家の周りは緑の生垣、ささやかでも芝生の庭があり、それが夏の強い太陽光を反射させて、室内に暑さが入り込まないような工夫がありました。
富栄養な汚水を吸い上げて茂る水辺のヨシを刈り取って陸に揚げ、スダレを作る地方もあった。それが水質を浄化させる役割も果たしていました。
でも最近は、葉が落ちると掃除が面倒だし、家の前には2台分の駐車場が必要だからと、庭先はコンクリで固めてしまうことも増えてきました。ますます市街地は暑くなりますね。
真夏の暑い日でも、木の葉が暑くならないのは、大量の水を地中から吸い上げて蒸散作用をしているから。葉の裏にある「気孔」が温度湿度によって開閉し、その役割を果たしている。なんと気孔の大きさは、1平方㎜に100以上もあるという細かさです。ルーペで見ると植物の細かい仕掛け、自然の不思議に驚かされます。
直射日光で加熱された熱い空気と入れ替わって、冷たい空気は重いから木の下へと下りてくる。林の外よりも2~3℃は涼しいといわれています。
草原に生える大型のバナナのような「旅人の木」は、その長い葉柄を切ると水滴が滴り落ちる。渇き疲れた旅人ののどを潤してくれる、という話です。それほど植物は、大量の水を吸い上げ、水の循環を進める役割も果たしているんです。
参加されたメンバー、あまり市内を歩き回っていない方もいらっしゃったようです。遠くへは出かける機会を作っても、地元となるといつでも行かれるからと、かえってよく知らない場合もあるんですよね。こうした機会が回数を重ねて、今までは関心なかった人も参加して、活動の輪がもっともっと広がっていくといいのに、と思いました。
バスツアー後に回収されたアンケートでは、お勧めスポットとして、市内の神社、水辺の場所、じゅんさい池、水と緑の回廊、木内ギャラリー周辺などが候補に上げられていましたが、あなたのお勧めスポットはどこでしょうか?
そうそう、林の中は落ち葉が順々に分解して、フワフワなのも実感してほしかった。固められた土では、雨が降っても水が地下水にまでしみとおらずに、表面を流れて下水溝に一気に集中してしまう。林の土は、50%ぐらいの隙間があって、そこに新鮮な空気と水分が出入りする。森林が緑のダムといわれる所以です。
それぞれのポイントで、そこの林の歴史や特徴などを解説された方々もご苦労様でした。多様なグループが各地で林の整備作業などに活動されていることを、知らなかった人もいらっしゃったのでは?
ずーっと昔の国鉄時代だったか、「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」という、旅のキャッチフレーズがありましたね。
急いで歩いてしまっては、すぐに突き抜けてしまいそうな市川の緑地です。時に寝転んで空を見上げて深呼吸、林の多様性、緑の風を感じてほしいです。森林セラピーという言葉もあります。
ゴーヤの葉っぱも、切れ込みがあって、風にそよぐのがいい感じ。林も、木の葉の形や厚さで、そよふく風の感じが、みんな違うんですよ! 



# by midori-kai | 2011-07-31 08:33 | Trackback

第10回 6月 ゴ-ヤ

緑のカーテン ゴーヤが人気です

あなたが、ゴーヤを最初に食べたのは、いつ・どこで・どんなお料理で?
最近でこそ、ゴーヤも、ゴーヤチャンプールもみんな知ってる。
でも植物図鑑では、「ツルレイシ」とか「ニガウリ」になっています。
別名・地方名も多い。悲しい表現として、中国で「癩葡萄・ライプウタオ」といわれていたことも。ずっとずっと明るい表現として「紅(ホン)クウニャン」も。でも、どうして若い娘がイメージされたのかな?
沖縄では、収穫が多いけれどカッコが悪い地植えのものが「ジーゴーヤ」。棚作りのものは「タナゴーヤ」。語呂あわせで5月8日がゴーヤの日です。
いまや、健康野菜として、緑のカーテンとして人気絶頂!
日本に渡来したのは400年前の慶長年間、原産地は熱帯アジアです。

# by midori-kai | 2011-06-06 08:19 | Trackback

梅雨です、アジサイの道を歩こう


新緑がきれいだ! 「青葉若葉の日の光」といったのは、確か芭蕉オジサマが日光を訪ねたときの俳句。などといっているうちに、もう梅雨入りしたんだそうです。アジサイが咲き始めた。季節の移り変わりは速い。今年の夏が暑かったら、どうしましよう!?
新緑の季節に、市川の林の道を散策した人は、どのくらいの割合だったのだろう。最近は季節に鈍感になってる人が多い感じなのが、心配ですねえ。
イヌをつれて散歩する人で「ねえ、ワンちゃん。空を見上げてみな! 新緑がスッゴクきれいだよ。青空をじっくり見たことなかったでしょう!」などという光景には、ついぞお目にかかりませんね。以心伝心。飼い主がその気にならなければ、イヌも子どもも、自発的に空を見上げて感慨にふけったりはしないんです。
日照時間が長くなり、気温が上がって木々が芽吹く。去年の枝の先から新緑が伸びる。クスノキやユズリハなどの常緑樹では、新芽が育った頃を見計らって、作業効率の落ちた古い葉っぱを落としていく。働き手の選手交代。リストラです。自然は厳しいのです。
                      *
ゴールデンウイークの頃、クスノキの下が落ち葉でいっぱいだったのを気に留めた人、いたかな? 市川の中心部では、葛飾八幡宮の参道がそうでした。市川でクスノキがたくさん茂っている場所は、国府台の弘法寺下の斜面林、そして中山法華経寺の奥です。
雨風に耐えて光合成した葉っぱも、水っけをなくして身軽になり、風に飛ばされる。浮世の風は、木枯らしの季節でなくたって厳しいのですよ。落ち葉は集められて、焼却場に運ばれて、CO2が大気の中に戻り、残りの灰は大地から吸い上げたミネラルウオーターの遺物というわけです。
枯葉を手にとって、しみじみ眺める人は、たぶん奇人といわれるタイプの人種です。意外に固い。でも葉脈がはっきり見える。厚さはどのくらい? ふつうに使われている紙の厚さは、10枚重ねて1㎜ぐらいです。1㎡で60~100gぐらいの重さ。
ずっとまえ、筑波大付属盲学校といわれていた時代に、ここの先生から落ち葉で焼き芋を作る話を聞いたことがあります。毎年秋に落ち葉掃除をして焼き芋を作るのを、子供たちは楽しみにしていた。ところが、年によって焼き芋の仕上がりが違う! 「その年の気候で、落ち葉の厚さが変わるものなのでしょうか?」そんなこと、考えてみたこともなかったから、返事に困りました。こんど校庭の大ケヤキを眺める機会があった時には、そんなことも思い出してください。
9か月ほどしか生きていない落葉樹の葉と、3年ぐらいは活動するつもりの常緑樹の葉とでは、耐用年数が違っているから厚さも違う。このあたりは、晴れた日に「こもれび」の感じを体感するか、精密機械?で厚さを測定して比べてみるか? あなたはどっち派?
                      *
ともあれ、6月の梅雨の頃になると、樹種の違いを超えて、新しい葉も古い葉も同じような緑色へと変わっていきます。そして、各地でアジサイが咲き始める。ここで問題です!
アジサイの花芽が出来て、来年咲く準備を始めるのはいつごろ? これが意外に判ってもらえない。前の年の夏なんです。だから、年末頃になって伸び過ぎてかっこ悪くなったからと庭の大掃除、ばっさり根際から切り捨てると、せっかく準備した花芽を切り捨ててしまうことになる。
もっとも最近は、春に伸びた新しい枝に花芽ができる種類も出回ってきました。白い花のアナベルなどがそうです。アジサイの花の枝を横から見て、今年出た緑色の枝と、去年からの茶色の枝との違いを確かめて見ましょう! 
四季折々、緑の道を散策しながら、季節を感じとっていただきたいものです。あなたのお勧めコースはどこでしょうか?

# by midori-kai | 2011-06-06 08:13 | Trackback

第9回 5月 ハチジョウナ

三番瀬・東浜の海浜植物はどうなっていく?
東浜って、どこにあるか知っていますか? 市川市の東南端、三番瀬の砂浜があるところです。 あれっ? 潮干狩りをする船橋の海浜公園のところかな?
そうなんです。二俣新町駅近くから南下する直線道路の、西側部分が市川市の領域となっている。
その先に、ほんの少しだけ、海浜植物が茂っています。
ハマヒルガオ、ホソバハマアカザ、オカヒジキ、などなど。
その場所が、この大震災で砂が流れて平らになってしまった!!
堤防近くにはハマダイコンが紫の花を咲かせていました。でも、ハチジョウナの新芽が伸びてるはずが、すっかりなくなってしまった。
どこかに隠れていたタネや地下茎から、どっこい生きている!と
再生してくれることを期待しています!


# by midori-kai | 2011-05-01 19:17 | Trackback
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市川市の山林所有者が集まり、自然景観【里山緑地】を守る会です。地球温暖化や樹林地とのつながりを考えています。


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